基礎断熱で後悔しやすいのは、シロアリの防ぎ方・最初の2年の床下の湿気・玄関や浴室の下の断熱の切れ目・点検のしかたを確かめずに決めた場合です。床断熱より劣る方式ではないので、下の4つを会社に聞いて、答えが言葉と書類で返ってくるかで決めてください。
| 後悔の型 | 起きやすい 条件 | 先に 聞くこと |
|---|---|---|
| シロアリ | 断熱材が 土に近い | 防ぎ方と 保証の年数 |
| 床下の湿気 | 建てて 1〜2年 | 湿気の 逃がし方 |
| 足元の寒さ | 玄関・浴室の 下 | 断熱の 切れ目 |
| 点検できない | 断熱材で 見えない | 点検口と 点検の範囲 |
【運営者】あいみつ
※本記事の金額・内容は一例です。法令と性能表示の基準は、2026年10月8日にe-Gov法令検索と国土交通省の資料を開いて確かめた内容です。
打ち合わせで「うちは基礎断熱です」と言われた。調べたら「シロアリに弱い」「1年目に床下がカビた」という話が出てきて、床断熱にしておくべきか急に分からなくなった。そんな夜に検索した人に向けて書いています。
僕は2021年に契約したとき、床下の断熱が基礎断熱か床断熱かという話は打ち合わせで出ないまま進みました。床断熱だと知ったのは、住みはじめてから仕様書を読み返したときです。家を売る立場ではないので、どちらの方式にも寄らずに、法令と業界団体の資料、それに迷っている人たちの相談を読んで、決める材料と聞き方をそろえました。
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あいみつ|「みんなの住宅失敗談」運営者。35歳・会社員(住宅・不動産業界の人間ではありません)。
- 2022年に35坪4LDKを建築
- 総額は約4,200万円
- 1社契約で350万円高くついた
- 2026年に不動産一括査定5社を実測
- 査定差は330万円
- 家づくりの失敗談を集めて発信中
合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。プロフィールの続きを読む
基礎断熱で後悔する4つの型

基礎断熱の後悔は、方式そのものより、方式に合わせた手当てが抜けていたことから起きています。知恵袋や個人のブログで、基礎断熱にした人・迷った人の話を読み比べると、中身はこの4つにほぼ分かれました。
順番に見ていきます。
シロアリの通り道になる

いちばん多い心配はシロアリです。基礎の断熱材は土やコンクリートに接していて、シロアリが中をかじって上がってきても外から見えにくいのが理由です。
日本しろあり対策協会が会員の施工会社に聞いた調査を伝える2019年の記事では、基礎断熱の家の被害183件のうち、6割以上で1階の柱や2階まで被害が広がっていました。使われていた断熱材は、ふつうの断熱材が78.5%で、防蟻の断熱材は5.6%でした。
国土交通省の補助事業で2013年にまとめられたシロアリ被害の調査では、5,322棟のうち基礎断熱は97棟(約2%)と少数でしたが、基礎断熱でない家とくらべて被害の出た割合がほぼ倍でした。
報告書自身は「比べるのに十分な数とは言えない」と書いていて、同じ調査では、基礎断熱の家に木の腐れは見つかっていません。
だから「基礎断熱はシロアリに弱いからやめる」ではなく、「この会社はシロアリをどう防いで、何年保証するのか」を聞くのが先です。防ぎ方の中身は、あとの質問の章で文例にしました。
最初の2年に床下が湿る

2つ目は、建ててすぐの床下の湿気です。基礎断熱の床下には外とつながる換気口がないので、湿気をどう外へ出すかを決めていないと、こもったままになりやすいです。
知恵袋には、4月に引き渡しを受けた基礎断熱の新築で6月の床下の湿度が80%あり、カビが心配だという相談や、引き渡し前の住宅診断で床下にカビが見つかったという相談がありました。
基礎のコンクリートの水分は1〜2年かけて抜けると聞いて不安になった、という声もあり、最初の1〜2年の湿気をどうするかが気にされています。
会社によって、室内の換気の一部を床下に回す、床下用の小さな換気扇をつける、除湿機を置く、など手当てがちがいます。どれが正解というより、「何もしない」になっていないかを確かめてください。
玄関や浴室の下で冷える

3つ目は「基礎断熱なのに足元が寒い」です。玄関の土間や浴室の下は、断熱がつながっているかを図面で指さして確かめるのが近道です。
基礎断熱は、床下まで家の中に入れて、外まわりの基礎で熱を止める考え方です。そのため、玄関の土間のように基礎の形が変わる所で断熱材がとぎれると、そこから冷えが入ります。
知恵袋には、床断熱が標準の会社に「玄関と風呂だけ基礎断熱にしたい」と頼んだら、仕様上できないと言われたという相談もありました。部分的に変えられるかどうかも会社の作り方しだいなので、気になる所は早めに聞きます。
もう1つは、床下の空気が暖まらないまま、という型です。床下にエアコンや暖房の吹き出し口がない家では、床下は「外よりはまし」な温度にとどまり、床が思ったほど温かくならないことがあります。
悩む男性基礎断熱にすれば床がぽかぽかになると思っていました。床下を暖める仕組みは別に要るんですか。
要るかどうかは会社の設計しだいです。床下に暖房の空気を回す家なのか、床下は冷えにくいだけの家なのかを、打ち合わせのうちに分けて聞いておくと、住んでからの「思っていたのとちがう」が減ります。
床下にエアコンを置いて暖める会社と、全館空調で家中に空気を送る会社では、床下の扱いも変わります。札幌の2社の仕組みの違いは土屋ホームと豊栄建設の比較で並べています。
床下を点検しにくい


4つ目は点検です。断熱材が基礎の内側に貼ってあると、シロアリの通った跡(蟻道)が断熱材の中や裏にかくれて見えないことがあります。
点検口がどこにあって、床下をどこまで人が動けるのかで、見られる範囲が変わります。基礎の立ち上がりで仕切られて奥まで入れない間取りもあるので、「点検口から全部の区画に行けますか」と聞いておきます。
引き渡しのあとの点検の時期と、床下を見てもらえる回は、新築の定期点検の時期と無償期間で確かめられます。基礎断熱の家は、その回に断熱材のまわりまで見てもらえるかを先に聞いておくと安心です。
基礎断熱と床断熱の違いを7つの物差しで比べる


基礎断熱と床断熱のちがいは、床下を家の中として扱うか、家の外として扱うかの1点から出てきます。下の表は、その1点から分かれる7つの物差しです。
| 物差し | 基礎断熱 | 床断熱 |
|---|---|---|
| 断熱する所 | 基礎の 立ち上がり | 1階の 床の下 |
| 床下の扱い | 家の中 | 家の外 |
| 外との通気 | 条件つきで なし | 床下を 通気する |
| シロアリ | 断熱材の 防ぎ方が要る | 土台・木部を 守る |
| 建てて すぐの湿気 | 逃がし方を 決める | 通気で 外へ |
| 床下で暖房 | しやすい | できない |
| 点検 | 断熱材の 裏が見えにくい | 床下は 見やすい |



基礎断熱は床下まで家の中、床断熱は床の下から外です。この1つを押さえておけば、表の7行はぜんぶ読めます。
表の中で、確かめておくと話が早い3つを見ていきます。
換気口なしでよい法の条件


床下に換気口がない基礎断熱は、法律の上でも認められた形です。ただし「床下をコンクリートなどで覆う」という条件がついています。
建築基準法施行令22条は、木の床の家に、床の高さ45cm以上と、外壁の床下に5m以下ごとに300平方センチ以上の換気孔を求めています。そのうえで、床下をコンクリートやたたきなどで覆う場合は、この限りでないとしています。
住宅性能表示の劣化対策等級3(木造)の基準は、もう少しくわしく書いています。基礎断熱で換気口を省けるのは、床下を厚さ100mm以上のコンクリートか、厚さ0.1mm以上の防湿フィルム(重ね幅300mm以上・厚さ50mm以上のコンクリートなどで押さえる)で覆い、基礎の断熱材が地域ごとの数値以上のときです。
| 地域の区分 | 基礎の断熱材の熱抵抗 |
|---|---|
| 1・2地域 | 1.2以上 |
| 3〜7地域 | 0.6以上 |
この数字を自分で計算する必要はありません。「劣化対策等級はいくつで、基礎断熱の床下はこの条件で作りますか」と聞けば、会社の答えで確かめられます。
シロアリ対策は地域で変わる


シロアリの防ぎ方の決まりは、地域で線が引かれています。ただ、線の外だから心配いらない、とは言い切れません。
劣化対策等級3(木造)の基準では、基礎の内側の地面にシロアリ対策を求めていて、基礎断熱の場合は、べた基礎などのコンクリートで地面を覆うやり方に限っています。薬で土を処理するやり方は、基礎断熱では選べない書き方です。
一方で、北海道・青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島・新潟・富山・石川・福井の11道県は、この地面の対策を求めない地域です。それでも日本しろあり対策協会の機関誌(2019年7月号)には、北海道の基礎断熱の家でのヤマトシロアリの被害と、その原因を調べた報告が載っています。
- 自分の土地の地域を聞く
- 基礎の地面の覆い方を聞く
- 断熱材に防蟻があるか聞く
- 保証の年数と更新を聞く
関西・北陸しろあり対策協会は、認定された薬の効き目を5年とし、5年をめどに処理し直すことをすすめています。基礎断熱については、防蟻の加工をした断熱材をすすめています。
費用の差は見積書で見る


基礎断熱と床断熱の値段の差は、家の形と会社の標準でかなり動くので、ネットの目安ではなく、自分の見積書の行で比べるのが確かです。
見る行は、断熱材の種類と厚み、防蟻の処理(断熱材そのものか、薬か)、床下の湿気対策の機器、点検口の数です。床断熱の見積もりなら、床の断熱材と、土台まわりの防蟻処理の行を見ます。
住んでからの費用も入れて比べてください。防蟻の処理し直しや、床下の換気扇の電気代と交換は、建てたあとに毎回かかる側のお金です。建てたあとにかかるお金の全体は家の維持費は月いくらかにまとめています。
基礎断熱と床断熱どっちが向くかの分かれ目


どちらが向くかは、床下で暖房するか、シロアリの対策と点検を続けられるかの2つでおおむね決まります。下の表で、多く当てはまる側が、自分の家に合う方式です。
| こんな家なら | 基礎断熱 寄り | 床断熱 寄り |
|---|---|---|
| 床下で暖房 | したい | しない |
| 冬の寒さ | 氷点下が 多い | おだやか |
| 水道管 | 凍結が 心配 | 心配が 少ない |
| シロアリ | 防ぎ方と 保証が明確 | 答えが あいまい |
| 点検 | 続ける つもり | 手間を かけたくない |
| 会社の慣れ | 基礎断熱が 標準 | 床断熱が 標準 |
いちばん下の「会社の慣れ」は軽く見ないでください。方式は、その会社が何棟もくり返してきた作り方のほうが、細かい所まで手当てがそろっていることが多いからです。



僕なら、方式を決める前に「この会社は基礎断熱を何年、何棟くらい建ててきたか」を聞きます。慣れている方式で建ててもらうほうが、つなぎ目の手当ても抜けにくいと思うからです。
標準が基礎断熱の会社に「床断熱にしてほしい」と頼むと、その会社にとっては慣れない作り方になることもあります。方式を変えたいなら、変えた場合に何がどう変わるかを聞き、答えが具体的かどうかで判断してください。
床断熱か基礎断熱かを聞かずに建てた僕の家


僕は方式を選んだ覚えがありません。床断熱だと知ったのは、住みはじめてから仕様書を読み返したときでした。
2021年の打ち合わせで見ていたのは、間取りの絵と、キッチンや床の色でした。断熱は等級4の標準のまま上げず、その床の下がどう作られているかは、話題にすら出せませんでした。
仕様書を読み返したとき、もう1つ見つけたのが、シロアリの薬の保証が5年という行です。2022年に引き渡しなので、2027年に切れる計算になります。処理し直すかどうかは、まだ決めていません。



家の床下がどう作られているか、僕は建てて何年もたってから紙で知りました。選んでいないので、後悔する材料すら持っていなかったんです。
入居して最初の冬、足元の冷たさで断熱を調べはじめました。床の冷たさは方式より断熱の等級の話でしたが、調べるきっかけがその冬しかなかったことのほうが、今は悔しいです。
「基礎断熱 後悔」で検索しているあなたは、少なくとも方式を選べる場所に立っています。それだけで、僕より1歩前です。標準の中身を表にして並べるやり方は注文住宅の標準仕様を比較表にする方法に書いたので、断熱の行に「方式」と「防蟻」を足して使ってください。
基礎断熱にする前に会社に聞く質問と答えの読み方


聞くことは4つの組に分かれます。答えが品名・数字・年数で返ってくるかで、その会社が基礎断熱の手当てをどこまで決めているかが分かります。
そのまま読み上げられる形で書いておきます。
方式と、その理由を聞く


1つ目は「床下の断熱は、基礎断熱と床断熱のどちらですか。この地域でその方式にしている理由を教えてください」です。理由に地域・暖房・点検の話が入っていれば、方式を考えて選んでいる会社です。
あわせて「基礎断熱は内側ですか、外側ですか」も聞きます。基礎の外側に断熱材を貼る形は、土に接する面が外に出るぶん、シロアリの手当てをより細かく聞く必要があります。



こんなに細かく聞いたら、面倒な客だと思われませんか。
床下は住んでから見えなくなる所なので、聞いておく価値があります。紙で答えをもらえるなら、それがいちばん確かです。
シロアリの防ぎ方と保証


2つ目は「シロアリは、地面・断熱材・土台のどこで、何を使って防ぎますか。保証は何年で、切れたあとはどうなりますか」です。「大丈夫です」だけで終わったら、もう1歩聞いてください。
- 地面の覆い方(べた基礎か)
- 断熱材に防蟻があるか
- 配管のすき間のふさぎ方
- 保証の年数と更新の費用
- 被害が出たときの直し方
基礎と断熱材のさかい目は、断熱材にかくれて外から見えにくい所です。配管が基礎をつきぬける所も、すき間をどうふさぐのかをあわせて聞いておきます。保証は、薬で土台などを処理する保証と、建物の保証とで中身がちがうことがあるので、どちらの話かを分けて聞きます。
最初の2年の湿気の逃がし方


3つ目は「入居してすぐの夏、床下の湿気はどうやって外へ出しますか。住む側がやることはありますか」です。機器の名前と、住む側の役目まで答えてくれる会社なら、1年目に慌てずにすみます。
「床下に除湿機を置いてください」「点検口を開けて様子を見てください」のように、住む側に役目がある会社もあります。それ自体は悪いことではなく、知らないまま放っておくのが一番こわいので、引き渡しのときに紙でもらっておきます。
床下エアコンを入れる家は、とくにここを細かく聞きます。除湿運転を月に何回するのかといった使い方が取扱説明書に書かれていても、湿度をどこまで見ればいいか分からない、という相談がありました。
切れ目と点検口の場所


4つ目は「玄関の土間と浴室の下で、断熱はどうつながっていますか。床下の点検口はどこで、全部の区画を見られますか」です。図面のどこかを指さして答えてもらえないときは、まだ決まっていないと受け取ってください。
この4組を、候補の会社ぜんぶに同じ言葉で聞きます。返ってきた答えは、下の表で読み分けてください。
| 聞いたこと | 読める答え | もう1歩 聞く答え |
|---|---|---|
| 方式の理由 | 地域・暖房・ 点検の話 | 「標準なので」 だけ |
| シロアリ | 品名と 保証の年数 | 「大丈夫です」 だけ |
| 最初の湿気 | 機器の名前と 住む側の役目 | 「自然に 乾きます」 |
| 切れ目と 点検口 | 図面を 指さす | 「現場で 合わせます」 |
表にすると、方式の良し悪しより、手当ての細かさの差が見えてきます。契約前に聞く項目のほかの部分は注文住宅の契約前チェックリストにまとめています。
基礎断熱か床断熱かは、施主が選ぶというより、会社の標準で決まっていることが多いです。方式で迷うのは、候補の会社が1〜2社で、比べる材料が少ないときにも起こります。
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向かないのは、すでに1社に決めていて、上の4組の質問で答えがそろった人です。その場合は、いまの会社と細かい所を詰めるだけで足ります。
契約後や建築中に基礎断熱が不安になったら


契約したあとでも、方式を変えるより、手当てを書類で確かめるほうが現実的です。基礎ができる前なら、聞ける所はまだ残っています。
- 防蟻の方法と保証書をもらう
- 床下の湿気対策を紙でもらう
- 点検口の場所を図面で見る
- 保証が切れる年を書いておく
4つ目は、僕が建てたあとにやっと気づいたことです。先の2013年の調査では、全体で、防蟻の保証期間内の家はカビ・腐れ・シロアリの被害が約7.3%、保証が切れて1年以上の家は約18.6%でした。
保証の年数は仕様書や保証書の後ろのほうに小さく書かれていることがあるので、引き渡しの日に、切れる年をカレンダーに入れておくと忘れません。



保証が5年で切れることを、僕は仕様書を読み返すまで知りませんでした。引き渡しの日に1行だけ確かめておけばよかったです。
住みはじめてから床下のカビや蟻道らしきものを見つけたら、自分で薬をまく前に、建てた会社に写真を送って見てもらいます。保証の中で直してもらえる範囲を、先に確かめるためです。
基礎断熱の後悔・シロアリ・床断熱のよくある質問


- 基礎断熱の弱点は何ですか?
-
シロアリが断熱材の中を通っても見えにくいこと、建ててすぐの床下に湿気がこもりやすいこと、玄関の土間などで断熱が切れやすいことの3つです。どれも方式に合わせた手当てで防ぐ物なので、会社がどう手当てするかを聞いて判断します。
- 基礎断熱と床断熱は、どちらが良いですか?
-
どちらかが上ということはありません。床下で暖房したい家や、冬に氷点下の朝が多い地域では基礎断熱が合いやすく、シロアリの手当てや点検に手間をかけたくないなら床断熱が合いやすいです。会社がふだん建てている方式かどうかも大事な物差しです。
- 基礎断熱はシロアリ対策になりますか?
-
なりません。基礎断熱は熱を止めるための方式で、シロアリは別に防ぐ必要があります。地面をコンクリートで覆う、防蟻の断熱材を使う、配管のすき間をふさぐ、などの手当てと保証の年数を会社に聞いてください。
- 基礎断熱で床下換気口がないのは、法律上問題ありませんか?
-
問題ありません。建築基準法施行令22条は、床下をコンクリートなどで覆う場合は換気孔の決まりを当てはめないとしています。住宅性能表示の劣化対策等級3でも、床下の防湿と基礎の断熱材の性能がそろえば換気口を省けると書かれています。
- 基礎断熱の新築で、1年目に床下がカビることはありますか?
-
そういう相談はあります。知恵袋には、引き渡し後の床下の湿度が80%あって心配だという相談や、引き渡し前の住宅診断で床下にカビが見つかったという相談がありました。床下の換気や除湿の仕組みと、住む側がやることを、引き渡しまでに紙で確かめておきます。
- 基礎断熱なのに床が冷たいのはなぜですか?
-
床下に暖かい空気が回っていないか、玄関の土間や浴室の下で断熱が切れているかのどちらかが多いです。床下を暖房に使う設計かどうかと、断熱のつなぎ目の場所を、建てた会社に図面で聞いてみてください。
- 北海道や東北の基礎断熱なら、シロアリは気にしなくていいですか?
-
気にしなくていいとは言い切れません。性能表示の基準では北海道・東北など11道県は地面のシロアリ対策を求めていませんが、日本しろあり対策協会の機関誌には北海道の基礎断熱の家の被害報告が載っています。点検口から見られる範囲だけは確かめておきます。
- 基礎断熱のシロアリの保証は何年ですか?
-
会社と使う物で変わります。薬を使う処理は、業界団体が認定薬剤の効き目を5年として、5年をめどに処理し直すことをすすめています。防蟻の断熱材を使う場合の保証は会社ごとにちがうので、年数と更新の費用をそれぞれ聞いてください。
- 基礎断熱と床断熱で迷ったら、何から聞けばいいですか?
-
「この地域でその方式にしている理由」からです。理由に地域・暖房・点検の話が入っていれば、方式を考えて選んでいる会社です。そのあとに、シロアリ・湿気・つなぎ目と点検口の3つを聞きます。
- 標準が基礎断熱の会社に、床断熱へ変えてもらえますか?
-
会社によります。ただ、ふだん建てていない方式は細かい手当てがそろいにくいこともあるので、変えると何がどう変わるか、費用と保証も含めて聞いてから決めてください。方式を変えたい理由がはっきりしないなら、標準の方式の手当てを確かめるほうが早いです。
まとめ:基礎断熱の後悔は方式より手当ての聞きもらし


基礎断熱で後悔するのは、シロアリ・最初の2年の湿気・断熱の切れ目・点検の4つの手当てを確かめずに決めたときです。床断熱と比べるときも、方式の良し悪しより、その会社の手当てが言葉と書類で返ってくるかを見てください。
- シロアリの防ぎ方と保証
- 最初の2年の湿気の逃がし方
- 玄関・浴室下の断熱の切れ目
- 点検口と見られる範囲
- 会社が慣れた方式か



方式を選べるうちに、4つを紙で聞いておけば十分です。僕は聞かなかった側なので、聞ける人がうらやましいです。
床下は、住んでからはほとんど見ない場所です。だからこそ、建てる前の1回の質問が、その後の何十年を左右します。
断熱方式を決める打ち合わせの前日に、『基礎断熱にする前に会社に聞く質問と答えの読み方』からシロアリと湿気の質問をメモに写してください。会社から答えが返ってきたら、『基礎断熱と床断熱の違いを7つの物差しで比べる』と照らし合わせられます。方式が決まるまで、保存しておくと見比べやすくなります。
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