「注文住宅を建てたいけど、何から始めればいいの?」——最初は誰もがそう迷います。流れを知らずに展示場へ行くと、勢いで契約して後悔することも少なくありません。
同じ予算でも、始め方を知って動いた人と、いきなり1社で進めた人とで、最後の総額が数百万円ちがうことは普通にあります。僕も後者で、相見積もりを取らずに350万円損しました。だから「順番」だけは知ってから動いてほしいんです。
この記事では、注文住宅の全体の流れと始め方を、初心者にもわかるようにステップで解説します。土地あり・なしの違いや、かかる期間の目安も紹介します。
結論を先に言うと、土地探しから始めると完成まで約1年〜1年3か月、土地ありなら約9〜10か月が目安。そして最初にやるべきは「情報収集と相見積もりで会社を比べること」です。
\最初に結論/
- 家づくりの全体の流れ7ステップ
- 完成までの期間の目安
- 最初にやるべきこと
- 土地あり・なしの違い
- 建てた5人の体験談
「みんなの住宅失敗談」運営者。ハウスメーカーに言われるまま契約して、350万円もぼったくられた経験あり。
同じ後悔をする人を減らしたくて(本当はボッタクリ業者にムカつきすぎて)全国の住宅の失敗談を集めて発信しています。合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。
注文住宅の流れ【全体7ステップ】

注文住宅は、大きく次の7ステップで進みます。全体像をつかんでおくと、迷子になりません。
一つずつ見ていきます。
①情報収集・予算決め
まずは情報を集め、予算の上限を決めます。この段階で複数社の資料や見積もりを取り、相場感をつかんでおくのが後悔しないコツです。
複数社の資料をまとめて集めるなら、すまいのいろはPlusのような一括請求サービスが効率的です。最初の情報収集が、一気に進みます。
②土地探し(土地なしの場合)
土地がない場合は土地探しから。建物とのバランスで予算配分を決めるのが重要です。土地に使いすぎると建物がしぼみます。
③会社選び・相見積もり
ハウスメーカー・工務店を比較します。同じ条件で複数社に見積もりを依頼し、価格と提案を並べて比較。ここが家づくりの満足度を左右する最大のポイントです。
④プラン決定・契約
本命の会社と間取り・仕様を詰め、契約します。契約前に見積もりの内訳を必ず確認しましょう。
⑤住宅ローン本審査
契約後、住宅ローンの本審査へ。事前審査は会社選びと並行して進めておくとスムーズです。
⑥着工・上棟
工事スタート。地鎮祭・上棟式を行う場合もあります。可能なら現場に足を運び、進捗を確認しましょう。
⑦完成・引き渡し
完成後、内覧(施主検査)で不具合をチェックし、問題なければ引き渡し。引き渡し前のチェックを省くと、入居後の手直しで苦労します。
あいみつ③の会社選び・相見積もりが、満足度を決める一番のヤマ場です。
注文住宅が完成するまでの期間の目安


完成までの期間は、土地の有無で変わります。目安は次のとおりです。
| ケース | 完成までの目安 |
|---|---|
| 土地あり | 約9〜10か月 |
| 土地探しから | 約1年〜1年3か月 |
土地探しや打ち合わせが長引くと、さらに時間がかかります。入居したい時期から逆算して、早めに動き出すのが大切です。
注文住宅で最初にやるべきこと


「まず何から?」の答えは、情報収集と相見積もりです。いきなり展示場に行くと、その場の営業トークに流されがち。先に複数社を比べて相場と選択肢を知っておけば、冷静に判断できます。
一括資料請求サービスを使えば、自宅にいながら複数社の間取り・見積もりを無料でまとめてもらえます。最初の一歩として、これ以上ない近道です。



展示場に行くのは、候補を絞ってからでも遅くありません。
土地あり・なしで家づくりの進め方はどう違う?


土地の有無で、進め方と注意点が変わります。
| 土地あり | 土地なし | |
|---|---|---|
| 最初の一歩 | 会社選び・相見積もり | 土地探し+会社選び |
| 期間の目安 | 約9〜10か月 | 約1年〜1年3か月 |
| 注意点 | 建物に集中できる | 土地と建物の予算配分 |
土地なしの場合は、土地と建物をセットで考えるのが鉄則。土地探しと会社選びを並行して進めると、予算配分の失敗を防げます。会社によっては土地探しから相談できます。
注文住宅を建てた5人の体験談【始め方】


ここからは、実際に注文住宅を建てた5人の「始め方」のリアルな体験談です。
※体験談は取材・アンケート・公開されている評判をもとに、個人が特定されないよう一部再構成しています。
資料請求から始めて正解(38歳)
おととしの秋、親から譲り受けた土地に家を建てることになって。土地はあるんだから話は早いだろうと、最初は軽く考えていました。たしか妻が3人目を妊娠したタイミングで、もう待ったなしだったんです。
で、どこから手をつけたかというと、近所の人に「展示場って疲れるよ」と脅されたのもあって、まずは家でできる一括資料請求からにしました。夜中に子どもを寝かしつけたあと、リビングでスマホをポチポチやって。
希望の坪数とか予算とか、入力しながら「俺、家建てるんだな」とちょっと他人事みたいな気分でした。
4社くらいから資料と概算が届いて、同じ条件で頼んだのに金額が400万近く開いていたのには本気で驚きました。間取りの考え方も会社でこんなに違うのかと。和室を勧めてくるところ、とにかく収納推しのところ、絵だけ見ても性格が出るんですよ。



資料を並べて比べると、会社ごとの個性がよく分かります。
正直、全部読み込む時間はなかったです。仕事から帰って、ご飯食べて、子どもの相手して、残った15分くらいで紙をめくる毎日。
妻に「ちゃんと比べてる?」と聞かれて、いやしてるしてる、と言いながら半分流し読みでした。でも金額の幅を知れただけでも、後で交渉のとき強気でいられたので、やっておいて損はなかったなと。
結局、土地ありだったこともあって、地鎮祭から引き渡しまでは10か月かからないくらいでした。最初に届いた一番安い見積もりの会社ではなく、概算が真ん中くらいで、メールの返信がいちばん早かった担当のところに決めて。なんというか、レスの速さって安心感なんですよね。
今はその新しい家のダイニングでこれを書いています。届いた資料の束はまだ本棚の隅に立ててあって、たまに背表紙が目に入ると、あの夜中のポチポチを思い出します。捨てればいいのに、なんとなく捨てられないままです。
いきなり展示場で失敗した(33歳)
最初の住宅展示場で、勢いで申込金を払いかけました。今思い出しても冷や汗が出ます。
何の準備もなく、休日に家族でフラッと行ったんです。子どもがキッズスペースで遊んでる間に、営業さんが付きっきりで。
モデルハウスがまあ豪華で、吹き抜けとか見ちゃうと完全に舞い上がって。「本日ご決断いただければ」みたいな話になって、気づいたら申込書にペンを持っていました。
引っかかったのは、そのとき言われた一言です。「今日中じゃないとこの条件は出せません」と急かされたんですが、家を買うのにその場の勢いを求められるって、冷静に考えたら変ですよね。妻が「一回帰ろう」と袖を引いてくれなかったら、たぶん押していました。



展示場は候補を絞ってから。先に比較しておくのが正解なんです。
帰りの車で何にモヤモヤしたか整理したら、こんな感じでした。
- 相場を全く知らなかった
- 他社と比べていなかった
- 急かされた理由が不明
で、家に帰ってから慌てて一括の資料請求をして、他社の見積もりを取り寄せました。そうしたら、あの展示場の金額が特別安いわけでも高いわけでもなかったんです。
普通だった。じゃああの「今日だけ」は何だったんだと、ちょっと脱力しました。比べる物差しを持ってから行けば、あんなに焦らなかったのに。
結果的にうちは別の工務店にしたので、最初の展示場は遠回りだったといえば遠回りでした。ただ、あそこで一回ヒヤッとしたから真剣に比較するようになった、とも言えて。だから良かったのか悪かったのか、自分でもよく分かっていません。
土地探しに1年費やした話(45歳)
数えてみたら、土地を見に行った回数はたぶん30か所を超えていました。賃貸の更新が迫っていて、それまでに家を、と意気込んでいたのが2年前の春です。
うちは土地なしから始めたので、最初の半年はとにかく土地探しでした。不動産サイトをブックマークしすぎてスマホが重くなって。日当たりがいいと思えば前面道路が狭い、価格が手頃だと思えば旗竿地で、なかなか「これだ」が出てこないんです。
つらかったのは、いい土地が出ても、建物にいくらかけられるか分からないと判断できなかったことでした。土地に予算を寄せすぎると家がしぼむ。



土地の予算と家の予算、どっちを優先すればいいか、ずっとわからなかったです。
かといって安い土地は条件が悪い。土地と建物はセットで考えないと破綻するというのを、このとき骨身にしみて思い知りました。
途中から、土地探しも相談できる会社に資料請求して、担当さんと一緒に探す形に切り替えました。これが分岐点でした。
プロは「この土地ならこの予算配分で家が建つ」と具体的に出してくれるので、迷いが一気に減って。自分たちが見ていた基準で気をつけていたのは、だいたいこのあたりです。
- 前面道路の幅
- 土地と建物の予算配分
- ハザードマップ
最終的に土地が決まって、そこから家が建つまで含めると、動き出してから1年3か月くらいかかりました。長かった。妻には「あなたが土地に妥協しなさすぎた」と今でも言われます。
いやでも一生住むんだから、と反論したいんですけど、30か所も連れ回した手前、強くは言えません。
段取りを間違えて慌てた(37歳)
そもそも、なんでもっと早くローンの事前審査をしておかなかったんだろう、と今でも思います。
情報収集も相見積もりも、われながらちゃんとやったんです。3社に絞って間取りも詰めて、いざ契約という直前まで来て。
なのに住宅ローンのことを完全に後回しにしていて、いざ事前審査を出したら、希望額に少し届かなかったんです。あのときの、足元がスッと冷えた感じは忘れられません。



流れと順番を知っておくだけで、慌てずに進められますよ。
自分の中では「会社が決まってからローン」という順番だと思い込んでいたんですよね。でも実際は逆で、資金がいくら借りられるかを先に把握しないと、間取りも仕様も土台が決まらない。
妻には「先に銀行行こうって言ったよね?」と詰められて、ぐうの音も出ませんでした。たしかに言われていました。
結局、仕様を少し落として予算内に収めました。床材のグレードを下げたり、当初つけたかった造作棚を諦めたり。そこまで来てプランを削るのは、けっこう精神的にきつかったです。最初から借入額が分かっていれば、その範囲で気持ちよく選べたのにな、と。



やっぱり、ローンの事前審査は早めにやっておくべきだったな…。
家自体は無事建って、不満はほとんどないです。ただ、諦めた造作棚の場所には市販のラックを置いていて、そこにコーヒーの道具を並べて、休みの日は土間で一杯やっています。
これはこれで気に入っていますが、たまに「本当は棚だったんだよな」と眺めることはあります。
相見積もりで相場を知れた(42歳)
「お父さん、この値段が高いのか安いのか分かってる?」——最初に妻に言われたのがこれでした。図星でした。何も分かっていなかったんです。
私はもともと、知り合いの紹介で1社だけと話を進めるつもりでした。人柄も良かったし、紹介だから安心だろうと。でも妻のその一言で、いったん立ち止まって、ほかにも見積もりを取ってみることにしたんです。正直、面倒くさいなと思いながらでした。
一括で何社かに同じ条件で出してみたら、紹介の会社の金額が実は相場よりやや高めだったことが分かって。人柄で信用していたぶん、ちょっと複雑な気持ちでした。悪い人ではないんですよ。ただ、比べないと「高い」にすら気づけないんだなと。



比べてみて初めて「相場」が分かる。比べないと分からないんですよね。
面白かったのは、見積書の細かさが会社によってまるで違ったことです。1枚でざっくりのところもあれば、項目が何ページにもわたって細かく載っているところもあって。
後者を見たとき、ああこの会社は隠し事をしなさそうだ、と勝手に好感を持ちました。これは私の感覚なので、人によると思いますけど。
最終的には紹介の会社にも金額を相談して、少し調整してもらった上でそこに決めました。比べたうえで選んだので、納得感が全然違いました。
もしあのまま1社だけで進めていたらと考えると、別に大損したわけでもないのに、なんだか少しゾッとするんですよね。


最後に、家づくりの流れについてよくある質問にまとめて答えます。
家を建てる前に、無料の一括資料請求で複数社を比べるだけで、同じ家が数百万円安くなることも珍しくありません。僕が350万円損したのは、相見積もりをせず1社だけで決めたからです。気になるものから無料で取り寄せて、見比べてみてください。
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よくある質問
この記事に関連して、よくいただく質問をまとめておきます。
- 注文住宅は何から始めればいいですか?
-
予算決め→情報収集→相見積もりの順がおすすめです。いきなり展示場に行くと営業に押されて判断が鈍ります。僕は最初にFPに相談して借入上限を出してから動きました。
予算の枠を決めずに動くと「あと200万足せばこれが付きます」で雪だるま式に増えます。最初の数字決めが一番大事です。
- 注文住宅は完成までどのくらいかかりますか?
-
土地ありで8〜12ヶ月、土地なしで12〜18ヶ月が目安です。僕は土地探しから始めて契約まで6ヶ月、着工から引渡しまで6ヶ月で計1年でした。
打ち合わせ回数が多い人はもっと延びます。子どもの入学に間に合わせたいなら、逆算して1年半前から動き始めると安全です。
- 注文住宅は土地がなくても建てられますか?
-
建てられます。ハウスメーカーや工務店が土地探しを手伝ってくれます。ただメーカー経由の土地情報は限定的なので、SUUMOやアットホームと並行して自分でも探したほうが選択肢が増えます。
僕も最終的に自分で見つけた土地で建てました。土地と建物の予算配分は、土地が決まってからじゃないと組めません。
- いきなり住宅展示場に行ってもいいですか?
-
おすすめしません。展示場は営業の本拠地なので、行った瞬間に追客が始まります。1社見ただけで他社比較できないまま雰囲気で決めるリスクもあります。
先にタウンライフ等で複数社の資料を取り寄せて、候補を2〜3社に絞ってから展示場に行くほうが効率的です。
- 住宅ローンの審査はいつ受けますか?
-
事前審査は土地・建物の候補が固まる前、本審査は工事請負契約後が一般的です。事前審査は借入可能額の確認なので、家探しの初期に1〜2行受けておくと予算が明確になります。
僕は3行で事前審査を受けて、金利と特約を比べてから本審査に進みました。事前は早めに動くのが正解です。
- 注文住宅の予算は年収の何倍までが目安ですか?
-
年収の5〜6倍が安全圏、7倍を超えると後悔リスクが上がります。僕は年収550万で4,200万借りたので約7.6倍、正直少し無理してます。
固定費全体が手取りの50%を超えないかを必ず試算してください。月々の返済額と管理費・修繕積立・固定資産税を合算して判断するのが現実的です。
- 注文住宅の打ち合わせは何回くらいありますか?
-
契約前で5〜10回、契約後で15〜30回が一般的です。間取り・設備・外構・電気配線・カーテンとフェーズごとに分かれます。
僕は契約後だけで25回ありました。共働きだとスケジュール調整が大変なので、土日連続で打ち合わせを入れる人も多いです。事前に休みを確保しておくと安心です。
- 注文住宅でハウスメーカーは何社比較すべきですか?
-
3〜5社が目安です。2社だと比較が浅く、6社以上は対応しきれません。僕は4社相見積もりして、価格差は最大400万、性能差は断熱等級と耐震等級で2段階の差がありました。比較しないと「相場感」が掴めないので、最低3社は必ず見てください。
- 注文住宅の頭金はいくら用意すべきですか?
-
物件価格の1〜2割、+諸費用100〜200万が目安です。僕は頭金300万+諸費用150万で動きました。フルローンも可能ですが、月々の返済が重くなるので頭金は入れたほうが楽です。
ただし生活防衛資金(生活費6ヶ月分)は絶対に残してください。頭金で全部出すと、引渡し後の家電購入で詰みます。
- 注文住宅の流れの中で一番後悔しやすい工程はどこですか?
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間取り確定後の「仕様決め」フェーズです。コンセント位置・スイッチ高さ・床材・建具など決定事項が多く、疲れて適当に決めると引渡し後に後悔します。
僕も床材の判断を疲れた終盤でしてしまい、傷が目立つ素材にして失敗しました。仕様決めは体力ある初期にズラすか、決定リストを事前に作るのが対策です。
あわせて読みたい関連記事として、注文住宅の相見積もりのやり方と注文住宅の費用相場も参考になります。
あわせて読みたい関連記事です。
まとめ:流れを知り、相見積もりから始めよう


注文住宅は7ステップで進み、完成まで土地ありで約9〜10か月、土地探しからなら約1年以上が目安です。そして最初の一歩は、情報収集と相見積もりで会社を比べること。
あらためて、この記事の要点をまとめます。
- 家づくりは7ステップで進む
- 完成まで9か月〜1年超
- 最初は情報収集と相見積もり
- 土地なしは予算配分に注意
家は人生で一番大きな買い物。まずはタウンライフ家づくりで、間取りと見積もりを無料でもらうところから始めてみてください。それが、後悔しない家づくりの第一歩です。
始め方を知らなかっただけで、僕は350万円を失いました。同じお金を、あなたは家族の暮らしや子どもの将来に回せます。正しい順番で動けば、家づくりはちゃんと楽しいものになります。
「結局、自分にはどれが合うんだろう?」と迷ったら、ここで紹介した会社を含む主要8社を、実際に使った本音で比較した総合ランキングが参考になります。タイプ別の選び方もまとめています。












