ハウスメーカー選びで性能とデザインのどっちを優先するか迷ったら、二択で決めずに「あとから変えられない物」から先に決めてください。どちらか1つなら性能が先です。ただし、家の形と窓の位置だけはデザインも同時に決めます。
| 比べる軸 | 性能を先に | デザインを先に |
|---|---|---|
| あとから 直すと | 壁や床を開ける 大きな工事 | 内装は張り替え 形は変えにくい |
| 毎日 感じるのは | 冬と夏の室温 冷暖房の効き | 帰ったときの気分 部屋の居心地 |
| 削ったら | 寒さ暑さが 毎年くり返す | 好みでない形が ずっと残る |
| 向く人 | 冬が寒い地域 長く住む人 | 家の形に ゆずれない好み |
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※本記事の金額・内容は一例です。国の調査・制度の数字は、2026年10月9日に国土交通省・環境省の公式の資料を開いて確かめました。
週末の完成見学会で、木の質感と吹き抜けのリビングを見た妻が「ここに住みたい」と言った。その夜、もう1社の営業さんから、断熱の等級ごとの比べ表がLINEで届いた。
数字の会社を選べば妻をがっかりさせそうで、好きな家を選べば冬が寒そうで怖い。どっちを選んでも10年後に「あっちにしておけば」と言いそうな夜に、検索した人に向けて書いています。
僕は2021年に地元のハウスメーカーと契約し、2022年に家が完成した、ふつうの会社員です。性能とデザインをきちんと比べないまま、見た目のオプションに払って、断熱は標準のままにしました。家を売る立場ではないので、どちらの会社にも寄らずに、国の調査と自分の失敗から決め方をまとめます。
\ 1社で決める前に、家で比べる /
展示場に行く前に、同じ条件で複数社の間取りと見積もりを並べておく。それだけで、僕が1社だけで契約して払った350万円の差はかなり防げます。まずは家にいながら無料で取り寄せて、比べる土台を作ってください。
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あいみつ|「みんなの住宅失敗談」運営者。35歳・会社員(住宅・不動産業界の人間ではありません)。
- 2022年に35坪4LDKを建築
- 総額は約4,200万円
- 1社契約で350万円高くついた
- 2026年に不動産一括査定5社を実測
- 査定差は330万円
- 家づくりの失敗談を集めて発信中
合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。プロフィールの続きを読む
ハウスメーカーの性能とデザインはどっちが先?答えは「変えにくい順」

性能かデザインかで分けずに、建てたあとで変えにくいか、変えやすいかで分けると、先に決める物が見えてきます。変えにくい側には、性能もデザインも両方が入ります。
順番に見ていきます。
デザインにも変えにくい物がある

「デザイン」とひとことで言っても、家の形・屋根・窓の位置と大きさ・天井の高さは、建てたらほぼ変えられません。壁紙や照明、カーテンの見た目とは、重さがまったくちがいます。
知恵袋には、間取りを先に決めたら外観がのっぺりしてしまい、「住んでから気にならなくなりますか」と聞いている人がいました。外壁の色は塗り替えのときに変えられても、箱の形や窓の並びは、そのまま何十年も残ります。
| 区分 | 建てたら 変えにくい | あとから 足せる |
|---|---|---|
| 性能 | 構造・耐震 壁の中の断熱 窓の性能 | エアコン 内窓 給湯器 |
| デザイン | 家の形・屋根 窓の位置と大きさ 天井の高さ | 壁紙・照明 カーテン・家具 庭の植栽 |
この表の左の列が、契約前に決める物です。右の列は、住んでからでも予算ができたときに足せます。
性能にも後から足せる物がある

性能の中にも、あとから足せる物はあります。エアコンや給湯器は買い替えのたびに良い物にでき、窓の内側にもう1枚つける内窓も後付けできます。
反対に、柱や梁の組み方、壁と床と天井の中の断熱材は、一度ふさぐと開けないと直せません。僕があとから断熱を足そうとして見積もりを取ったら、リビングと寝室の2部屋だけで100万円をこえました。
「性能」も、足せる設備と足せない骨組みに分けて考えます。営業さんが見せてくれる数字のうち、どれが骨組みの数字かを聞くと、比べやすくなります。
変えにくい物から予算を置く

予算は、表の左の列から先に置きます。性能の骨組みと、家の形と窓の配置を同じ打ち合わせで決めるのがこつです。
窓の位置を決めてから断熱を上げようとすると、窓の大きさを変える話にもどることがあります。逆に、断熱だけ先に決めて外観をあとに回すと、好みの形にしたときに金額が動きます。
あいみつ性能とデザインで迷うときは、左の列の中で迷っているのか、右の列と比べているのかを先に見てください。
右の列の内装と左の列の断熱を天びんにかけているなら、答えは断熱です。左の列どうし、たとえば断熱と家の形で迷っているなら、次の章からの質問と数字で決めていきます。
性能に回せる予算を出す前に、注文住宅の総額はいつ把握できるかで、建物以外のまだ決まらない費用も総額表に入れておきます。
国の調査では性能もデザインも6割をこえる


注文住宅を建てた人が家を選んだ理由は、高気密・高断熱もデザインも6割をこえています。国土交通省の住宅市場動向調査の報告書から、5年分を書き出しました。
| 調査年度 | 高気密・ 高断熱だから | デザインが 気に入ったから |
|---|---|---|
| 令和2年度 | 56.5% | 55.6% |
| 令和3年度 | 63.1% | 58.6% |
| 令和4年度 | 60.2% | 62.2% |
| 令和5年度 | 62.9% | 56.3% |
| 令和6年度 | 68.2% | 66.4% |
出典:国土交通省「令和6年度 住宅市場動向調査報告書」注文住宅取得世帯の設備等に関する選択理由(全国・複数回答)
複数回答なので、両方を理由にあげた人がかなりいると読めます。建てた人の多くは、どちらか1つを捨てたのではなく、両方を理由に選んでいます。
年度によって順位は入れかわり、令和4年度はデザインのほうが上でした。どちらが正解という話ではなく、「どこまでを性能に、どこからをデザインに使うか」の分け方で迷うのがふつうだと分かります。



「性能かデザインか」で悩むのは、両方ほしいからです。片方を捨てる前に、予算の分け方を考えてみてください。
僕は選ばないまま、変えやすい物に払っていた


僕は性能とデザインを比べて選んだ覚えがありません。気づいたら、あとからでも足せる見た目の物にお金を払い、変えにくい断熱は標準のままにしていました。
打ち合わせでその場で決めたのは、玄関とリビングのエコカラット、リビングの造作カウンター、背の高いドアへの変更です。どれも見た目が良くなるからで、合わせて70万円ほどでした。
- 見た目のオプション:約70万円
- 太陽光:屋根の見た目で見送り
- 断熱:標準のまま上げず
- 外観:最初の1案のまま
太陽光も提案されましたが、初期費用と屋根の見た目を気にして見送りました。断熱を上げるオプションもあったのに、僕は知らないまま、標準の等級4で決めています。
一方で、外観の形には一度も注文をつけていません。デザインにこだわったわけでもなく、目の前で選べる内装の物に、その日の気分で払っていただけでした。
入居して最初の冬、寝室からトイレまでの5メートルで、足の裏がじんじんしびれました。エアコンを2台つけても、リビングの隅は寒いままでした。



エコカラットは今も好きです。でも、あの70万円ほどを先に断熱へ回していたら、と冬が来るたびに思います。
僕の失敗は、デザインを選んだことではありません。変えにくい物と変えやすい物を分けずに、その場で決めたことです。あとから払わなくてよかったと分かったお金は、全部で約350万円ありました。
自分はどっちに寄せるか決める5つの質問


次の5つに答えると、性能に寄せるか、デザインに寄せるかの目安が出ます。夫婦で別々に答えて、あとで見せ合うのがおすすめです。
1つずつ見ていきます。
①今の家の夏と冬に不満は


今の住まいで、冬の結露や床の冷たさ、夏の2階の暑さにうんざりしているなら、性能に寄せます。今いちばん困っていることは、新しい家でも気になりやすいからです。
反対に、今の家の寒さ暑さにほとんど不満がなく、「見た目が好きな家に住みたい」がいちばんの動機なら、デザインに寄せてかまいません。そのときも、壁の中の断熱は標準の中身を数字で聞いておきます。
②住む地域の冬はどれくらい


冬に氷点下になる日がある地域なら、性能に寄せる理由が強くなります。住む場所の「地域の区分」を会社に聞き、その区分で標準の断熱が何等級かを確かめてください。
僕の住む所は、大雪は降らないものの、冬に氷点下の朝が何日かあります。その地域で、当時の標準だった等級4のまま建てたのが僕の家です。
③家の形にゆずれない物は


軒の深い屋根、大きな窓、吹き抜けのように、形にゆずれない好みがあるなら、それは「変えにくいデザイン」です。形のこだわりは、性能と同じ重さで最初に伝えます。
- 屋根の形と軒の出
- 窓の大きさと並び
- 吹き抜けや天井の高さ
- 外壁の素材
壁紙の色や照明の形しか思いつかないなら、デザインはあとからでも足せる側です。その場合は、性能に寄せても好みはあとで取り返せます。
④この家に何年住むか


30年以上住むつもりなら、冬と夏を30回以上くり返します。長く住むほど、毎年の寒さ暑さと冷暖房の差が積み重なります。
国は、2025年4月以降に着工する住宅に省エネ基準への適合を義務にしていて、遅くとも2030年までに基準をさらに引き上げる予定だと案内しています。長く住む家ほど、今の最低ラインより上を見ておく意味があります。
⑤夫婦の優先は同じか


夫婦で答えがそろっていれば、その方向で決めます。割れていたら、どちらかが折れる前に、割れている物が表の左か右かを確かめます。



僕は性能、妻は外観で、話し合うたびに平行線なんです。
割れたときの進め方は、最後の章にまとめました。先に5つの答えを、次の表に当てはめてみてください。
| 答え | 寄せる方 |
|---|---|
| ①今の家の寒暑に不満 | 性能 |
| ②冬に氷点下の日がある | 性能 |
| ③形にゆずれない好み | デザイン(形) |
| ④30年以上住む | 性能 |
| ⑤夫婦で割れている | 表の左右を確認 |
性能が2つ以上あてはまれば、性能の骨組みを先に決めます。③にあてはまる人は、その形を条件にしたまま、性能をどこまで上げられるかを会社に聞きます。
予算の分け方を数字で決める


寄せる方向が決まったら、差額を35年で返す合計に直して、中身と並べます。気持ちではなく、同じ物差しの数字で決めると、夫婦でも話がまとまりやすくなります。
順番に見ていきます。
差額を35年で返す合計にする


性能を上げる差額も、外観を変える差額も、ローンに入れれば利息がつきます。差額は、35年で返し終えるまでの合計で比べてください。
| 上乗せする額 | 年0.5%で 返す合計 | 年1.5%で 返す合計 |
|---|---|---|
| 50万円 | 約55万円 | 約64万円 |
| 100万円 | 約109万円 | 約129万円 |
| 200万円 | 約218万円 | 約257万円 |
元利均等・35年・ボーナス払いなしで僕が計算した数字です。年1.0%なら、100万円は約119万円になります。
たとえば2社の差が200万円なら、金利しだいで返す合計は220万〜260万円ほどです。その額で手に入るのが「冬の室温」なのか「好きな外観」なのかを、表の左の列に照らして決めます。
同じ予算で2つの案を並べる


いちばん決めやすいのは、同じ予算で「性能寄りの案」と「デザイン寄りの案」を両方見ることです。片方の会社は性能の案、もう片方はデザインの案しか出していない状態だと、会社の差と方向の差がまざって見えます。
今の候補の会社には、「同じ予算で、断熱を1つ上げた案と、外観を優先した案の2つを見せてもらえますか」と頼めます。1社の中で2つの案が並べば、その会社の得意な方向もはっきりします。
- 断熱の等級とUA値
- 外観の形と窓の並び
- 2つの案の総額の差
2つの案は、この3つを横に並べて見ます。差がどこに出ているかが分かれば、払う理由も言葉にできます。



「同じ予算で2つの案を」と頼むのは、失礼でも何でもありません。比べたい中身を正直に伝えるだけです。
候補がまだ1〜2社しかない人は、比べる案そのものが足りません。同じ要望と予算を、ほかの会社にも出して、何社かぶんの間取りと金額を並べると、「この予算ならこの形でこの等級」という目安が見えます。
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提案の内容は会社ごとにちがいます。要望欄に「断熱等級と外観の希望」を両方書いておくと、並べやすくなります。
向かないのは、もう1社と契約した人や、今の2社の案と見積もりで差の中身が分かっている人です。その場合は、次の章の質問を今の会社にするだけで足ります。
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申し込みのコツ:会社を選ぶ画面では「まとめて選択」か3社以上にチェック(1社だけでは比べられません)。電話番号・住所を正確に入力すると、提案が届きやすくなります。
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2社の案を並べても結論が出ないなら、ハウスメーカー2社で迷ったときの3種類の差で、お金で寄せられる仕様と寄せられない差を分けてください。
削るなら変えやすい見た目から


予算が足りないときは、表の右の列から削ります。構造・断熱・窓の性能は最後まで残し、内装の見た目から外していきます。
- 内装の見た目のオプション
- 設備のグレード
- 延床面積を1〜2坪
- 外観の凹凸を少し
知恵袋には、丈夫な会社で基本の金額をおさえて、床材や建具、壁紙にお金をかけて好みの雰囲気に近づける手もある、という回答がありました。僕が盛ったオプションの中身は注文住宅で要らなかったオプションに書いたので、削る順の参考にしてください。
削る候補について夫婦の納得がそろわないなら、注文住宅で妻の要望がわがままに見えたときの仕分け方で、見た目の希望にも使う理由を書いてから順番を決められます。
性能とデザインがぶつかる4つの場所


性能とデザインがぶつかりやすいのは、大きな窓・吹き抜け・外観の凹凸・軒の4か所です。ここだけは、片方を決めたらもう片方がどう変わるかを、会社に聞いてから決めます。
1つずつ見ていきます。
大きな窓


窓は、家の中でいちばん熱が出入りしやすい場所です。環境省は、冬の暖房の熱の約6割が窓から逃げ、夏の冷房中に入ってくる熱の約7割が窓から入るという業界団体の資料を紹介しています。
大きな窓をあきらめる必要はありません。会社には「この大きさの窓にしたとき、窓の種類と家全体の断熱の等級はどうなりますか」と、窓とセットで聞きます。
吹き抜け


吹き抜けは開放感がある一方、暖かい空気が上へ逃げるので、断熱が弱い家だと冬の1階が冷えやすくなります。吹き抜けを入れるなら、断熱を上げる話と同じ日に決めてください。
聞き方は「吹き抜けを入れた間取りで、冬のリビングの暖房はエアコン何台を想定していますか」です。建てた人の本音は吹き抜けで後悔する5つの理由にまとめています。
外観の凹凸


外観に出っぱりやへこみを足すと見た目に表情が出ますが、外壁の面積や角がふえて、金額が上がりやすくなります。凹凸の分のお金が、断熱から削られていないかを見てください。
知恵袋では、最初の外観図が四角くて気に入らなかった人に、「理想の外観の写真を印刷して見せる」という回答がついていました。写真を見せるときは「この雰囲気を、断熱の等級を下げずに出すといくらですか」とまで聞きます。
軒の出


軒は、夏の高い日差しや雨から窓と外壁を守ってくれます。軒のないすっきりした箱型は人気ですが、軒を出さないなら、夏の日差しを窓の外でどう防ぐかを先に決めます。



僕は屋根の形も軒の出も、最初の1案のまま一度も聞きませんでした。聞けば変えられたかもしれない所です。
会社には「軒なしにしたとき、南と西の窓の日よけはどうしますか」と聞きます。外付けの日よけや窓の種類で答えが返ってくれば、見た目と夏の暑さを両方考えている会社です。
性能もデザインも満たすハウスメーカーの探し方


両方を満たす会社は、標準の性能の数字と、好きな形で建てたときの金額を、同じ会社に聞いて探します。「性能の会社」「デザインの会社」という印象だけで分けないことが出発点です。
順番に見ていきます。
候補を探す相談先も含めて選びたい人には、注文住宅のオンライン相談の比較の仕方があります。相談して整理するか、先に提案を並べるかを選べます。
標準の性能を数字で聞く


「性能がいい」という言葉ではなく、数字で聞きます。断熱の等級、UA値、耐震の等級、窓の種類の4つを、この商品の標準でいくつかと聞いてください。
- 断熱の等級はいくつか
- UA値はいくつか
- 耐震の等級はいくつか
- 窓のわくとガラスの種類
断熱の等級は2022年に5・6・7ができたので、「等級4」が一番上だった頃とは数字の意味が変わっています。聞いた数字は注文住宅の標準仕様を比較表にする方法の形で、会社ごと・商品ごとに書き残しておきます。
好きな形で標準のまま建つか


次に、気に入った施工例の写真を見せて、「この形を標準の性能のまま建てると、いくらになりますか」と聞きます。好きな形と標準の数字が、同じ見積もりの中で両立するかを見るためです。



カタログの写真の家、オプションだらけだったらどうしよう。
写真の家が標準の仕様かどうかも、そのとき一緒に聞きます。オプションが多い写真なら、標準にもどしたときの見た目と金額を出してもらうと、期待とのずれが小さくなります。
会社のルールで決まる所を聞く


性能を高く保つために、天井の高さや窓の大きさ、吹き抜けの広さに会社ごとの決まりがあることもあります。「この商品で、間取りや窓に決まりはありますか」と最初に聞いておきます。
決まりがあること自体は悪いことではなく、性能を守るための工夫です。その決まりが、自分の「ゆずれない形」とぶつかるかどうかだけを確かめます。
3社以上を見て、どの会社も一長一短に見えてきたら、ハウスメーカーが決められないときの決め方で、ものさしを3つにしぼるところから始めると進みやすいです。
夫婦で性能派とデザイン派に分かれたとき


夫婦で割れたら、最初の4区分の表を別々に埋めて、左の列から話し合います。どちらが正しいかではなく、割れている物が「変えにくい物」か「足せる物」かを先に分けます。
- 2人が別々に表を埋める
- 左の列で重なる物を先に確定
- 左の列で割れた物だけ話す
- 右の列は担当を分けて任せる
知恵袋には、夫は設備の豪華な会社、妻は性能の会社で割れた相談に、「奥さまが求めているのは予算内でできるだけ高い性能で、話し合う観点がずれている」という回答がついていました。同じ「家の良さ」でも、見ている列がちがうと話がかみ合いません。
右の列は、片方に任せる手もあります。機能は夫、内装は妻のように担当を分けたら言い合いが減った、という夫婦のブログもありました。
気をつけたいのは、片方が遠慮して黙ることです。妻の好みの外観で建てて、住んでしばらくしてから夫が「本当はかっこいい家がよかった」と打ち明けた、という個人ブログもありました。



僕たち夫婦は、家の優先を紙に書き出した夜が一度もありません。だから今も、どこが妻の希望だったのか言えないんです。
左の列で割れた物は、差額を35年で返す合計に直して、「その額でこれを取る」と2人で言えるかで決めます。予算の上限を会社にどう伝えるかで迷ったら、注文住宅の予算の伝え方で、全部込みの総額で伝える言い方を確かめてください。
一度の会話で決まらないときは、家づくりの家族会議のやり方に沿って、決定と保留を分け、次に会社へ聞くことだけを残します。
ハウスメーカーの性能とデザインどっちかのよくある質問


- ハウスメーカー選びで、性能とデザインのどっちを優先する人が多いですか?
-
国土交通省の令和6年度の調査では、注文住宅を選んだ理由に「高気密・高断熱」をあげた人が68.2%、「デザインが気に入った」が66.4%でした。複数回答なので、両方を理由にした人が多いと読めます。どちらか1つを捨てるより、予算の分け方で考えるのが現実的です。
- 今は国の基準があるので、どのハウスメーカーでも性能は十分ではないですか?
-
2025年4月以降に着工する住宅は省エネ基準への適合が義務になり、最低ラインはあります。ただ、その最低ラインと、自分の地域で冬に快適かどうかは別の話です。僕は当時の標準だった断熱等級4で建て、冬の寒さを毎年感じています。
- デザインに妥協して性能の良いハウスメーカーにしても、住めば慣れますか?
-
内装の見た目なら、あとから壁紙や照明で好みに近づけられます。家の形や窓の並びは変えにくいので、そこが妥協の中身なら慎重に決めてください。知恵袋でもこの質問への回答は割れていて、決め手は「妥協するのが変えにくい物かどうか」です。
- 性能の高いハウスメーカーは、デザインの自由度が低いのですか?
-
会社や商品によって、天井の高さや窓の大きさに決まりがあることはあります。決まりの有無は会社ごとにちがうので、「この商品で間取りや窓に決まりはありますか」と最初に聞くのが確かです。
- 家の外観はあとから変えられますか?
-
外壁の色は塗り替えのときに変えられ、植栽や外構で印象を変えることもできます。屋根の形、軒の出、窓の位置と大きさ、家の凹凸は、建てたあとではほぼ変えられません。外観で迷うなら、この「形」の部分を契約前に決めます。
- 大きな窓にしたいのですが、性能は落ちますか?
-
窓は熱が出入りしやすい場所なので、同じ窓の種類なら大きいほど影響は大きくなります。窓の大きさとセットで、窓のわくやガラスの種類、家全体の断熱の等級がどうなるかを会社に聞いて決めてください。
- ハウスメーカーの性能は、何の数字を見て比べればいいですか?
-
断熱の等級とUA値、耐震の等級、窓の種類の4つです。同じ会社でも商品によって標準がちがうので、会社名だけでなく商品名と一緒に書きとめてください。
- 夫は性能、妻はデザインで、ハウスメーカーが決まりません。どうすればいいですか?
-
2人が別々に「建てたら変えにくい物」「あとから足せる物」の表を埋めて、変えにくい物で重なる所を先に決めます。割れた物だけ、差額を35年で返す合計に直して話します。あとから足せる物は、担当を分けて片方に任せる方法もあります。
- 予算が少ないとき、性能とデザインのどちらを削りますか?
-
内装の見た目のオプションから削り、構造・断熱・窓は最後まで残すのがおすすめです。床材や壁紙などは、基本の金額をおさえたうえで、好みの所にだけお金をかけるやり方もあります。
- 性能とデザインの両方を満たすハウスメーカーは、どう探せばいいですか?
-
候補の会社に、標準の性能の数字と、気に入った施工例の形で建てたときの金額を同じ見積もりで聞きます。比べる案が少ないときは、同じ要望と予算をほかの会社にも出して、間取りと資金計画を並べると目安が見えます。
まとめ:ハウスメーカーの性能とデザインは変えにくい物から決める


性能とデザインのどっちかで迷ったら、二択にせず、建てたら変えにくい物から決めます。性能の骨組みと家の形・窓の配置を先に、内装の見た目はあとに回します。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 変えにくいか足せるかで分ける
- 1つなら性能、形は同時に
- 5つの質問で寄せる方を決める
- 差額は35年で返す合計で比べる
- 削るのは内装の見た目から
- 窓・吹き抜け・凹凸・軒は要確認
家は、毎日帰る場所であり、何十年も冬と夏を過ごす場所です。どちらかを捨てるより、どこに予算を置くかを先に決めたほうが、あとから「あっちにしておけば」と思いにくくなります。



性能とデザインで迷えている時点で、その場の気分で払った僕より、ずっと先を歩いています。
今の候補だけでは性能寄りとデザイン寄りの案が並ばないときは、同じ予算と要望で、何社かぶんの間取りと資金計画をもらって並べると判断の材料がそろいます。頼み先のちがいは注文住宅の一括資料請求サイトのおすすめで比べています。
家づくり、こんなところで止まっていませんか?
- 何を基準に選ぶか分からない
- 共働きで、会社を調べる時間がとれない
- 総額でいくらできるか見えない
- 土地探しと家づくりの進め方が不明
- 1社の話だけで決めていいか迷っている
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