新築の定期点検はいつ?アフターメンテナンスの時期と無償期間前の確認事項
新築の定期点検がいつ来るかは、建てた会社・商品・契約時期によって異なります。3か月・6か月・1年・2年・5年・10年のすべてで、全国共通の点検があるわけではありません。まず自宅の点検予定と、部位ごとの保証期限を別々に確認しましょう。
この記事では、公式に公開されている点検スケジュールを例示し、引き渡し後に確認する場所と連絡手順を整理します。住宅会社を選んでいる方は、後半の比較項目を契約前の質問に使えます。公式情報の確認日は2026年10月1日です。
新築の定期点検はいつ?住宅会社の公式例
| 会社・対象 | 公式に案内されている時期 | 費用について確認できること |
|---|---|---|
| ジョンソンホームズの新築向け案内 | 引き渡し後6か月・1年・2年の計3回 | 修理には別途費用がかかる場合あり。点検自体の料金と部位別の無償修理範囲は、このページだけでは確定できない |
| ミサワホームの木質パネル住宅。2020年4月1日以降の契約者向け案内 | 11か月・23か月の定期巡回。その後は5年・10年など、引き渡し後5年ごとの定期点検 | 定期巡回は無償。定期点検は30年目まで無償、以降有償。提案されるメンテナンスは有償 |
出典:ジョンソンホームズ「住宅の定期点検」、ミサワホーム「アフターメンテナンス」。いずれも2026年10月1日確認。中古・リノベーション、別商品、異なる契約時期には、そのまま当てはめないでください。
3か月点検がない、2年より前に来る場合は?
他社の予定と違うことだけで、点検漏れとは判断できません。例えば、上のミサワホームの案内は1年・2年ちょうどではなく11か月・23か月です。自宅の書類にある名称が「定期巡回」「定期点検」「訪問サービス」のどれかも含め、実施時期と確認内容を照合してください。
案内が来ないときは、契約先のアフター窓口へ「引き渡し日・住所・契約者名」を伝え、対象の点検と予約方法を確認します。会社からの案内を待つ方式か、所有者が予約する方式かも聞いておくと、連絡の行き違いを防ぎやすくなります。
無料点検・無償修理・品確法の10年責任は別に考える
点検が無料でも、見つかった不具合の修理まで無料とは限りません。「点検の費用」「修理の保証」「保証延長の条件」を分けて確認することが、想定外の負担を避ける出発点です。
- 定期点検:いつ、どこを、どの方法で確認するサービスか。訪問・調査の料金も確認する。
- 会社独自のアフター保証:対象部位、期間、免責事項、申出方法などを保証書で確認する。
- 設備の保証:給湯器や食洗機などのメーカー保証と、住宅会社などの延長保証を区別する。
- 法定の責任:会社のサービスとは別に、法律の対象となる不具合かを確認する。
品確法では、新築住宅の「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」について、売主・請負人が引き渡しから10年間の瑕疵担保責任を負います。住宅のすべての傷や設備故障を10年間無料で直すという意味ではありません。対象となる部分・不具合の確認が必要です。出典:国土交通省「品確法に基づく瑕疵担保責任の特例の概要」、国土交通省「Q&A 新築住宅」。
自宅の点検予定と無償期間を確認する手順
契約書・保証書・点検案内をそろえる
- 引き渡し日を確認する。引渡関係書類を確認し、入居日との取り違えを避けます。
- 点検予定を抜き出す。契約書の付属資料、アフターサービス基準、点検案内から、対象時期・予約方法・連絡先をまとめます。
- 保証期限を部位別に書く。内装、建具、水回り、設備、構造・防水など、保証書の区分に沿って記録します。記載がなければ「未確認」とします。
- 期限の扱いを聞く。不具合発生日、申出日、点検日などのどれが判断に関係するか、該当する条項とともに説明を求めます。
- 予定と期限を別々に登録する。次回点検日だけでなく、保証期限前に自分で確認する日もカレンダーへ入れます。
現在の公式サイトと手元の書類が違う場合は、契約時期・商品名を添えて適用条件を確認しましょう。最新の長期保証が、過去の契約に自動で適用されるとは考えないでください。また、保証期限内に連絡すれば必ず無償になるとも限りません。受付記録を残したうえで、対象かどうかの回答を求めます。
窓口へ送る確認文のひな型
引き渡し日は[年月日]です。次回の定期点検時期と予約方法、点検自体の費用を教えてください。[場所]に[症状]があり、[発見日]に確認しました。写真を添付します。保証対象の判断に必要な情報、適用する保証条項、調査・修理に費用が生じる条件もご案内ください。
無償期間が切れる前に、自分で見ておく場所
自分で行う確認の目的は、原因を診断することではなく、担当者に症状を伝えることです。普段の生活で見える範囲にとどめ、屋根へ上る、床下へ潜る、設備を分解するといった作業は避けてください。
| 場所 | 見ておくこと | 記録すると伝わりやすいこと |
|---|---|---|
| 窓・室内ドア・収納扉 | 開閉の引っ掛かり、鍵のかかりにくさ、異音 | どの扉か、毎回か、ときどきか。動きは動画で残す |
| 壁・天井・床 | しみ、クロスの浮きや隙間、床のきしみ | 部屋全体と該当箇所の写真、発見日、変化の有無 |
| キッチン・洗面台・トイレ周辺 | 収納内や床のぬれ、排水の遅さ、気になる臭い | 使用中か使用後か、どこがぬれるか |
| 給湯・換気などの設備 | エラー表示、通常と違う音、動作の変化 | メーカー名、型番、表示内容、発生条件 |
| 外壁・基礎・バルコニー | 安全に見える範囲のひび、はがれ、水のたまり | 位置が分かる全景と近景、雨との関係 |
写真だけで「施工不良」「経年変化」と決めつけず、発生条件を添えて確認を依頼します。点検前には、収納扉や点検口の周辺を作業できる状態にし、確認してほしい項目を担当者へ渡せる形にまとめておきましょう。
雨漏りや進行中の漏水は定期点検を待たない
雨の日に広がる天井のしみ、滴下、配管周辺のぬれなどがある場合は、次回点検まで保留せずアフター窓口へ連絡してください。安全な場所から写真を残し、応急対応と調査の手配を確認します。雨漏りの相談については、関連記事の新築の雨漏りで「様子を見ましょう」と言われたときの確認点も参照できます。
点検当日は「確認した」で終わらせない
- 確認結果:どの症状を確認し、どこが未確認なのか。
- 次の対応:調整、修理、追加調査、経過観察のどれか。その理由は何か。
- 費用:保証対象か。対象外なら、根拠と見積もりを作業前に確認できるか。
- 期限と担当:誰がいつまでに回答し、修理予定を連絡するか。
経過観察になった場合は、再確認の時期と、どんな変化があればすぐ連絡するかを具体化します。点検票への署名前に、申し出た症状と未対応事項が記載されているか確認し、控えを保管してください。
住まいへの不満が重なるときは、「修理を求めたい不具合」と「暮らし方や間取りへの不満」を分けて書き出すと、相談先と優先順位を整理できます。関連記事の新築への後悔を扱った記事や、新築を建て直したいと感じたときの記事もありますが、自宅の保証判断は契約書と個別の調査結果に基づいて確認しましょう。
これから建てる人は、契約前にアフター体制を比較する
比較する条件は、建築予定地・住宅商品・契約予定時期をそろえます。「長期保証があるか」だけでなく、実際に不具合を相談してから解決するまでの流れを、各社へ同じ質問で確認してください。
- 点検の時期・回数・確認項目は書面で受け取れるか。
- 点検、出張、追加調査、修理のそれぞれで、費用が生じる条件は何か。
- 受付窓口と訪問担当は誰か。休日の受付後、いつ対応方針が分かるか。
- 点検報告書は受け取れるか。未解決の項目を誰が管理するか。
- 保証延長に、指定の点検や有償工事が必要か。条件と費用の算定方法は何か。
点検回数や保証年数だけの比較が向かない条件
平日の立ち会いが難しい家庭では、回数より予約できる曜日が重要になります。維持費の見通しを重視するなら、保証延長の年数より必要工事と費用条件を確認したいところです。受付時間が長くても訪問時期が希望に合うとは限らないため、自分が困りそうな場面を示して回答を求めましょう。
これから住宅会社を選び、持ち家計画の利用を検討する方も、申込前に対象地域・紹介先・連絡方法を確認し、候補会社へ上記のアフター資料を求める目的を整理しておきましょう。すでに住んでいる家の修理相談は、契約先のアフター窓口から進めてください。
比較する会社をまだ絞り込んでいない場合
候補が1社だけでは、見積もりの計上範囲や標準仕様を比べにくくなります。条件に合う会社を整理したい場合は、対象地域や掲載会社、連絡方法を確認してから資料請求を検討してください。
資料請求だけで詳細見積もりが届くとは限りません。営業連絡を増やしたくない人や依頼先が決まっている人には向かないこともあります。
新築の定期点検・アフターメンテナンスのFAQ
Q. 新築の定期点検は、どの会社も同じ時期に来ますか?
A. 同じではありません。この記事で確認した公式例でも、6か月・1年・2年の会社と、11か月・23か月に巡回する会社があります。自宅の契約時期・商品に適用される予定を確認してください。
Q. 無料点検なら、クロスや建具も無料で直してもらえますか?
A. 点検が無料というだけでは判断できません。対象部位、症状の原因、保証期間、免責事項によって異なります。作業を依頼する前に、保証対象かどうかと費用を確認してください。
Q. 保証期限前に連絡し、点検が期限後になっても大丈夫ですか?
A. 一律には答えられません。発見日と申出日を記録し、期限後の調査・修理をどう扱うか、該当する保証条項に沿った回答を求めましょう。連絡しただけで無償修理が確定するわけではありません。
Q. 定期点検を逃したら、保証はすべてなくなりますか?
A. すべてなくなるとは断定できません。会社独自の保証・延長保証の条件と、法定の責任を分けて確認します。未実施の点検を予約できるか、どの保証条項に影響するかを窓口へ問い合わせてください。
まずは保証書を開き、次回点検日、気になる部位の保証期限、連絡先を書き出してください。不具合がある場合は、その一覧に写真と発見日を添えて連絡すると、点検を待つべきか、先に調査が必要かを相談しやすくなります。

