見積書の下のほうに、小さい字で「カーテン・照明器具は別途」と書いてありませんでしたか。総額の数字を見て安心した直後に、その一行を見つけてしまった人向けの記事です。
先に結論です。別途は「買わなくていい」ではなく「この紙の外で必ず払う」という意味です。つまり、いま見ている総額は総額ではありません。
そして金額がいくらになるかは、相場表では決まりません。決まるのは、あなたの家の窓の数と、部屋ごとの照明器具の数と、どのグレードを選ぶかです。数量が決まっていないから読めないだけです。
この記事では、別途の範囲を契約前に確定させる手順、カーテンと照明それぞれの中身、自分の家の数量の数え方、住宅会社経由と施主支給の分かれ道、そして営業さんにそのまま送れる質問文面までを書きます。
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あいみつ|「みんなの住宅失敗談」運営者。35歳・会社員(住宅・不動産業界の人間ではありません)。
- 2022年に35坪4LDKを建築
- 総額は約4,200万円
- 1社契約で350万円高くついた
- 2026年に不動産一括査定5社を実測
- 査定差は330万円
- 家づくりの失敗談を集めて発信中
合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。プロフィールの続きを読む
注文住宅の「別途」は、買わなくていいという意味ではない

まず言葉の整理からです。ここを取り違えると、予算の組み方そのものがずれます。
別途とは「この見積書の外」という意味
別途と書かれた項目は、その会社がその紙で請け負う工事の範囲に入っていない、という表示です。不要という意味でも、サービスという意味でもありません。
カーテンと照明器具が別途になりやすいのは、選ぶ幅が広すぎて先に金額を置けないからです。窓が何か所あるかは図面で分かっても、レースを付けるか、電動シェードにするかは施主が決めることです。
だから別途にすること自体は不自然ではありません。問題は、別途の合計がいくらになるかを誰も言わないまま総額が一人歩きすることです。
悩む男性別途って、省いてくれてる意味だと思ってました。
見積書から消えても、払う総額には乗る
別途の項目は、見積書の合計欄からは消えます。けれど、あなたが入居するまでに払うお金からは消えません。引っ越しの前日に窓が丸見えということはあり得ないからです。
ここで起きやすいのが、住宅ローンの借入額を見積書の総額だけで決めてしまう事故です。別途の分は手元の現金から出ることになり、引き渡し前後のいちばんお金が動く時期に重なります。
現金がどの順番で出ていくかを先に並べたい人は、諸費用を現金でいくら用意するかの話とあわせて読むと、別途をどこに置くかの見当が付きます。
契約前なら、別途の範囲はまだ動かせる
この記事でいちばん伝えたいのはここです。別途の範囲は、契約前であれば交渉の対象になります。
たとえば「照明器具のうちダウンライトと配線工事は本体に含める、ペンダントとスタンドだけ別途」という線の引き方は、住宅会社によっては最初からそうなっています。どこで線を引いているかは会社ごとに違います。
契約後は、同じ話をしても値引きではなく追加工事の相談になります。別途の範囲を確定させるのは、ハンコを押す前の仕事だと考えてください。
契約日がもう来週という人も、間に合う作業が1つ残っています。別途になっている項目を書き出して、その範囲を契約書か見積書の但し書きに文章で書いてもらうことです。金額は動かなくても、あとから範囲が広がる事故は止められます。
カーテンと照明は、どこまでが別途になるのか


別途と一言で書かれていても、中身は細かく分かれています。ここを分解しておくと、営業さんへの質問が具体的になります。
カーテン側は「本体・レール・取付」の3つに割れる
カーテンは1つの商品ではありません。生地そのもの、吊るすためのレールやポール、そして採寸と取付の手間の3つに分かれます。
このうちレールの下地補強だけが本体工事に含まれているケースがあります。壁の中に木を入れておく工事なので、住宅会社側でしかできないからです。
- ドレープとレースの生地
- レール・ポール本体
- 採寸と取付の作業費
- ロールスクリーン等の他形式
- レール下地の補強工事
この5つのうち、どれが別途でどれが含まれているのか。「カーテンは別途」の一行だけでは、5つのどれも確定していません。
照明側は「器具・配線・取付」で線が引かれる
照明も同じ構造です。器具そのもの、天井裏の配線と電気工事、そして取付の3つに分かれます。
配線工事とスイッチは、ほとんどの場合で本体工事に入っています。壁と天井を閉じる前にやる工事だからです。一方で器具の代金は別途になりやすい。ここが分かれ目です。
注意したいのは、ダウンライトや間接照明のように建物に埋め込むタイプは、器具ごと本体に入っている場合と、器具代だけ別途になる場合がある点です。埋め込みは後から施主が付けられないので工事は会社がやりますが、器具代をどちらが持つかは会社によって分かれます。
つまり同じ「照明別途」でも、ダウンライト中心の間取りと、シーリングライト中心の間取りでは、別途の金額がまったく違います。図面の照明記号を見ながら聞くのが近道です。
もう一つ、配線とスイッチが本体に入っていても、打ち合わせの途中で照明の位置を足したりスイッチを増やしたりすると、追加の電気工事として有償になることがあります。標準で何か所までかを、あわせて聞いておくと安全です。
カーテンと照明の隣に、一緒に別途で並んでいる物
見積書で「カーテン・照明器具は別途」と書かれている行の周辺には、たいてい仲間がいます。ここを見落とすと、別途の合計が二重にずれます。
- エアコン本体と設置工事
- 外構工事(駐車場・門柱)
- 網戸・シャッター
- テレビアンテナ・通信配線
- 造作以外の家具・家電
この並びの中で金額が大きくなりやすいのは外構です。カーテンと照明を調べに来た人が、最終的にいちばん驚くのも外構の別途でした。
削る順番をどう決めたか、夫婦のどちらが折れたかという生々しい話は、読者から届いた外構と予算の投稿にまとめています。数字より順番で迷っている人に向いています。
そもそも見積書のどの層に何が乗るのかが曖昧なら、先に見積書を3層に分けて読む手順を通しておくと、別途の行がどこに落ちるのかが見えます。
金額が読めないのは、数量がまだ決まっていないから


相場を調べても落ち着かないのは当然です。相場は他人の家の数量で計算された数字だからです。自分の家の数量から出し直します。
窓は「掃き出し」と「腰高」で分けて数える
図面を開いて、窓を数えます。全部まとめて数えないでください。床まである掃き出し窓と、腰の高さの窓では、生地の量がまったく違うからです。
そのうえで、カーテンを付けない窓を引きます。玄関の小窓、階段の高い位置の窓、浴室やトイレの型ガラスの窓は、そのままにする家も多いです。
残った数が、あなたの家の実数です。ここまで出してから見積もりを頼むと、掛け算の元が共有された状態で話ができます。



窓が何か所か、自分では一度も数えていませんでした。
照明は部屋ごとに1つずつ書き出す
照明は部屋の一覧を縦に書いて、その横に必要な器具を書いていきます。リビング、ダイニング、キッチン、各居室、玄関、廊下、階段、洗面、トイレ、外部の順です。
そのうえで、図面の照明記号と突き合わせます。すでにダウンライトが入っている部屋には、器具を買い足す必要がありません。
残るのは、シーリングライトを付ける居室と、ダイニングのペンダントあたりです。買う必要があるのは、たいてい思っていたより少ないという結果になります。
グレードは3段階で仮置きしてから比べる
数量が出たら、次はグレードです。ここで相場を1つの金額に決めようとすると、また止まります。上・中・下の3本立てで仮置きします。
量販店の既製サイズで足りる窓、オーダーが必要な窓、こだわりたい1か所。この3つに分けるだけで、合計の幅が自分の言葉で出せるようになります。
金額の幅は住宅会社のカタログでも、量販店の価格表でも構いません。大事なのは他人の平均ではなく、自分の家の数量に自分で選んだ単価を掛けた数字を持つことです。
単価の拾い方は3つあります。住宅会社の提携インテリア会社に数量を伝えて概算をもらう、カーテン専門店や量販店の店頭で採寸見積もりを頼む、通販サイトで既製サイズの価格帯を見る。この3つを並べると、上中下の3段階がそのまま埋まります。
この記事で「カーテンは◯◯万円」と1つの数字を出していないのは、意図的です。窓の数もグレードも会社の掛け率も家ごとに違うので、平均を出した瞬間にあなたの家の数字から離れてしまうからです。
建物側の金額の並びが不安なら、注文住宅の費用相場と内訳の考え方で全体の器を確認してから、別途の枠を足すほうが早いです。
住宅会社経由で頼むか、施主支給にするか


別途と分かった次に迷うのが、どこで買うかです。安いほうを選べば正解、という単純な話ではありません。
会社経由は、金額に段取りと責任が乗っている
住宅会社に頼むと、提携先のインテリア会社が採寸に来て、引き渡しに合わせて取り付けてくれます。金額には商品代のほかに、この段取りと利益が乗ります。
代わりに付いてくるのが、責任の一本化です。レールの位置が図面とずれた、窓枠に当たる、といったときに、誰が直すかでもめません。
引き渡しの日にカーテンと照明が付いている状態で鍵をもらえるのも会社経由です。共働きで引っ越し当日から住む家庭では、この差は金額以上に効きます。
施主支給は、安くなる代わりに手間が戻ってくる
自分で買って持ち込む施主支給は、商品代の差がそのまま効きます。特に既製サイズで足りる窓が多い家では、差が出やすいところです。
ただし、採寸と発注と受け取りと取付の手配が自分に戻ってきます。引き渡し直前は、引っ越し・登記・ローン実行・子どもの転校手続きが重なる時期です。
- 採寸の責任は施主側になる
- 取付を断られる場合がある
- 不具合の切り分けが面倒
- 引き渡し日に間に合わせる手配
- 保証の窓口が商品ごとに割れる
特に確認しておきたいのが2つ目です。施主支給品の取付を請け負わない会社もあります。工事中の破損や寸法違いの責任を負えないためで、契約前に必ず聞いておく項目です。
工程の面も見ておいてください。取付を自分で手配する場合、作業できるのは鍵をもらったあと、つまり引き渡し後になるのが普通です。引き渡しから入居までが数日しかない家庭では、最初の何日かは窓に何もない状態で過ごすことになります。
全部そろえない、という選び方がいちばん現実的
どちらか一方に決める必要はありません。実際にうまくいっている家は、だいたい分けています。
目安になるのは「最初の夜に必要かどうか」です。道路や隣家から見える窓と、水回りと玄関の照明は、引き渡しの日に必要です。ここは会社経由でまとめてしまう。
逆に、子ども部屋のカーテンや、寝室のスタンドは、住みながら決めても困りません。急ぐ物だけ会社経由、あとは住んでから。この分け方なら、入居後の生活を人質に取られずに削れます。
「別途」の範囲を確定させる質問の文面


ここまでの内容を、次の打ち合わせの前に1通のメッセージにします。口頭で聞くと、返事も口頭で消えてしまうからです。
送る前に、この3つだけ手元に置く
- 別途と書かれた行の場所
- 自分で数えた窓の数
- 照明器具が要る部屋の一覧
この3つがあると、質問が「いくらですか」から「この数量でいくらですか」に変わります。返ってくる答えの精度がまるで違います。
そのまま貼って送れる文面
値切る文面ではありません。範囲を確定させるための文面です。高圧的な書き方をしないほうが、結果として早く正確な返事が来ます。
お世話になっております。見積書の内訳を家で整理しておきたく、4点だけ確認させてください。金額を下げてほしいという趣旨ではなく、総額の見通しを立てたいための質問です。
①カーテンについて、生地・レール・取付費・レール下地の補強のうち、御見積に含まれているものはどれでしょうか。②照明について、配線とスイッチ、ダウンライト等の埋め込み器具、その他の器具のうち、含まれているものはどれでしょうか。
③窓◯か所・照明が必要な部屋◯室で試算した場合の、御社経由での概算を幅で教えていただけますか。④施主支給にした場合、取付は御社で対応可能でしょうか。可能な場合の条件もあわせてお願いします。
お手数ですが、次回の打ち合わせまでにメールでいただけると助かります。
④まで入れておくのがポイントです。施主支給の可否は、あとから聞くと話が戻せなくなる項目だからです。
返事は、金額より「書き方」を見る
返ってきたメールで見るのは金額だけではありません。含まれる範囲が文章で書いてあるか、それとも「だいたい◯◯万円くらいです」で終わっているかを見ます。
範囲が書かれた返事は、その後の打ち合わせでも同じ精度で話が進みます。金額だけの返事は、引き渡し前にもう一度ずれます。
そしてもう一つ。この4点への答え方は、会社を比べるときの材料にもなります。同じ質問を複数社に送っていれば、金額よりはっきり差が出るところです。
カーテンと照明で予算がずれた5人の話


ここからは、あいみつが実際に集めた体験談を、個人が特定されない程度に一部再編集したものです。金額はその方の家の数量とグレードでの実額で、相場ではありません。
引き渡しの1週間前に「カーテンは別です」と言われた
30代夫婦・35坪。契約から引き渡しまで、カーテンの話が一度も出なかったそうです。出たのは引き渡しの1週間前、インテリアの最終確認という名目の電話でした。
「カーテンは別途になっていますので、どうされますか」。その時点で引っ越し日は決まっていて、荷物は段ボールに詰め終わっていました。断る余地がなかった、というのが本人の言葉です。
提携先のインテリア会社に採寸に来てもらい、その場で出た見積もりが38万円。掃き出し窓が4か所あり、リビングだけ電動のロールスクリーンにしたのが効いたそうです。
後悔しているのは金額そのものではないと言います。比べる時間がまったくなかったことでした。量販店を1軒でも見ていれば、リビング以外は既製品で足りたかもしれない。それを検討する土俵に立てなかった。
奥さんに「なんで先に聞いておかなかったの」と言われたとき、何も返せなかったそうです。見積書に別途と書いてあったことは、あとから自分で見つけました。小さい字でしたが、確かにそこにありました。
「別途って書いてある行を、契約前に全部聞いておけばよかった。それだけです」。いま同じ立場の人に伝えたいのは、金額の話ではなく時期の話だそうです。
窓の数を一度も数えないまま見積もりを頼んだ
40代・共働き・4LDK。この方は別途の存在に契約前から気づいていました。営業さんに「カーテンはいくらくらいですか」と聞き、「30万円くらいみておいてください」と言われて納得したそうです。
ところが実際に採寸してもらうと、出てきたのは52万円でした。理由は単純で、その家は窓が16か所あったからです。
吹き抜けに面した高い位置の窓と、階段の窓と、廊下の小窓。この3つは営業さんの頭の中の「30万円くらい」に入っていませんでした。悪意ではなく、一般的な家のイメージで答えただけです。
本人が言うには、あの質問は聞き方が悪かった、とのことでした。「いくらですか」ではなく「うちは窓が16か所ありますが、いくらですか」と聞いていれば、最初から違う数字が返ってきたはずだと。
結局、高い位置の窓3か所はカーテンを付けないことにして、48万円に落ち着きました。付けなくても暮らせる窓があると分かったのは、数えたあとでした。
「図面を印刷して、窓に赤丸を付けるだけで10分でした。それを打ち合わせ16回のあいだ一度もやらなかった」。いちばん悔しかったのはそこだと話していました。
数えたあとで分かったのは、16か所のうち掃き出し窓は4か所だけで、その4か所で金額の半分近くを占めていたことでした。残りの12か所は1か所あたりでは小さい。だから削る窓を決めるときは、数ではなく窓の種類で見たほうが早かった、と話していました。
施主支給のつもりが、取付を断られた
30代・夫が主導した家づくり。この方は最初から施主支給と決めていました。ネットで調べて、照明器具は自分で買ったほうが安いと知っていたからです。
ペンダントライトとブラケットを先に購入し、引き渡し前の現場で「これを付けてください」と伝えたところ、現場監督から難しいと言われました。持ち込み品の取付は請け負っていない会社だったそうです。
理由も説明されました。取り付けた器具に不具合が出たとき、商品の問題か工事の問題かを切り分けられない。電気工事士の資格が要る配線がからむ器具は、特に受けられないとのことでした。
結果として、別の電気工事店に個別に依頼することになりました。出張費と作業費で3万円ほど。商品代で浮いた分が、半分近く戻ってしまった計算です。
本人は会社の判断は正しいと思うと言っています。ただ、契約前にその1行を聞いていれば、器具の買い方そのものを変えられた。買ってから聞いたのが順番として間違いだった、と。
「施主支給できますか、じゃなくて、施主支給品の取付をお願いできますかと聞くべきでした」。同じ言葉に見えて、返ってくる答えが違う質問だったそうです。
もうひとつ誤算があった、とも言っていました。器具を先に買ってしまったので返品ができず、工事店に持ち込むしかなかったことです。取付を断られると先に分かっていれば、取付までやってくれる通販店を選ぶ手もあった。買う場所の選び方そのものが変わっていたはずでした。
図面を見たら、買う器具がほとんどなかった
30代・平屋。この方は逆のケースです。照明別途と書かれていたので30万円ほど身構えていたところ、実際に必要だったのは9万円ほどでした。
図面を見ながら数えたら、リビング・廊下・洗面・玄関・トイレの照明はすべてダウンライトで、本体工事に含まれていたそうです。天井に埋め込む器具は、後から施主が付けられないからです。
買う必要があったのは、寝室と子ども部屋2室のシーリングライト、それにダイニングのペンダント1灯だけ。合計4つでした。量販店で見て回り、4つで9万円ほどに収まったそうです。
気づいたきっかけは、営業さんに送ったメールへの返事でした。「配線と埋め込み器具は含む、それ以外の器具は別途」と文章で書かれていて、そこで初めて線の位置が分かったそうです。
「照明別途って字だけ見て、全部自分で買うと思い込んでいました。不安だった3週間を返してほしい」と笑っていました。浮いた分はカーテンのグレードに回したそうです。
この方の話でいちばん大事なのは、同じ「別途」でも家によって金額が10倍違いうるということです。相場を調べても自分の家の答えが出ないのは、こういう理由でした。
この方は、同じ聞き方をカーテン側にももう一度使ったそうです。「レールは含みますか」とメールで聞いたら、レールは本体工事に含むという返事が返ってきた。照明で一度うまくいった質問を、そのまま横に転用しただけでした。
全部そろえるのをやめたら、住んでから困らなかった
40代・子ども2人。この方は引き渡しまでに予算が足りなくなり、カーテンと照明を全部そろえることを諦めました。結果として、それが良かったと話しています。
入居日に用意したのは、道路から見えるリビングと1階の窓、それと水回りと玄関の照明だけ。2階の子ども部屋と寝室は、既製のカーテンを量販店で買って自分で付けました。
寝室のスタンドと、ダイニングのペンダントは入居後に決めました。住んでみたら、想像していた位置とテーブルの置き場所が違っていたそうです。先に買っていたら、確実に位置がずれていたと言います。
金額としては、会社経由でまとめて頼んだ場合の見積もりより20万円ほど下がりました。ただ本人が良かったと言っているのは金額ではありません。
引き渡し前の2週間、予算の話で夫婦が言い合いにならなかったこと。ここを削る、ここは住んでから、と分けた瞬間に話が止まったそうです。削る順番を決めるほうが、削る金額を決めるより早かったと。
「全部そろった家で暮らし始めなきゃいけない、と誰かに言われたわけじゃなかったんですよね」。入居3か月で、家は普通に完成したそうです。
この5人に共通しているのは、金額の大小ではなく、聞いた時期でした。契約前に聞けた人は選べて、引き渡し前に知った人は選べなかった。それだけの差です。
すでに契約済みの人と、契約日が目前の人は、ここから先は読まなくて大丈夫です。やることは前の章の文面を送ることだけです。
そして、もし比べる相手がまだ1社もないなら、別途の線の引き方こそ会社ごとに違うところです。展示場に足を運ぶ前に、家で複数社の資料と提案をそろえておくほうが、この4点の質問がそのまま比較材料になります。持ち家計画のような無料の一括資料請求なら、同じ条件のまま複数社に同じ質問を投げられます。
何社に頼むと消耗しないかで迷っている人は、資料請求は何社がいいかを実際に頼んだ人の話で件数の目安を決めてから送るほうが落ち着きます。
注文住宅のカーテン・照明の別途に関するよくある質問


- 見積書の「カーテン・照明器具 別途」は、どういう意味ですか?
-
その見積書が請け負う工事の範囲に入っていない、という表示です。不要という意味ではなく、あなたが別に払う費用として総額に乗ります。合計欄から消えているだけです。
- カーテンと照明は、いくらくらいみておけばいいですか?
-
一律の相場で決め打ちしないでください。窓の数、カーテンを付けない窓がいくつあるか、ダウンライト中心か否かで金額が何倍も変わります。図面から数量を出し、上中下の3段階で幅を持たせるのが確実です。
- 照明の配線工事も別途になりますか?
-
配線とスイッチは本体工事に含まれているのが一般的です。壁と天井を閉じる前の工事だからです。別途になりやすいのは器具の代金のほうなので、どちらを指しているか文章で確認してください。
- ダウンライトも自分で買うのですか?
-
天井に埋め込むタイプは、器具ごと本体工事に含まれていることが多いです。施主があとから取り付けられる器具ではないためです。図面の照明記号を見ながら、どれが含まれるか聞くのが早道です。
- カーテンレールの下地は工事に入っていますか?
-
壁の中の下地補強は本体工事に入っていることが多い項目です。壁を閉じたあとでは足せないためです。ただし全窓分かどうかは会社によるので、レールを付ける予定の窓を伝えて確認してください。
- 施主支給にすれば必ず安くなりますか?
-
商品代は下がりやすい一方で、採寸・発注・取付の手配が自分に戻ります。取付を別の業者に頼めば出張費と作業費が乗るので、差が縮むこともあります。手間を含めて比べてください。
- 施主支給品の取付は、どの会社でもやってくれますか?
-
請け負わない会社もあります。不具合が出たときに商品の問題か工事の問題か切り分けられないためです。買ったあとに聞くと打つ手がなくなるので、購入前に条件ごと確認してください。
- 別途になるのは、カーテンと照明だけですか?
-
エアコン、外構、網戸やシャッター、テレビアンテナ、家具家電が同じ行の近くに並んでいることがよくあります。金額が大きくなりやすいのは外構です。別途の行はまとめて洗い出してください。
- 別途の費用も住宅ローンに組み込めますか?
-
金融機関と商品によって扱いが異なります。組み込める場合も、見積書や請求書の提出が条件になることが多いです。借入額を決める前に、別途の概算を持って金融機関へ確認してください。
- 契約後に「別途」の範囲を変えてもらえますか?
-
契約後は、範囲の見直しではなく追加工事の相談になります。金額の扱いも変わるため、範囲の確定はハンコを押す前に済ませてください。契約前であれば、どこで線を引くかは相談の余地があります。
まとめ:別途の範囲は、契約前に文字で確定させる


カーテンと照明の別途は、相場を調べても落ち着きません。落ち着くのは、自分の家の窓と部屋を数えて、範囲を文字で確定させたときです。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 別途は見積書の外にあるお金
- カーテンは本体・レール・取付
- 照明は器具・配線・取付で割れる
- 埋め込み器具は本体に入りやすい
- 窓と部屋を自分で数える
- 施主支給は取付可否を先に聞く
- 急ぐ物だけ会社経由でそろえる
- 範囲の確定は契約前にやる
僕は2021年、他社の見積もりを1つも見ないまま契約しました。比べる相手がいなかったので、どこまでが含まれていて、どこからが自分で払うお金なのかを判断する材料がありませんでした。
別途と書かれた行を怖いと感じるのは、金額が大きいからではありません。ほかにもまだ隠れているかもしれない、と思うからです。だから範囲を確定させると、金額が変わらなくても落ち着きます。
今日やることは1つで十分です。見積書の「別途」と書かれた行に、全部印を付けてください。そのうえで、この記事の4点の文面を次の打ち合わせの前に送る。それだけです。
契約日までまだ2週間以上あって、比べる相手が1社もないという人だけ、同じ4点を複数社に投げてみてください。展示場に行く前に家で資料をそろえておくと、担当者の誰に当たるかに左右されずに済みます。



別途の行は、聞いた時期でしか勝負が決まらないんですよね。
カーテンと照明は、家の中でいちばん最後に決まって、いちばん最初に目に入る部分です。その費用が予算の外から降ってこないように、いまのうちに紙の上へ引っ張り出しておいてください。
家づくり、こんなところで止まっていませんか?
- 何を基準に選ぶか分からない
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- 総額でいくらできるか見えない
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