家づくりの打ち合わせで必ず一度はぶつかるのが「和室はいるのか、いらないのか」問題です。なんとなく一部屋ほしい気もするし、使わないなら無駄な気もして、なかなか決めきれませんよね。
実は和室の正解は人それぞれで、「来客や昼寝、子どもの遊び場として使うなら強い味方」「使う場面が思いつかないなら正直いらない」のどちらかにきれいに分かれます。
和室あり・なしの両方の間取りを見比べて決めた人は納得して暮らし、なんとなく一社のすすめるまま和室を付けた人ほど「ほとんど使わず物置になった」と後悔しがちです。あなたはどっちで決めますか?
あいみつ僕も最初は「とりあえず和室」と思ってたんですよね。でも使い道を言葉にできなかったので、そこを掘り下げる記事にしました。
はじめまして、運営者のあいみつです。地方の郊外に住む35歳の会社員で、2022年に35坪4LDKの家を建てました。
ただ僕は相見積もりをサボって、断熱もケチった結果、あとから約350万円も損した当事者です。だからこそ「なんとなくで決めて後悔する」のだけは避けてほしいと思っています。
この記事では、和室がいる人・いらない人の見分け方と、実際に和室で後悔した人の本音をまとめました。読み終わるころには、自分の家に和室が必要かどうかハッキリ判断できるはずです。
\最初に結論/
「みんなの住宅失敗談」運営者。ハウスメーカーに言われるまま契約して、350万円もぼったくられた経験あり。
同じ後悔をする人を減らしたくて(本当はボッタクリ業者にムカつきすぎて)全国の住宅の失敗談を集めて発信しています。合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。
和室で後悔する5つの理由


まず結論から言うと、和室で後悔する人には共通点があります。それは「使う場面をはっきり決めないまま、なんとなくで付けてしまった」ことです。
ここでは和室を付けたあとに「いらなかったかも」と感じやすい5つの理由を紹介します。気になるものから一つずつ見ていきましょう。
使う場面が結局なかった
一番多い後悔がこれです。「来客のときに使うかも」「親が泊まりに来たときに」と考えて付けたものの、実際にはそんな機会が年に数回しかないというパターンです。
使う頻度が少ないと、その一部屋ぶんの広さと費用がほぼ眠ったままになります。年に数日のために一部屋を確保するのは、けっこう大きな判断です。
逆に言うと、日常的に使う用途が一つでもあるなら後悔しにくいです。ここを着工前にはっきりさせられるかが分かれ目になります。
畳のメンテナンスが地味に手間
畳は数年に一度、表替えや裏返しといった手入れが必要になります。フローリングと違って、湿気が多いとカビやダニが出やすいのも気になるところです。
とくに日当たりや風通しが悪い場所に和室を置くと、メンテの負担が増えがちです。共働きで掃除に時間をかけにくい家庭だと、ここをきつく感じる人もいます。
最近は和紙畳や樹脂畳など手入れがラクなタイプもあるので、畳の種類で負担はかなり変わります。素材選びも含めて考えておきたいですね。
リビングが狭くなった
限られた床面積の中で和室を一部屋取ると、そのぶんリビングやほかの部屋が削られます。あとから「リビングをもっと広くしておけば」と感じる人は少なくありません。
とくに家族が長く過ごすのはリビングなので、ここが手狭だと毎日のストレスにつながります。和室の優先度が本当にリビングより上なのか、一度立ち止まって考えたいところです。
独立した和室ではなく、リビングと一体にした「小上がり」や「畳コーナー」にすると、この問題はかなり和らぎます。
建築費が上がった
和室は畳・障子・襖・床の間など、洋室にはない部材が必要になりがちです。そのぶん一部屋あたりの費用は洋室より高くつくことが多いです。
本格的な和室にこだわると、数十万円単位で上乗せになることもあります。その費用を断熱やキッチンに回したほうがよかった、という声も実際にあります。
予算が限られているなら、和室にかけるお金が本当に満足度につながるかを冷静に見たいところです。
物置部屋になってしまった
使い道がはっきりしない和室は、いつのまにか荷物置き場になりがちです。畳の上に段ボールや使わない家具が積まれて、客間としても機能しなくなるパターンです。
こうなると、わざわざお金をかけて作った部屋がただの倉庫になってしまいます。これが和室いらなかった、と感じる典型的な末路です。
逆に、収納をしっかり別で確保しておけば物置化は防げます。和室を生かすには、家全体の収納計画とセットで考えることが大事です。
後悔しにくい和室の作り方3タイプ


「和室=後悔」というわけではありません。作り方を工夫すれば、毎日使える便利な空間になります。
ここでは後悔しにくい和室の作り方を3タイプ紹介します。自分の暮らしに合いそうなものを探してみてください。
リビング横の小上がりタイプ
リビングの一角を一段高くして畳を敷く「小上がり」は、いま一番人気のスタイルです。独立した部屋ではないので、面積を取りすぎず使い道も広いのが強みです。
段差の下を引き出し収納にすれば、物置問題もある程度カバーできます。子どもの昼寝、洗濯物たたみ、ちょっと腰かける場所として毎日活躍します。
段差につまずきやすい小さい子や高齢の家族がいる場合は、高さを抑えるか段差なしにする手もあります。
客間を兼ねた独立和室タイプ
来客や親の宿泊が多い家庭なら、ドアや襖で区切れる独立和室が向いています。プライバシーを確保できるので、泊まり客にも気を使わせません。
普段は子どもの遊び場や趣味の部屋として使い、来客時だけ寝室に切り替えると無駄になりません。一部屋を二役・三役で使えるよう設計するのがコツです。
ただし来客頻度が年に数回なら、コストに見合うかは慎重に考えたほうがいいです。
畳コーナーだけ作るタイプ
「一部屋はいらないけど畳は少しほしい」という人には、2畳ほどの畳コーナーがちょうどいいです。費用も面積も抑えつつ、和の落ち着きを取り入れられます。
ごろ寝したり、子どものおむつ替えやお昼寝に使ったりと、ちょっとした場面で役立ちます。必要最小限から始めるのは後悔を避ける賢い選び方です。
あとから物足りなければマットを足すこともできるので、迷ったらまず小さく作るのがおすすめです。
和室がいる人・いらない人の違い


ここまで読んで、自分はどっちなのか気になってきたと思います。和室がいる人といらない人は、暮らし方ではっきり分かれます。
良い面だけでなく向かないケースも正直に挙げるので、両方を見て判断してください。



うちは来客ほぼないけど、子どもの昼寝には使いそう…これって、いる側ですかね?
和室がいる人の特徴
和室が向いているのは、畳を使う具体的な場面が思い浮かぶ人です。たとえば親の宿泊が多い、小さい子の昼寝や遊び場がほしい、洗濯物を広げてたたむ場所がほしい、といったケースです。
仏壇を置きたい、来客が多い、和の雰囲気が好きという人にも合います。日常で使う用途が一つでもあるなら、和室は満足度の高い空間になります。
こういう人は独立和室か小上がりにすると、毎日のように出番があって後悔しにくいです。
和室がいらない人の特徴
一方で、畳を使う場面が思いつかない人には和室はおすすめしにくいです。来客がほとんどない、椅子の生活が中心、掃除の手間を増やしたくないという人は、無理に付けないほうが満足度が高いです。
予算が限られていて、断熱や水まわりにお金を回したい人も同じです。和室をやめてリビングを広く取るほうが、後悔は少なくなります。
それでも少し畳がほしいなら、置き畳やマットで代用するのも一つの手です。固定の和室を作る前に、まず代用品で試すのもありです。
和室で後悔した5人の本音


ここからは、実際に和室を作った人・あえて作らなかった人の本音を5人ぶん紹介します。後悔だけでなく、満足している人や微妙な人も混ぜています。
あなたの状況に近い人を探しながら読んでみてください。
物置化した:38歳・男性
うちは6畳の独立和室を付けました。理由は単純で、親が泊まりに来たときに使うかなと思ったからです。営業さんにも「一部屋あると便利ですよ」と言われて、まあそうだよなと。
で、住み始めて3年。親が泊まったの、たぶん4回くらいです。それ以外の日は何に使ってるかというと、正直ほとんど使ってません。
気づいたら子どものおもちゃと、僕のゴルフバッグと、季節外れの扇風機の置き場になってました。



客間のつもりが、いつのまにか倉庫。あるあるなんですかね、これ。
畳もね、荷物の下になってるところだけ色が変わってきてて、ちょっと悲しいです。表替えしないとなと思いつつ、荷物どかすのが面倒で放置中です。
今思えば、リビングをそのぶん広くするか、収納部屋にしたほうがよかったかもなと。和室自体が悪いんじゃなくて、使い道を決めずに付けた僕が悪いんですけどね。これから建てる人は、本当に使う場面があるか先に考えたほうがいいです。
小上がりは正解:33歳・女性
独立した和室はいらないなと思ってたんですけど、リビングの横に小上がりの畳スペースを3畳だけ作りました。これが、結論から言うとすごくよかったです。
下の子がまだ1歳なので、お昼寝させたりおむつ替えしたりするのにちょうどいいんです。リビングで遊んでる上の子の様子も見えるから、私も安心。段差のところに腰かけて洗濯物たためるのも、地味に助かってます。



段差の下が引き出しになってて、おむつとかおもちゃをしまえるのも便利でした。
強いて言えば、段差で2回くらい足の小指をぶつけました。あれは地味に痛いです。あと、子どもが段差から飛び降りて遊ぶので、ヒヤッとすることもあります。
でも総合的にはやってよかったなと思ってます。独立した和室だったら、たぶんここまで使ってないと思うんですよね。リビングと一体になってるからこそ、毎日使えてる感じです。
作らず満足:41歳・男性
うちは和室、作りませんでした。打ち合わせのとき妻と「いる?」「いらないかな」で5分くらいで決まりました。来客もほぼないし、二人とも椅子の生活が好きなので。
そのぶんリビングを広めに取って、ソファとダイニングをゆったり置けるようにしました。これは正解だったと思ってます。床に座る生活、そもそもしてなかったので。
たまーに、親戚が来たときに「畳の部屋ないんだ」って言われることはあります。でもそれくらいです。年に一回あるかないかのために一部屋作るのは、うちには合わなかった。
強いて言うなら、子どもが昼寝するときにソファだと狭そうなので、置き畳を2枚買って対応してます。これで十分でした。
固定で作らなくても、必要になったら足せばいいやって感じです。人によるとは思いますけどね。
来客用が無駄に:45歳・女性
立派な和室を作りました。床の間もある、ちゃんとした6畳の和室です。義両親が泊まりに来ることを見越して、襖で仕切れるタイプにして。費用も結構かかったと思います、たしか洋室より40万くらい高かった気がします。
で、現実はどうかというと。義両親、体調を崩してから泊まりに来なくなったんですよね。こればっかりは予想できなかったというか。立派な和室が、ほぼ使われないまま今に至ります。
床の間って、正直うちの暮らしには合ってなくて。何を飾ればいいのかもわからず、ただのスペースになってます。掃除はするんですけど、なんのために掃除してるんだろうって時々思います。
来客の予定って変わるんだなって、今は思います。あの40万を断熱に回してたら、冬もっと暖かかったのかなとか。考えても仕方ないんですけどね。これから作る人は、来客が本当にコンスタントにあるか冷静に見たほうがいいです。
畳コーナーで十分:36歳・女性
和室をまるまる一部屋作るほどじゃないけど、畳はちょっとほしいなって思ってました。なので、リビングの隅に2畳の畳コーナーだけ作ってもらいました。仕切りもなしの、ただ畳が敷いてあるだけのスペースです。
これがちょうどよかったです。ごろっと横になったり、子どもがそこで絵本読んだり。来客のときは座布団置けばなんとかなるし。費用も独立和室よりだいぶ安く済みました。
欲を言えば、もう少し広くてもよかったかなとは思います。大人2人で横になるとちょっと窮屈で。あと畳の色がリビングの床と合わなくて、最初は浮いて見えました。今は慣れましたけど。
でも、いきなり一部屋作って後悔するより、小さく始めて正解だったなと。足りなければあとから考えればいいやって思ってたので。私みたいに「少しだけ畳がほしい」人には、畳コーナーちょうどいいと思います。
和室の有無は複数社のプランを比べて固める


ここまで読んで、和室をどうするか少し見えてきたと思います。でも実際にどんな間取りにするかは、一社だけの提案で決めないほうがいいです。
会社によって、小上がりが得意なところ、収納提案がうまいところ、コストを抑えるのが上手なところと、強みがバラバラだからです。同じ「和室がほしい」という要望でも、出てくるプランは驚くほど変わります。
そこでおすすめなのが、同じ要望を複数社に渡して、間取りプランを比べる方法です。各社の案を並べると、自分の暮らしに合う和室の形が一気に見えてきます。
複数社へまとめて間取りや見積もりを請求できるサービスとして、持ち家計画のような一括資料請求サービスがあります。気になる会社にまとめて依頼できるので、一社ずつ問い合わせる手間が省けます。
申し込むと各社から連絡が来ます。電話が苦手なら、備考欄に「連絡はメール希望」と書いておくと安心です。そうすれば自分のペースで比べられます。
間取りの決め方そのものに迷っているなら、注文住宅の間取りの決め方5ステップもあわせて読むと、和室を含めた全体の組み立て方が分かります。
家を建てる前に、無料の一括資料請求で複数社を比べるだけで、同じ家が数百万円安くなることも珍しくありません。僕が350万円損したのは、相見積もりをせず1社だけで決めたからです。気になるものから無料で取り寄せて、見比べてみてください。
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和室はいる?いらない?に関するよくある質問


最後に、和室がいるかいらないかで迷う人からよく出る質問をまとめました。気になるところだけでも目を通してみてください。
- 和室はいらないと後悔しませんか?
-
畳を使う場面が思いつかないなら、なくても後悔しにくいです。来客が少なく椅子の生活が中心なら、リビングを広く取ったほうが満足度は高いです。少し畳がほしいときは置き畳で代用できます。
- 和室は何畳あればいいですか?
-
用途によります。来客用の寝室を兼ねるなら6畳、子どもの昼寝や洗濯物たたみが中心なら3畳ほどの小上がりで十分です。少し畳がほしいだけなら2畳の畳コーナーでも足ります。
- 小上がりと独立和室はどちらがいいですか?
-
毎日使いたいなら小上がり、来客の宿泊が多いなら独立和室が向いています。小上がりはリビングと一体で出番が多く、独立和室は仕切れてプライバシーを保てます。暮らし方で選びましょう。
- 和室を作ると費用はどれくらい上がりますか?
-
畳や襖、床の間など洋室にない部材が必要なため、本格的な和室だと数十万円上乗せになることもあります。畳コーナー程度なら差は小さめです。正確な金額は会社ごとに見積もりで確認してください。
- 和室のメンテナンスは大変ですか?
-
畳は数年に一度の表替えが必要で、湿気が多いとカビやダニも気になります。ただ和紙畳や樹脂畳なら手入れがラクです。掃除の手間を減らしたいなら、こうした素材を選ぶのがおすすめです。
- 和室が物置にならないコツはありますか?
-
使い道を一つでも日常用途で決めておくことです。あわせて家全体の収納を別でしっかり確保すると、荷物が和室に流れ込みにくくなります。用途と収納をセットで考えるのが物置化を防ぐ鍵です。
- 和室は子育てに役立ちますか?
-
役立つ場面は多いです。赤ちゃんの昼寝やおむつ替え、子どもの遊び場として畳は重宝します。とくにリビング横の小上がりなら、目が届くので安心して使えます。子育て世帯には相性がいいです。
- 和室をあとから追加できますか?
-
置き畳やユニット畳を敷けば、洋室を簡易的な和スペースにできます。ただ本格的な小上がりや独立和室を後付けするのは難しいので、迷うなら建てる前に方向性を決めておくのが無難です。
- 和室の畳はどんな種類がありますか?
-
昔ながらのい草畳のほか、手入れがラクな和紙畳や樹脂畳があります。和紙畳は色が選べて変色しにくく、樹脂畳は水に強いのが特徴です。掃除や見た目の好みで選ぶといいでしょう。
- 和室をつけるか迷ったらどうすればいいですか?
-
まず畳を使う具体的な場面を書き出してみてください。一つも浮かばないなら不要です。迷うときは複数社に間取りを依頼し、和室ありとなしの両方のプランを見比べると判断しやすくなります。
まとめ|和室は使う場面があるかで決めよう


和室はいるかいらないかの答えは、「畳を使う具体的な場面があるかどうか」で決まります。場面が浮かぶ人には便利な空間に、浮かばない人には物置になりがちです。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 和室の後悔は「使い道を決めずに付ける」ことから起きる
- 後悔しにくいのは小上がり・客間兼用・畳コーナーの3タイプ
- 日常で使う用途が一つでもあるなら和室は向いている
- 来客用だけを見込むと予定が変わって無駄になりやすい
- 迷うなら小さく始めて、足りなければあとから足す
家は人生で一番大きな買い物です。だからこそ、和室一つの判断も、なんとなくで済ませてほしくありません。
和室ありとなし、両方の間取りで迷うなら、同じ要望を複数社に渡して比べてもらうのが一番の近道です。各社のプランを並べれば、自分の暮らしに合う形が必ず見えてきます。
僕のように相見積もりをサボって後悔しないよう、面倒でも複数社を比べる一歩だけは踏み出してみてください。
使わない部屋にお金を払うのではなく、家族が心地よく過ごせる家を。その納得は、和室をどうするか一社に委ねず、いくつかの間取りを並べて選ぶことから生まれます。
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