注文住宅でいよいよ間取りを考える段階。でも、何から決めればいいのか分からなくて、手が止まっていませんか。
やりたいことが多すぎて、ぜんぶ詰め込むと予算も広さもオーバー。間取りは「決める順番」を間違えると、必ずどこかで後悔します。
あいみつ僕も要望を盛りすぎて、削るときに夫婦で何度ももめました。
あいみつです。地方の郊外に2022年、4,200万円で家を建てた35歳の会社員です。
相見積もりをサボって350万円損した僕だからこそ、間取りも「自己流で突っ走らない決め方」を伝えたいんです。
同じ予算でも、順番を決めて進めた人は満足し、思いつきで詰め込んだ人は後悔します。その分かれ道は、図面より前の「決め方」にあります。
この記事では、間取りの決め方を5ステップで整理し、よくある後悔と、悩んだ5人の本音も紹介します。
\最初に結論/
「みんなの住宅失敗談」運営者。ハウスメーカーに言われるまま契約して、350万円もぼったくられた経験あり。
同じ後悔をする人を減らしたくて(本当はボッタクリ業者にムカつきすぎて)全国の住宅の失敗談を集めて発信しています。合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。
間取りを決める前に整理する3つのこと


いきなり「ここに部屋を」と考え始めると、まとまりません。先に、土台になる3つを家族で整理しておきましょう。
一つずつ見ていきましょう。
今の家の不満と「これだけは」の希望
まず、今の住まいの不満を全部書き出します。「玄関が狭い」「収納が足りない」など、小さな不満ほど効きます。
その上で、夫婦それぞれ「これだけは譲れない」を3つ選びます。不満の解消と最優先の希望が、間取りの軸になります。
家で過ごす時間と暮らし方
朝の動き、帰宅後の流れ、休日の過ごし方を思い浮かべます。家事を誰がどこでするかも大事です。
暮らし方が見えると、必要な部屋や動線が自然に決まります。雑誌の素敵な間取りより、自分たちの一日のほうが正解に近いです。
予算と広さの上限
先に上限を決めないと、要望はいくらでも膨らみます。総額の上限と、だいたいの延床面積を決めておきます。
広くすれば建築費も光熱費も上がります。上限という「枠」があるから、優先順位で選べるようになります。
注文住宅の間取りの決め方|基本の5ステップ


整理ができたら、いよいよ間取りです。次の5ステップの順番でやると、迷子になりません。大きいところから決めるのがコツです。
一つずつ、具体的に説明します。
ステップ1:ゾーニング(大きな配置)から決める
細かい部屋の前に、まず1階と2階に「何を置くか」のかたまりを決めます。LDK、水回り、寝室、子供部屋といった単位です。
このゾーニングがずれていると、あとからいくら調整しても住みにくいままです。大きい配置から決めて、細部は後回しが鉄則です。
ステップ2:生活動線・家事動線をつなぐ
次に、人の動きで部屋をつなぎます。特に「洗う→干す→しまう」の家事動線が短いと、毎日がぐっとラクになります。
朝の混雑、帰宅して手を洗う流れ、ゴミ出しまで思い浮かべます。動線は住んでから毎日効くので、ここは時間をかける価値があります。



うちは洗濯動線をケチって、今でも毎日2階まで往復してます。地味にしんどいです。
ステップ3:日当たり・風と窓の位置を決める
部屋の配置が見えたら、太陽の向きと風の通り道を考えます。リビングや干す場所は、日当たりのいい側に置くのが基本です。
窓は多いほど明るいですが、増やすほど暑さ寒さに弱くなり、家具も置きにくくなります。明るさと断熱のバランスで決めましょう。
ステップ4:収納とコンセントを暮らしから決める
収納は「広さ」より「場所」です。使う場所の近くにあるかが、片づくかどうかを決めます。玄関・キッチン・洗面が特に大事です。
コンセントも、家具と家電の位置を想像して決めます。「ここで何をするか」から逆算すると、後悔がぐっと減ります。
ステップ5:優先順位の低いものを削る
たいてい、最初のプランは予算オーバーします。ここで、先に決めた優先順位の出番です。下のほうから削ります。
「あったらいいな」は、なくても暮らせます。軸にした希望を守るために、迷いなく削れるのが、整理しておいた人の強みです。
間取りでよくある後悔ポイント5つ


先に「みんながやりがちな後悔」を知っておくと、同じ穴を避けられます。特に多い5つを挙げます。
- コンセントの数と位置が足りない
- 収納が「量」だけで使いにくい
- 生活音・視線への配慮が足りない
- 家事動線が長くて毎日疲れる
- 今だけで考えて将来が見えていない
どれも、住んでから「あー…」となる定番です。図面の段階で、毎日の動きをシミュレーションしておけば防げます。
特に多いのが、子供部屋やリビングの「将来どう使うか」です。今の家族構成だけで決めると、10年後に使いにくくなります。
間取り作りで悩んだ5人の本音


実際に間取りで悩んだ5人に、本音を聞きました。決め方も後悔の中身も、人それぞれです。※プライバシーに配慮し一部を再構成しています。
動線をケチって毎日後悔:33歳・女性
間取りの打ち合わせのとき、洗濯機は1階、干すのはベランダで2階、という案にしちゃったんです。当時は何も思わなくて。営業さんも特に止めなかったし。
住んでみたら、毎日重い洗濯カゴを持って階段を往復で、これがほんとにきつい。子どもが小さいので抱っこと洗濯が重なると地獄です。図面のときに、自分が洗濯する姿をちゃんと想像してれば、と。
広さとかデザインばっかり見てて、動線って後回しにしてたんですよね。今もう一回建てるなら、間取りは動線から決めます。ぜったいに。
要望全部入れたら予算崩壊:39歳・男性
書斎、パントリー、シューズクローク、ランドリールーム…ネットで見て「いいな」と思ったものを全部要望に入れたんです。夢が膨らんじゃって。
最初の見積もりが予算より600万オーバーで、目玉が飛び出ました。そこから削る作業がしんどくて。優先順位を決めてなかったから、夫婦でどれを残すかで毎晩もめました。



削るときにもめるの、ほんとあるあるなんですよね。
結局、半分くらいは諦めました。今思えば、最初に「これだけは」を決めてから足していけばよかった。引き算じゃなくて足し算で考えるべきでした。順番、大事ですね。
2社に描いてもらって気づいた:42歳・男性
うちは最初の会社のプランで、ほぼ決めかけてました。悪くなかったので。でも妻が「一応もう1社くらい見たら」と言うので、軽い気持ちで別の会社にも同じ要望でプランを頼んだんです。
そしたら、同じ土地・同じ要望なのに、2社で全然違う間取りが出てきて。2社目のほうが、こっちが言ってない使い方まで提案してくれてたんですよ。リビングと和室のつなげ方とか、なるほどなと。
1社だけだと、その会社の中での良し悪ししか分からないんだな、と気づきました。プランって、何社かに描いてもらって初めて「あ、こういう手があるのか」が見えるんですね。タダなんだから、もっと早くやればよかったです。
将来を考えずに子供部屋:46歳・女性
建てたとき、子どもはまだ小さくて。広い子供部屋をひとつ作って「将来仕切ればいいよね」と軽く考えてたんです。
でも実際に仕切ろうとしたら、ドアも窓もひとつずつしかなくて。後から壁を入れるのも結構なお金がかかると言われて、結局そのまま。下の子が「自分の部屋がない」とすねてます。
建てる時って、目の前の暮らししか見えないんですよね。10年後の家族って想像しにくい。あのとき、将来の仕切りを前提に窓とドアを足しておけば、と思います。今さらですけど。
コンセントだけは妥協するな:36歳・男性
間取りの大枠はわりと満足してます。広さも動線も。ただ、ひとつだけ言わせてください。コンセント、ぜんぜん足りない。
打ち合わせの最後のほうで、もう疲れててコンセントの話は適当に流しちゃったんです。図面の点の数とか、正直どうでもよくなってて。これが大失敗でした。
今、延長コードだらけです。掃除機をかけるたびにコンセントを探して家中をうろうろ。安いものだと思って軽視したけど、毎日のことだから地味に効きます。疲れてても、ここだけは粘ればよかった。
自分たちだけで間取りを決めない|プロに複数案を描いてもらう


ここまで決め方を見てきましたが、正直、素人だけで完璧な間取りを作るのは無理があります。プロでも一発では決まりません。
大事なのは、同じ要望を複数の会社に渡して、何パターンも描いてもらうことです。会社が違えば、出てくる間取りも驚くほど変わります。
体験談にもあったように、1社だけだとその会社の発想しか見えません。何社かの案を並べて、いいとこ取りで自分たちの理想を固めていくのが、後悔しない進め方です。
とはいえ、1社ずつ展示場に行って同じ要望を伝えるのは大変ですよね。そういうときは持ち家計画のような一括請求サービスで、エリアと要望を一度入力すれば、複数社からカタログやプランの提案をまとめて受け取れます。



間取りは「比べて選ぶ」もの。1社で決めちゃうのが一番もったいないです。
ただ、申し込むと各社から連絡が来ます。電話が苦手なら備考に「連絡はメールで」と書いておくと安心です。気になる点を先に知りたい人は、口コミや注意点をまとめた記事も読んでみてください。
どの会社に頼むか迷う段階の人は、こちらの記事も参考になります。
間取りの悩み別に解決する関連記事


間取りの中でも、特に後悔しやすいテーマを個別の記事にまとめました。気になるところから読んでみてください。
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注文住宅の間取りの決め方に関するよくある質問


- 注文住宅の間取りは何から決めればいいですか?
-
細かい部屋より先に、1階と2階に何を置くかの大きな配置(ゾーニング)から決めます。次に動線、日当たり、収納の順で詰めると迷いません。大きいところから決めるのが基本です。
- 間取りを決めるのにどれくらい時間がかかりますか?
-
会社や要望にもよりますが、打ち合わせを重ねて2〜4ヶ月ほどかける人が多いです。動線や収納はじっくり、優先順位の低い部分は早めに割り切ると、ダラダラ長引きません。
- 間取りで一番後悔しやすいのはどこですか?
-
コンセントの数と位置、収納の使いにくさ、家事動線の長さが三大後悔です。どれも図面の段階で毎日の動きをシミュレーションすれば防げます。疲れていても最後まで詰めましょう。
- 間取りは自分たちだけで考えてもいいですか?
-
要望を整理するのは自分たちでやるべきですが、図面はプロに任せるのが安全です。複数社に同じ要望で描いてもらい、案を比べて理想を固めるのが、後悔しにくい進め方です。
- 間取りのアプリやソフトで自分で作るのはありですか?
-
要望やイメージを整理する道具としては便利です。ただ、構造や法規、コストまでは反映できません。たたき台として使い、最終的な図面はプロに依頼するのがおすすめです。
- 家事動線と生活動線、どちらを優先すべきですか?
-
毎日くり返す家事動線を優先すると、暮らしのラクさが大きく変わります。特に「洗う→干す→しまう」を短くまとめると効果的です。来客動線は最後に調整すれば十分です。
- 将来の家族の変化はどこまで考えればいいですか?
-
子供部屋を後で仕切れるよう、窓とドアを2つずつ付けておくなど、変化に備える工夫がおすすめです。作り込みすぎず、あとで変えられる余白を残すのがコツです。
- 予算オーバーしたとき間取りのどこを削ればいいですか?
-
先に決めた優先順位の低いものから削ります。延床面積を少し減らす、部屋数を見直す、凝った形をやめると効果が大きいです。軸にした希望は守り、なくても暮らせるものを外します。
- 間取りは何パターンくらい見て決めればいいですか?
-
1社のプランだけで決めず、複数社に描いてもらって比べるのがおすすめです。同じ要望でも会社ごとに発想が違い、思いつかなかった使い方が見つかります。いいとこ取りで固めましょう。
- 間取りの打ち合わせで伝えるべきことは何ですか?
-
今の家の不満、譲れない希望3つ、家族の暮らし方、予算と広さの上限を伝えます。「何をしたいか」を具体的に話すほど、暮らしに合った提案が返ってきます。
まとめ|間取りは「順番」と「複数案の比較」で後悔が減る


注文住宅の間取りは、思いつきで決めると必ずどこかで後悔します。大きい配置から順番に決めるのが、迷わないコツです。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 決める前に不満・暮らし方・予算上限を整理する
- ゾーニング→動線→日当たり→収納→削るの順
- コンセント・収納・動線の後悔が特に多い
- 今だけでなく10年後の家族も考える
- 複数社にプランを描いてもらい比べて固める
家は人生でいちばん大きな買い物です。間取りの良し悪しは、住み始めてから毎日効いてきます。
迷ったら、まず同じ要望を複数社に渡して、何パターンもプランを描いてもらうところから始めてみてください。比べることで、自分たちの理想がはっきりします。
あなたが心から納得できる間取りにたどり着けることを、願っています。
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