「この人と、あと半年やりとりするのか」。打ち合わせの帰り道でそう思ったなら、もう担当変更を考えていい段階です。
先に結論です。ハウスメーカーの営業の担当変更は、施主から言っていい。ただし言う相手と順番を間違えると、担当は変わらないまま気まずさだけが残ります。
あいみつ言えずに我慢した僕は、他社を見ないまま契約して350万円損しました。担当に遠慮した分は、あとで金額になります。
僕は言えなかった側です。何も言えないまま他社を1社も見ずに契約して、契約後も同じ営業と16回、7か月。途中から「もうどっちでもいい」が口ぐせになって、あとから数えたら350万円は払わなくてよかったお金でした。
この記事では、担当変更ができる条件、角が立たない切り出し方とメール文例、言ったあとに実際に起きること、そして担当を替えても解決しない場合の見分け方までまとめます。
\ 1社で決める前に、家で比べる /
展示場に行く前に、同じ条件で複数社の間取りと見積もりを並べておく。それだけで、僕が1社だけで契約して払った350万円の差はかなり防げます。まずは家にいながら無料で取り寄せて、比べる土台を作ってください。
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あいみつ|「みんなの住宅失敗談」運営者。35歳・会社員(住宅・不動産業界の人間ではありません)。
- 2022年に35坪4LDKを建築
- 総額は約4,200万円
- 1社契約で350万円高くついた
- 2026年に不動産一括査定5社を実測
- 査定差は330万円
- 家づくりの失敗談を集めて発信中
合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。プロフィールの続きを読む
ハウスメーカーの営業は担当変更できる?


結論から言うと、できます。ただし通りやすさは、会社の規模と、契約前か契約後かで大きく変わります。
順に見ていきます。
結論、担当変更はできる
大手でも地元の会社でも、担当を替えてほしいという申し出そのものは珍しくありません。展示場や支店には店長や所長がいて、どのお客をだれが担当するかはその人が決めています。
つまり、営業本人に言っても動きませんが、その上の人に言えば動かせる話です。会社側から見ても、担当が合わなくて他社に流れるくらいなら、担当を替えて残ってもらったほうがずっと得です。
言い先の候補は3つあります。上から順に試すのが基本です。
- 展示場や支店の店長
- 契約後なら営業所長
- 動かないときだけ本社窓口
いちばん現実的なのは展示場の店長です。名刺をもらっていなくても、代表番号にかけて「〇〇展示場の店長さんはいらっしゃいますか」で普通につながります。
順番を飛ばして最初から本社のお客様相談窓口に入れるのは、あまりおすすめしません。本社案件として支店に下りるので、その後の空気が確実に固くなります。店長に言って動かなかったときの最後の手として取っておいてください。



店長に言えばいいのか…その発想がまったくなかった。
断られやすいのはこの場合
いっぽうで、はっきり断られることもあります。多いのは、その支店に営業が2〜3人しかいない小さな会社です。
小さい会社ほど「替える人がいない」が本音で、断りの言葉は「彼が一番この地域に詳しいので」といったやわらかい形で返ってきます。ここで粘っても、たいてい状況は変わりません。
もうひとつ通りにくいのが、理由が「なんとなく合わない」だけのときです。会社は動く理由がほしいので、気持ちだけを伝えると保留にされます。
それと、担当変更を持ち出しつつ値引きの再交渉が目的だと見えてしまうと、警戒されて話が止まります。目的はひとつに絞ったほうが早いです。
契約前と契約後で難易度が違う
契約前は、こちらに決める権利が残っています。会社としては失いたくないお客なので、担当変更の申し出はかなり通ります。
契約後は事情が変わります。打ち合わせの主役が設計担当やインテリアコーディネーター、工事担当に移っていくので、営業を替えること自体の意味が薄くなっていきます。
着工が近い時期に言うと「今からですと工程に影響が出ます」と返されがちです。契約後に効くのは、担当を替えることより記録を残させることだと考えたほうが現実的です。
その営業が今どんな状態なのかを冷やかに見るには、ハウスメーカーの営業マンが態度を変える瞬間を先に読んでおくと判断が早くなります。
角が立たない担当変更の切り出し方


言い方ひとつで、この先の空気がまるごと変わります。ここが記事のいちばん実用的なところです。
ひとつずつ見ていきます。
営業本人に直接は言わない
「あなたでは不安なので替えてください」を本人に言うのは、いちばん損な伝え方です。伝えた瞬間から相手の顔がこわばりますし、引き継ぎも雑になります。
言い先は店長です。電話の第一声は「〇〇様のお宅の件でお世話になっております。進め方について、店長さんに一度ご相談したいことがあります」で十分です。
店長が不在なら、担当営業ではなく店長に折り返してほしいとはっきり伝えてください。ここで「担当の者からご連絡させます」と言われるまま流されると、話が本人に戻ってしまいます。
このとき、営業を名指しで責めないでください。人の評価を求めた瞬間、話は社内の問題にすり替わります。こちらが求めているのは処分ではなく、進め方の立て直しです。
理由は人柄でなく事実で言う
「合わない」「話を聞いてくれない」は、こちらの感想として処理されます。会社が動くのは、確認できる事実を出されたときだけです。
実際に使える事実は、だいたいこの4つに収まります。
- 見積もりの数字が何度も変わった
- 頼んだ資料が届かなかった
- 要望が図面に入っていない
- 打ち合わせの記録が残らない
日付を添えられるとさらに強くなります。「7月12日にお願いした資料が、催促するまで届きませんでした」の一文で、店長は言い返せません。
事実を3つ言えれば、担当変更はほぼ通ります。逆に、事実がひとつも出てこないなら、それはまだ言うタイミングではないかもしれません。



感情ではなく、記録で話す。これだけで通り方がまるで変わります。
そのまま使えるメール文例
電話が苦手なら、メールでも問題ありません。文面はこのくらい短くて大丈夫です。
件名:お打ち合わせの進め方についてのご相談
いつもお世話になっております。〇〇です。御社で建てたい気持ちは変わっていないのですが、進め方について一度ご相談させてください。
ここまでのお打ち合わせで、お見積もりの内容が三度ほど変わり、こちらでも確認が追いつかなくなってきました。お願いした資料も、催促してから届くことが続いています。
そのうえで、体制について店長さまとお話しする機会をいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
この文面のポイントは3つです。まず「御社で建てたい」を先に置くこと。次に事実だけを並べること。最後に「替えてほしい」ではなく「話す機会がほしい」で止めることです。
止めておくと、店長のほうから「担当を替えましょうか」と言ってくれる形になります。こちらから要求するより、はるかに角が立ちません。
言うのに向いているタイミング
いちばん動きやすいのは、間取りの本設計に入る前です。ここを過ぎると図面と見積もりが積み上がってしまい、引き継ぎのコストが一気に増えます。
次点は、概算見積もりから本見積もりに切り替わる直前です。金額の話が本番になる前に体制を整えたい、という言い方が自然に通ります。
逆に、着工が決まったあとは無理をしないほうがいいです。そこからは担当を替える話ではなく、記録を残させる話に切り替えてください。
言ったあとに起きること
ここがいちばん想像しづらいところだと思います。ひととおり書いておきます。
新しい担当が決まるまでは、契約前なら数日から1週間、契約後で図面が進んでいる場合は2週間前後を見ておいてください。工程を動かしたくないなら、申し出のときに先にそう伝えておくと調整してもらえます。
担当変更を申し出たことは、まず本人に伝わります。引き継ぎのために会社が理由を説明する必要があるからです。だからこそ、人柄ではなく事実で伝えておくと、あとの気まずさが小さくなります。
けっこうあるのが、担当は替えずに店長が同席する形で落としこまれるパターンです。会社としては人を減らしたくないので、まずこの案が出てきます。
同席案で納得できるかどうかは、その場で決めなくて大丈夫です。一度持ち帰って、次の打ち合わせが実際に変わったかどうかで判断してください。
新しい担当が来たら、初回で決定事項の一覧を出してもらいます。ここを飛ばすと、あとで口約束が消えます。やり方はこの記事の後半にまとめました。
担当を替えるか、会社ごとやめるかで迷っている人は、良い営業マンとハズレ担当の見分け方で自分の担当がどちら側かを先に確かめてみてください。
担当変更を言えなかった僕が350万円損した話


ここからは僕の話です。担当を替えたくて替えられなかったのではなく、替えるという選択肢があることすら知らないまま契約しました。
2021年、地元の展示場で出会った営業さんは、本当に感じのいい人でした。子どもにジュースを出してくれて、要望もていねいに聞いてくれて、間取りもこちらの希望どおりに描いてくれました。
その日のうちに気持ちが半分決まって、3か月後には他社を1社も見ないままハンコを押しています。当時の僕は、相見積もりという言葉すら知りませんでした。
契約後の打ち合わせは全部で16回、約7か月。2週に1回、土曜の午後に3時間。長女を連れて行った回もあって、後半は妻と交代でキッズスペースに座っていました。
12回目あたりから、僕の口ぐせは「もうどっちでもいいです」になりました。疲れていたのもありますが、いちばん大きかったのは、ここまで付き合ってくれた人に細かく言い返すのが申し訳なくなっていたことです。
その「申し訳ない」が、そのままお金になりました。床暖房で180万円、エコカラットで30万円、電動シャッターで30万円。勢いで足していったオプションだけで100万円以上は要らなかったと今は思います。



断りづらい人が担当だと、こちらの判断まで鈍ります。
いちばん高くついたのは断熱です。営業さんに「このエリアならこれで十分ですよ」と言われて、標準のままにしました。入居した最初の冬、寝室からトイレまでの5メートルで足の裏がじんじんしびれました。
決定的だったのは翌年の春です。会社の同僚が同じ時期に建てていて、坪数も間取りもほとんど同じなのに、総額がうちより300万円安かった。しかも断熱はきちんと上のグレードでした。
同僚は「最初に5社くらい同じ条件で見積もりを取って、いちばんバランスがよかったところにしたよ」と、当たり前みたいに言いました。何社くらい見るのが普通なのかは、ハウスメーカーを何社回るかの平均と5人の本音にまとめてあります。
その夜、長女を寝かしつけてから、妻とダイニングで無言で電卓を叩きました。出てきたのが350万円です。長女の大学のために取っておきたかった額でした。
だから僕は、担当変更の話を軽く見ていません。担当に遠慮した分は、あとで金額になって返ってきます。替えるかどうかより、遠慮したまま進めないことのほうが大事です。
担当を変えたい・変わった5人の実話


ここからは、実際に担当変更を言った人・言えなかった人・会社都合で変わった人の話です。読者から届いた話をもとに、個人が特定されないよう一部を再構成しています。
順番に読んでみてください。
見積もり3回変更:店長に言った
三度目に金額が変わったとき、さすがに手が止まりました。1回目と3回目で付帯工事の欄が90万円ちがっていて、しかもどちらも「これが最新です」と言われていたんです。
41歳、共働き、下の子がまだ2歳です。平日の夜に見積もりを見比べる時間なんて本当はなくて、それでもExcelに打ち直して差分を出しました。そこまでやってようやく、ミスの多さがはっきり見えた感じでした。
妻に「これ、言ったほうがいいと思う」と言われて、その週の火曜に展示場へ電話しました。担当さんを呼ばずに、店長さんにお願いしたいと最初に伝えました。
言ったのは事実だけです。金額が3回変わったこと、そのたびに説明が違ったこと、こちらで差分表を作るはめになったこと。店長さんは黙って聞いて、最後に「申し訳ありません、体制を変えさせてください」と言いました。



言ったら関係が壊れると思っていたのに、逆に楽になりました。
翌週から、10歳くらい上のベテランの方に替わりました。心配していた値引きの条件は、そのまま引き継がれました。あとで聞いたら、値引きは担当個人ではなく支店の決裁だから関係ないそうです。
前の担当さんとは、その後まったく会っていません。廊下ですれちがったら気まずいなと思っていましたが、そもそも展示場に彼はもういませんでした。異動なのか、たまたまなのかは分かりません。
家は今年の3月に引き渡しを受けて、住み始めて半年になります。(41歳・男性)
言えないまま契約:着工後に後悔
担当さんは悪い人じゃなかったんです。ただ、こちらの話をメモしない人でした。
3回目の打ち合わせで話したはずの、洗面所を広くしたいという要望が、5回目の図面にも入っていませんでした。指摘すると「あ、そうでしたね、次までに直します」。悪気はゼロなんですよね。だからこそ言いづらかった。
34歳です。人に強く言うのがずっと苦手で、飲食店で注文と違うものが来ても食べてしまうタイプです。夫は「言えばいいじゃん」と言うんですが、その夫も打ち合わせにはほとんど来ませんでした。
担当を替えてもらう、という発想は正直ありました。展示場の口コミを夜中に読んで、店長に言えばいいらしい、というところまでは調べています。それでも電話はかけませんでした。
理由は自分でもよく分からないんです。強いて言えば、ここまで来たのにひっくり返すのが怖かった。契約はそのまま進んで、着工しました。
基礎が終わったころ、コンセントの位置が図面と違うことに気づきました。現場監督さんは親切な人で、直せる範囲は直してくれましたが、そこで初めて「打ち合わせの記録が一枚もない」と言われたんです。
家自体は無事に建ちました。住み心地も悪くないです。ただ、あのとき電話をかけていたらどうなっていたのか、いまだにたまに考えます。(34歳・女性)
担当が異動:口約束が消えた
4月です。担当から電話が来て、異動になりましたと言われました。
そのときはまあ会社員だし仕方ないよな、くらいに思っていました。38歳、メーカー勤務。自分も転勤族なので、そこは責める気になれなかったんです。
問題はその次でした。前の担当が「食洗機のグレードアップは、こちらでなんとかしますので」と言っていた件が、新しい担当に伝わっていなかった。見積もりを見たら、しっかり18万円が乗っていました。
言いました。前任の方からこう伺っていました、と。新しい担当は困った顔で「確認します」と言って、翌週の返事がこれです。
「記録が残っておりませんで、社内でも確認が取れませんでした」
結局、半分の9万円だけ引いてもらう形で落ち着きました。金額としてはたいしたことないのかもしれません。でも、口で言われたことは全部消えるんだ、というのが分かった出来事でした。
それからは、打ち合わせのたびにこちらでメモを作って、写真に撮って担当にLINEで送るようにしました。面倒ですけど、送っておくと相手も無視できません。
前の担当とは、引き渡しのときに一度だけ顔を合わせました。「あのときはすみませんでした」と言われて、それ以上は何も聞けませんでした。(38歳・男性)
変更を断られ:会社ごとやめた
断られるとは思っていませんでした。というより、断られるという選択肢が会社側にあることを知らなかったです。
29歳、結婚前にひとりで家を建てようとしていました。地元では名前が通っている工務店で、ローカル局のCMに社長が出ているくらいの、こぢんまりした会社です。担当は自分と同い年くらいの人で、知識量が明らかに足りていませんでした。
断熱等級の話をしても答えが返ってこなくて、「調べて折り返します」が3回続いたところで店長に相談しました。もう少し詳しい方にお願いできませんか、という言い方をしたと思います。
返ってきたのは「うちは全員がその都度勉強しながらやっておりますので」でした。丁寧でしたけど、要するに替えませんという話です。営業が3人しかいない会社だったので、今思えば無理もありません。
その日の帰りに、正直ちょっと落ち込みました。ただ、家に着くころには「じゃあ他を見るか」に切り替わっていたのがわれながら不思議です。
そこから2社追加でカタログを取り寄せて、最終的にまったく別の会社で契約しました。断熱の話が普通に通じる担当に当たって、それだけでこんなに違うのかと思いました。
担当を替えてもらえなかったおかげで会社を見直せたので、結果的にはよかったです。あのとき替えてもらえていたら、たぶんそのまま建てていました。(29歳・男性)
替えたのに:新担当も同じだった
担当を替えれば全部よくなると思っていた自分が、ちょっと単純すぎました。
最初の担当は、とにかく契約を急がせる人でした。「今月中にご決断いただければ」を毎回言われて、45歳にもなって焦らされるのが情けなかったです。妻とも何度かそれで言い合いになりました。
店長に相談して、担当は替わりました。そこまではよかったんです。新しい人は物腰もやわらかくて、これで落ち着いて進められると思いました。
ところが3回目の打ち合わせで、同じことを言われました。今月中なら、という例のやつです。言い方はやさしいんですけど、中身は完全に同じでした。
そこでやっと気づきました。あれは担当個人の性格じゃなくて、会社がそう言わせているんだと。実際、見積もりの内訳をお願いしても「一式」でしか出てこないのも、担当が替わっても変わりませんでした。
結論としては、その会社では建てていません。今は別の会社と打ち合わせ中で、こちらは内訳を最初から全部出してくれます。同じ業界でここまで違うのかと。
担当を替えるのは無駄だったかというと、そうでもないです。替えたおかげで、担当の問題じゃないと分かったので。回り道でしたけどね。(45歳・男性)
会社都合で営業の担当が変わったら


異動や退職で担当が替わるのは、こちらが望まなくても起きます。ここでの動き方しだいで、あとの数十万円が変わります。
この3つだけやってください。
まず引き継ぎ書を出してもらう
新しい担当との最初の打ち合わせで、これまでの決定事項を一覧にして紙で出してもらってください。口頭で「引き継いでおります」と言われても、それは確認になりません。
出してもらう中身は、この4つがそろっていれば十分です。
- 決まった仕様と品番
- 見積もりが変わった履歴
- 口頭で約束された内容
- 次回までの宿題
ここでいちばん怖いのは、そもそも打ち合わせの記録を作っていない会社です。頼んでも出てこないなら、それは担当が替わったせいではなく、もともと記録がないということです。



前任からしっかり引き継いでおりますので、ご安心ください。
この一言で安心しないでください。安心していいのは、紙が出てきたときだけです。
口約束は見積書に載せ直す
担当が替わって最初に消えるのが、口で言われたサービスです。前の担当の裁量でつけるつもりだったものは、社内のどこにも残っていません。
口で言われただけの値引きは、担当が消えると一緒に消えます。悪意があるわけではなく、単純に記録がないからです。
やることは単純で、その内容が見積書の項目か、仕様書か、打ち合わせ記録のどこかに文字で載っているかを確かめるだけです。載っていなければ、新しい担当に伝えて次の見積もりに反映されるかを見ます。
言った言わないになる前に、紙に載せてしまうのがいちばん早いです。もめてから証拠を探すより、はるかに気持ちが楽です。
前の担当に個人的に頼らない
気心が知れているからと、前の担当の個人の携帯に連絡したくなります。これはやめておいたほうがいいです。
すでに担当を外れた人が答えたことは、会社の回答になりません。会社が把握していない約束が増えるだけで、あとで確認が取れなくなります。
とくに相手が退職している場合は、こちらが不利になるだけです。聞きたいことがあるなら、新しい担当に「前任の方に確認していただけますか」と頼む形にしてください。
担当の問題か会社の問題かの見分け方


担当を替えても直らないものがあります。ここを間違えると、担当を替えたあとにもう一度同じ壁にぶつかります。
順に見ていきます。
担当だけの問題のサイン
連絡の速さ、知識の量、記録を取るかどうか。このあたりは完全に人によります。同じ会社でも、担当が替わればあっさり直ります。
見分け方は簡単で、その会社の別の人と話してみることです。展示場に行って、たまたま出てきた別の営業に同じ質問をぶつけてみてください。
そこで話が通じるなら、問題は担当個人です。この場合は、替えるだけで悩みの8割が消えます。
会社の体質のサイン
いっぽうで、誰に替わっても同じことが起きるパターンがあります。こちらは会社のやり方なので、担当変更では動きません。
目安になるのはこの4つです。
- 見積もりが「一式」ばかり
- 他社と比べたいと言うと渋る
- 値引きの理由を説明しない
- 今月中ならを繰り返す
とくに危ないのは、比べたいと言ったときに渋られることです。比べられて困る理由が、その会社の中にあるということですから。



比較を嫌がる会社は、比較されると困る値段をつけています。
会社の問題ならどうするか
会社の体質だと分かったなら、担当変更にエネルギーを使っても報われません。やるべきは、比べる相手を作ることです。
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ハウスメーカーの営業の担当変更によくある質問


担当変更で実際によく聞かれることをまとめました。
- ハウスメーカーの営業の担当変更は、契約後でもできますか?
-
できますが、契約前よりずっと通りにくくなります。契約後は設計や工事の担当に主役が移るため、営業を替える意味自体が小さくなるからです。着工が近いなら、担当変更より引き継ぎ記録を出させるほうが効果があります。
- 担当変更を申し出たら、値引きの条件はなくなりますか?
-
見積書に載っている値引きは、原則そのまま引き継がれます。値引きは担当個人ではなく支店の決裁で決まっているためです。ただし口頭で言われただけのサービスは消えることがあるので、担当が替わる前に見積書へ載せてもらってください。
- ハウスメーカーの担当変更は、誰に言えばいいですか?
-
展示場や支店の店長がいちばん現実的です。名刺がなくても、代表番号にかけて店長を呼んでもらえば話は通ります。それでも動かないときは、本社のお客様相談窓口が次の手になります。
- 担当変更を頼んだことは、その営業本人に伝わりますか?
-
ほぼ伝わると考えてください。会社としては本人に理由を説明しないと引き継ぎができないためです。だからこそ人柄を責めず、起きた事実だけを伝えるほうが、あとの気まずさが小さくなります。
- ハウスメーカーの営業の担当変更に、理由は必要ですか?
-
必要です。理由がないと社内で動かす根拠がなく、保留にされます。見積もりが何度も変わった、資料が届かなかったなど、日付を添えられる事実を3つ用意してから伝えてください。
- 担当変更をお願いすると、着工は遅れますか?
-
契約前ならほとんど影響しません。契約後で図面が固まっている段階だと、引き継ぎに2週間前後かかることがあります。スケジュールが気になるなら、申し出るときに「工程は変えたくない」と先に伝えておくと調整してもらいやすいです。
- 担当変更はメールと電話のどちらで伝えるべきですか?
-
どちらでもかまいませんが、記録が残るメールのほうがおすすめです。あとで「そんな話は聞いていない」と言われる余地がなくなります。電話で伝えた場合も、話した内容を短くメールで送っておくと安心です。
- 会社都合でハウスメーカーの営業が変わったとき、こちらから何かすべきですか?
-
最初の打ち合わせで、決定事項の一覧を紙で出してもらってください。口頭の「引き継いでおります」は確認になりません。とくに口約束のサービスや値引きは、見積書か仕様書に載っているかをその場で確かめてください。
- 担当変更を断られたらどうすればいいですか?
-
営業が2〜3人しかいない会社では、断られることがあります。そこで粘るより、その会社で建て続けるかどうかを考え直すほうが早いです。断られた事実そのものが、その会社の体力を教えてくれています。
- ハウスメーカーの担当変更を2回目もお願いしていいですか?
-
お願いすること自体はできますが、2回目で同じ不満が出たなら、原因は担当ではなく会社の進め方にあります。見積もりが一式でしか出ない、比較を嫌がるといった点は、誰に替わっても直りません。その場合は他社の情報を取って、比べる材料を持ってください。
まとめ:担当への遠慮は、あとで金額になる


ハウスメーカーの営業の担当変更は、施主から言っていい話です。言い先は営業本人ではなく店長、理由は気持ちではなく事実で伝えてください。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 担当変更は店長に言えば動く
- 理由は事実を3つ用意する
- 契約前のほうが通りやすい
- 口約束は紙に載せ直す
- 比較を嫌がるのは会社の問題
家づくりの打ち合わせは、思っているより長く続きます。僕の場合は16回、7か月でした。合わない人と半年を過ごすと、判断そのものが雑になります。
家は人生でいちばん大きな買い物で、情報の差がそのまま数百万円の差になります。僕の350万円は、担当に遠慮した分の請求書のようなものでした。
今日やることは1つで十分です。担当の問題か、会社の問題かを切り分ける。会社の問題だと思ったら、持ち家計画で数社のカタログを取り寄せて、家で並べてみてください。無料ですし、週末の予定もつぶれません。
会社そのものを絞り直す段階の人は、ハウスメーカーが決められないときの決め方もあわせて読んでみてください。
担当を替えるのは、わがままではありません。同じ涙を次の人が流さなくていいように、言えるうちに言ってください。
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- 共働きで展示場を回る時間がない
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