「他社さんは、もう回られましたか?」。展示場でそう聞かれて、僕は何も答えられませんでした。
先に結論を書きます。ハウスメーカーを回る社数は、見積もりを取るのが3〜4社、展示場に行くのは2〜3社で足ります。それ以上は体力が先に切れます。
あいみつ見積もり3社。僕はこれを飛ばして1社で契約して、あとで泣きました。
ただ、少なすぎるほうがこわい。僕は1社しか見ないまま3か月で契約して、あとから350万円は払わなくてよかったと気づきました。
この記事では、何社回るのが普通なのかという調査の中身と、社数のちがう5人の実話、1社で決めた僕の後悔、そして回る数より効く「比べる順番」までまとめます。
\ 1社で決める前に、家で比べる /
展示場に行く前に、同じ条件で複数社の間取りと見積もりを並べておく。それだけで、僕が1社だけで契約して払った350万円の差はかなり防げます。まずは家にいながら無料で取り寄せて、比べる土台を作ってください。
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| ◎ カタログ +間取り ・資金計画 ・土地提案 | △ カタログ (間取りは 個別相談) | ○ 資料 +間取り ・見積もり提案 |
| 依頼先の選び方 | ||
| ◎ 気になる会社を 自分で選ぶ | ○ こだわり条件 で絞る | ○ 資料は自分で 選ぶ |
| 断りたいときの窓口 | ||
| △ 窓口なし (要望欄で メール指定可) | △ 窓口なし (メール指定 で対処) | ◎ 事務局に 相談できる |
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| ◎ 家づくり冊子 2種(PDF) | ○ 来場予約で ギフト特典 | ○ 家づくりの 小冊子 |
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あいみつ|「みんなの住宅失敗談」運営者。35歳・会社員(住宅・不動産業界の人間ではありません)。
- 2022年に35坪4LDKを建築
- 総額は約4,200万円
- 1社契約で350万円高くついた
- 2026年に不動産一括査定5社を実測
- 査定差は330万円
- 家づくりの失敗談を集めて発信中
合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。プロフィールの続きを読む
ハウスメーカーは何社回るのが平均?実際の社数と内訳


先に数字の答えです。比べた人の中心は3社で、目安は3〜4社です。ただ、調査をそのまま見ると、いちばん多いのは「1社だけ」でした。その中身から書きます。
ひとつずつ見ていきます。
1社が最多、比べた人は3社が中心


「平均3〜4社」とよく書かれますが、実際の調査はもう少し正直です。2026年に行われた、家を建てた人へのアンケート2つでは、いちばん多いのは「1社だけで決めた」で、43%と59%でした。
| 比べた社数 | 2026年2月調査 (147人) | 2026年5月調査 (150人) |
|---|---|---|
| 1社だけ | 59.2% | 43.3% |
| 2社 | 12.9% | 16.0% |
| 3社 | 16.3% | 27.3% |
| 4〜5社 | 7.5% | 9.3% |
| 6社以上 | 4.1% | 4.0% |
出典はNEXERと住まいの相談窓口むすぶの共同調査(2026年2月)と、NEXERの注文住宅購入者調査(2026年5月)です。どちらもネット調査で回答は150人前後なので、割合は目安として見てください。
比べた人だけを見ると、最多は3社です。4社以上は1割ちょっとしかいません。つまり「3〜4社」は平均ではなく、比べた人の中心が3社という意味の数字です。
同じ5月の調査で、後悔があると答えた人にその中身を聞くと、1位は「もっと多くの会社を比較すればよかった」の37.9%でした。1社で決めた人がいちばん多くて、後悔の1位も比較不足。この2つは、たぶんつながっています。
なぜ3社かというと、2社だと「どっちが高いのか」の基準が作れないからです。3社目でようやく、真ん中の価格帯がどのあたりか見えてきます。


逆に5社を超えると、今度は覚えていられません。提案が混ざって、どの会社がどの間取りだったか思い出せなくなります。数字の上では比べられても、頭のほうが追いつかなくなります。
展示場と見積もりは別で数える


ここが一番の落とし穴です。「何社回った」という話には、性質のちがう3つの行動が混ざっています。
- カタログを取り寄せた会社の数
- 展示場やモデルハウスに行った数
- 間取りと見積もりを出させた数
この3つは、かかる時間がまったくちがいます。カタログは1社あたり数分、展示場は2時間前後、見積もりは打ち合わせ2〜3回分です。
だから「平均3〜4社」を展示場の数だと思って動くと、週末が全部消えます。カタログは8〜10社、展示場は2〜3社、見積もりは3社。この配分で数えなおすと、急に現実的になります。



え、展示場に行った数のことじゃなかったの…?
1社で決める人も普通にいる


正直に書くと、1社しか見ないで契約する人はめずらしくありません。上の調査では最多でした。僕もそのひとりでした。
理由はだいたい決まっています。土地の話が先に動いていた、営業さんが感じよかった、子どもの入学に間に合わせたかった。どれも、その時点ではまともな理由に見えます。
ただ、1社で決めた人には共通点があります。建てたあとに、他人の総額を聞いてしまうことです。職場やママ友の会話で、同じくらいの家の値段をふいに知る日が来ます。
そこで気にならない人はいい。気になる性格の人は、回る数を1社増やしておいたほうが、あとの何十年が静かです。
1社と進行中ならあと2社だけ見る


すでに1社と打ち合わせが進んでいる人は、いまの会社をやめる必要はありません。あと2社だけ足して、3社にしてください。工事請負契約の前なら、ほかの会社を見るのは自由です。
担当の方がいい人だと、言い出しにくいですよね。伝えるなら一言で足ります。
「家族で話して、あと2社だけ話を聞いてから決めることにしました。御社が第一候補なのは変わりません」
これで態度が変わる会社なら、それも判断材料になります。「ぜひ比べてください」と言える担当なら、その会社への信頼はむしろ上がります。
足す2社は、いまの会社とちがうタイプから選ぶと差が見えやすくなります。いまが木造なら鉄骨を1社、大手なら地場の工務店を1社、という組み合わせです。


週末をこれ以上使えない人は、展示場に行かずに足せます。同じ条件を入力して、間取りと見積もりの案を家に送ってもらう方法です。届いた2社ぶんを、いまの会社の見積もりの横に並べるだけで、金額が高いのか妥当なのかが分かるようになります。
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あなたに必要な社数の目安


社数は、条件がどれだけ決まっているかで変わります。決まっているほど少なくて済みます。
| 今の状況 | 見積もりを取る数 | 展示場に行く数 |
|---|---|---|
| 土地も予算も決まっている | 2〜3社 | 1〜2社 |
| 土地はあるが予算が曖昧 | 3社 | 2社 |
| 土地から探している | 3〜4社 | 2〜3社 |
| 木造か鉄骨かも未定 | 4社 | 3社 |
迷ったら3社です。3社そろえば、いちばん高い会社といちばん安い会社の差が金額で出ます。その差額が、あなたの交渉材料になります。
ちなみに、候補が多すぎて決めきれない状態が続いているなら、社数より先に絞り方の問題です。そのときはハウスメーカーが決められないときの絞り方のほうが役に立ちます。
社数を増やす前に、いまの担当と続けるかどうかで止まっている人もいます。そこが引っかかっているなら、営業の担当変更を切り出す方法と5人の実話のほうが先に効きます。
【実話5名】ハウスメーカーを何社回って決めたかの本音


読者の方から届いた話を、本人の言い回しを残したままのせます。個人が分からないよう一部を再構成しています。
回った社数は1社・2社・3社・4社・7社とばらばらです。今も引っかかっていると話したのは、1社で決めた人と7社回った人の2人でした。
7社目で記憶が混ざった


最初は3社くらいで終わらせるつもりでした。それが気づいたら7社です。
きっかけは、5社目の営業さんに「うちの断熱と、A社さんの断熱は考え方がちがうんですよ」と言われたことでした。じゃあB社は、じゃあC社は、と止まらなくなって。
休みのたびに展示場に行ってました。33歳、メーカー勤務です。
7社目の帰りに、妻が車で言ったんです。「さっきの会社、吹き抜けの提案してくれたところだっけ」って。僕も分からなかった。
ノートを開いても、どの間取りがどこの提案なのか一致しないんですよ。



5社を超えると、比べているつもりで混ぜているだけになりがちです。
結局そこから2週間、家づくりの話を一切やめました。頭を冷やして、最初に「いいな」と思った2社に戻して、そこから決めました。半年かけて回った5社は、なんだったんだろうと今も思います。
いや、無駄じゃなかったのかな。断熱の話は詳しくなったし。ただ、その知識で得したかというと、たぶん数十万円ぶんくらいで、使った週末の数を考えると割に合ってはいないです。
これから回る人には、社数の上限を先に決めておくことをすすめます。決めないと、僕みたいに止まれなくなるので。
2社で即決、後悔はしてない


周りには少ないって言われます。2社しか見てないので。
ただ、うちは条件がかなり狭かったんです。土地が変形地で、間口が6メートルちょっと。対応できる会社が最初から限られていました。
ハウスメーカー4社に電話して、2社に断られたという言い方のほうが正しいかもしれません。
残った2社で見積もりを取ったら、総額で90万円くらいの差でした。安いほうが提案も好みだったので、そこで終わりです。3週間くらいで決めました。
39歳、看護師です。夜勤があるので、そもそも週末を何回もつぶす前提が無理でした。時間がない人が無理に社数を増やすと、たぶん打ち合わせのほうで事故ります。
ひとつだけ言うと、2社でも「見積もりの中身をそろえてもらう」ことはやりました。片方に入っていて片方に入っていない項目を、全部書き出して聞いたんです。あれをやらなかったら、90万円の差の意味が分からないままでした。
社数が少ないのが不安な人は、社数じゃなくて中身をそろえるほうに時間を使えばいいと思います。うちはそれで足りました。
4社目で430万の差が出た


3社でやめるつもりだったんですよ。ほんとに。
1社目から3社目までは、総額で3,600万から3,800万のあいだにおさまっていました。だいたいこのへんが相場なんだなと思って、いちばん提案が良かった会社に決めかけていました。
4社目は、義父が「あそこは真面目にやるから一応見ときな」と言ってきた地場の工務店です。正直、義理で行きました。
そこの見積もりが3,370万でした。同じ延床、同じくらいの設備で。差が430万あって、その場では何かの間違いだと思ってました。
あとで分かったのは、大手3社は広告費と展示場の維持費が乗っているという、まあよく言われる話です。頭では知ってたんですけど、430万という数字で見ると重みがちがいました。
結局その工務店で建てました。41歳、公務員です。保証の年数は大手より短いですし、そこは正直まだ少し不安があります。
人によっては大手の安心を取ると思うので、うちの選択が正解とは言いません。
ただ、3社でやめてたら430万は知らないままでした。それだけは確かです。
1社で決めて今も引っかかる


家は気に入ってます。それは先に書いておきます。
2020年に建てました。親戚の紹介で、その会社しか見ていません。紹介だったので値引きもしてもらえて、そのときは得したと思っていました。
36歳、いまは育休明けで時短勤務です。
引っかかりはじめたのは、去年です。同じ分譲地に、あとから同じくらいの家が建ちました。世間話のついでに総額を聞いたら、うちより300万近く安かったんです。
仕様がちがうのかもしれない。土地の条件もちがう。だから単純には比べられないと、自分に何度も言い聞かせました。
言い聞かせている時点で、気になってるってことなんですけど。
夫は「もう終わった話だろ」と言います。そのとおりだと思います。ローンはあと28年あって、いま考えても何も変わらない。
それでも、洗濯物を干しながら向かいの家を見ると、ふっと思い出す日があります。あと1社だけでも見ておけば、この思い出しかたはしなかったのかな、とか。
いま1社と話が進んでいて、この方の話が他人ごとに思えなかった人は、あと2社だけ足す方法を先に読んでください。
回った数より聞いた質問の数


28歳で建てたので、周りからは早いって言われます。営業職です。
回ったのは3社。ただ、僕がやったのは、3社に同じ質問を12個ぶつけることでした。
エクセルに縦12行、横3列で作って、埋めていくやつです。仕事の癖ですね。
質問は、この見積もりに外構は入っていますか、地盤改良が出たらいくら追加ですか、標準の断熱等級はいくつですか、みたいなものです。特別なことは聞いていません。
おもしろかったのは、答えるスピードがぜんぜんちがったことでした。1社は即答、1社は持ち帰り、1社は「そのへんは契約後に詰めましょう」でした。最後の1社はそこで消えました。


あと、地盤改良の質問で、1社だけが「調査してみないと分かりませんが、この地域だと120万前後が多いです」と具体的な数字を出してきたんですよ。あれで信用度が跳ね上がりました。
だから僕は、社数を増やすより質問を用意するほうが効くと思ってます。まあ、3社しか見てない人間の意見なので、話半分でどうぞ。
価格帯で会社を絞ろうとしている人は、社数より先に確かめる場所があります。ローコスト住宅をやめとけと言われたときの判断軸で、あとから戻せない3つを先にそろえる考え方をまとめました。
1社だけで決めた僕が350万円を失った理由


ここからは僕の話です。5人のうち、1社で決めた4人目の方と同じ側にいます。何社回るかを軽く考えると、いくら消えるのかの実例として読んでください。
短くまとめます。
3か月、他社はゼロだった


2021年、最初に行った住宅展示場で、感じのいい営業さんに出会いました。地元の中堅ハウスメーカーです。
子どもにジュースを出してくれて、間取りも希望どおりに描いてくれました。妻の実家の土地の話が動いていて、長女の入学も近くて、「いまの金利のうちに」とも言われて。
3か月後、僕は他社をひとつも見ないまま契約のハンコを押しました。当時は相見積もりという言葉すら知りませんでした。



他社さんも見られたほうがいいですよ。うち、比べられても自信ありますから。
見積書は分厚くて、項目もたくさんありました。でも、高いのか安いのか、僕には判断のしようがない。したのは「予算に収まっているか」の確認だけです。
打ち合わせは全部で16回、7か月。12回目あたりから「もうどっちでもいい」が口ぐせになりました。この判断力の落ちかたは打ち合わせに疲れたときの立てなおし方に書いています。
気づいたのは入居後の冬


2022年に家が完成しました。35坪の4LDK、土地と建物と諸費用をあわせて、およそ4,200万円です。
最初の冬、朝の廊下が寒い。光熱費も重い。そんな時期に、職場の同僚が同じくらいの坪数で300万円ほど安く建てた話を聞きました。
見積書を引っぱり出して1行ずつ数えなおすと、あとから見て払わなくてよかったお金は、ざっと350万円でした。
内訳は、他社と比べなかったこと、付帯工事費の入れ忘れ、諸費用を現金で払ったこと、オプションの盛りすぎ、断熱を標準のままにしたことの5つです。


このうち2社目を見ていれば防げたものが、少なくとも3つあります。何社回るかの話は、感想ではなく金額の話です。
何社回るかより大事な「比べる順番」


社数の話には、続きがあります。同じ3社でも、順番をまちがえると比べられないまま終わります。
6つの順番で見ていきます。
先に紙の上で8社に会う


最初にやるのは、展示場に行くことではありません。カタログを取り寄せて、家のテーブルに並べることです。
紙なら1社あたり5分で見終わります。8社並べても40分です。展示場8社なら、移動も入れて丸2日はつぶれます。
並べて見ると、価格帯と得意分野が驚くほどはっきり分かれます。この段階で半分は「うちの予算じゃない」と外れます。外れた会社に週末を使わずに済むのが、いちばんの効果です。


かかる日数の目安も書いておきます。請求してからカタログが届くまでが3日から1週間、並べて絞るのに1晩です。1社増やすのに、週末は1日も要りません。
ここを飛ばして展示場から始めると、目の前の1社が基準になります。僕がそれをやって、比べる相手のいないまま契約しました。
カタログと一緒に、間取りと見積もりの案まで届くサービスもあります。並べる材料が多いほど、展示場に行く前に外せる会社が増えます。
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展示場は絞ってから行く


カタログで残った会社のうち、実物を見たいのは2〜3社です。それ以上は体力がもちません。
展示場は1社あたり2時間前後かかります。しかもモデルハウスは実際の家より広く作られているので、感覚もずれます。
行くなら目的をひとつに絞ってください。断熱の体感を確かめる、収納の高さを測る、建具の質感を見る。
目的なく回ると、感じのよさだけで会社を選ぶことになります。僕がそうでした。



感じのいい営業さんは、感じのいい家を建ててくれるわけではないんですよね。
そもそも展示場に行くこと自体をためらっている人もいると思います。その迷いには住宅展示場に行かない方がいいと言われる理由のほうで答えました。
見積もりは条件をそろえる


3社に見積もりを出してもらうとき、条件がバラバラだと比べる意味がなくなります。安く見える会社は、たいてい何かが抜けています。
最低限、この5つはそろえて依頼してください。
- 延床面積と部屋数
- 外構工事を含めるか
- 地盤改良を含めるか
- 照明とカーテンの扱い
- 諸費用を入れた総額
この5つがそろっていない見積もりは、金額を並べても意味がありません。僕が予算に入れ忘れた付帯工事費も、ここに入ります。
依頼のしかたと断り方の実務は注文住宅の相見積もりのやり方にまとめました。声のかけ方まで書いてあるので、切り出しにくい人はそちらをどうぞ。
共働きなら所要時間はこれだけ


共働きで週末しか動けない人が、いちばん知りたいのはここだと思います。3社を比べるのに、時間はどれだけ消えるのか。
| やること | 社数 | かかる時間 |
|---|---|---|
| カタログを並べる | 8社 | 平日の夜1回(40分) |
| 展示場に行く | 2〜3社 | 週末2日 |
| 見積もりの打ち合わせ | 3社 | 各2〜3回(週末6日前後) |
| 合計 | 3社 | 1〜2か月 |
合計で1〜2か月、週末は8日前後です。展示場から始めると、この倍はかかります。カタログで先に半分を外すのが、時間を減らすいちばんの近道でした。
2人目の方のように夜勤や時短で週末が使えないなら、展示場を2社にして、打ち合わせをオンラインにしてもらう手もあります。最初に「平日の夜、オンラインで」と伝えると、対応できる会社だけが残ります。
工務店を候補に入れる目安


ハウスメーカーだけで3社そろえると、価格帯が似すぎて差が出ないことがあります。3人目の方が4社目で430万円の差を見たのは、そこが地場の工務店だったからです。
目安は大手2社と地場の工務店1〜2社の組み合わせです。価格の考え方がちがうので、差がどこから来ているのかが見えやすくなります。
工務店は展示場にいないので、完成見学会や施工例のページから探すことになります。見つけたら、5人目の方の12個の質問をそのままぶつけてください。答え方の速さで、まともな会社かはだいたい分かります。
ただし保証の年数や倒産したときの備えは、大手より薄いことが多いです。3人目の方も同じ不安を口にしていました。そこを承知のうえで、価格差と天びんにかけてください。
同じ質問を全社にぶつける


最後は質問です。5人目の方が話していた、同じ質問をぶつける方法が実際いちばん効きます。
金額は交渉で動きますが、答え方の速さと具体さは動きません。そこにその会社の実力と誠実さが出ます。
「そのへんは契約後に」と言われた項目は、契約後に必ず追加費用として出てきます。契約前に答えられない会社は、契約後も答えてくれません。
もし今、展示場に行く体力が残っていないなら、順番の1番目だけ先にやってください。無料の一括請求を使えば、家にいるまま8社ぶんの価格帯を並べられます。どれを使うかは上の3社の比較表で選べます。僕が2021年にこれをやっていれば、350万円のうち何割かは残っていました。
「今月中にご決断いただければ」と期限を切られている人は、まずその条件を書面でもらってください。本当に決算の値引きなら、来月まで有効かどうかを書いて出せるはずです。


出せないなら、期限は交渉のための言葉です。1週間待てない値引きは、そもそも数十万円ぶんの価値しかありません。カタログを取り寄せて価格帯を見るだけなら、その1週間で終わります。
\ 気になる会社のカタログをまとめて比べる /
申し込みのコツ:会社を選ぶ画面では「まとめて選択」か3社以上にチェック(1社だけでは比べられません)。電話番号・住所を正確に入力すると、提案が届きやすくなります。
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回りすぎて決められないなら候補を2社に戻す


社数が増えすぎた人向けの話です。5社を超えたあたりから、比べるほど遠ざかります。1社と申込みまで進んで、いまさら不安になった人は、最後の「残す2社の決め方」だけ読んでください。
順番に戻していきます。
2週間まるごと家の話を休む


意外に思われますが、いちばん効くのは止まることです。1人目の方も、2週間やめてから決まっています。
決められないのは、選択肢が多いからではありません。判断する力が減っているからです。毎週末3時間の打ち合わせを続けていれば、誰でもそうなります。
営業さんには「2週間、家族で整理します」と伝えれば済みます。ここで止まらせてくれない会社は、それ自体が判断材料です。
ゆずれない条件を3つに絞る


休んだあとに紙を1枚出して、夫婦それぞれで3つだけ書きます。会社名は書きません。条件だけです。
3つに絞ると、たいてい夫婦で1つか2つずれています。そのずれを先に片づけないまま会社を比べていたので、決まらなかったわけです。
よく出てくるのは、総額の上限、冬の寒さ、収納の量、通勤時間、子ども部屋の数あたりです。3つ決まれば、候補は自動的に2社まで落ちます。


夫婦で割れたときは、相手の3つを否定しないで、順位だけ聞いてください。「その3つの中で、どれが1番?」と聞くと、たいてい1つは向こうも譲れます。
夫がノリ気で、妻が慎重という組み合わせは本当に多いです。夫が1社で決めかけた外構の見積もりを妻があと2社に出し直した読者の投稿を、noteの読者投稿に載せています。



会社じゃなくて条件から絞ると、こんなに早いのか。
残す2社の決め方


2社に絞るときは、好きな順ではなく、条件を満たす順に並べます。好き嫌いは最後の1回だけ使ってください。
そして残した2社に、条件をそろえた見積もりを出しなおしてもらいます。回りはじめの頃にもらった見積もりは、要望が固まる前のものなので使えません。
断る会社への連絡は、メールで数行で構いません。理由を細かく説明する必要もありません。そもそも相見積もりを取ること自体をためらっている人は、相見積もりを取らなかった人がどうなったかを先に読んでおくと、覚悟が決まります。
すでに1社と申込みまで進んでいる人も、ここに含みます。工事請負契約の前なら、他社を見るのをやめる義務はありません。契約日まで10日あるなら、カタログだけでも取り寄せて価格帯を並べてください。
期限を切られているなら、社数を増やす前にその期限の出どころを確かめてください。ハウスメーカーに契約を急かされたときに待ってもらう言い方にまとめてあります。
土地の結果待ちで手が空いている人は、その期間に回るのがいちばん効率的です。土地の買付で二番手と言われた日にやることに、待機中の使い方を書いています。
ハウスメーカーを何社回るかについてよくある質問


- ハウスメーカーは最低何社回るべきですか?
-
見積もりを取るのは最低3社です。2社だと高いか安いかの基準が作れません。展示場は2社でも足ります。
- ハウスメーカーを回る平均社数はどのくらいですか?
-
比べた人の中心は3社で、目安は3〜4社です。2026年の調査2つでは「1社だけで決めた」も43〜59%いて、4社以上まで比べた人は1割ほどでした。
- ハウスメーカーを回るのに何か月かかりますか?
-
3社なら1〜2か月が目安です。カタログで先に絞っておくと、展示場に使う週末は3日ほどで済みます。
- ハウスメーカーを1社だけで決めるのは危険ですか?
-
金額の妥当性が最後まで分かりません。僕は1社で契約して、入居後の冬に悔やみました。せめてカタログだけでも並べてください。
- ハウスメーカーを何社も回ると営業がしつこくなりませんか?
-
連絡は増えます。最初に希望の連絡手段と時間帯を伝えておくと、かなり減ります。断るときはメール数行で問題ありません。
- 相見積もりを取っていると正直に言っていいですか?
-
言って大丈夫です。むしろ伝えたほうが条件が整理されます。隠すと、あとで比較しにくい見積もりが出てきます。
- ハウスメーカーと工務店は何社ずつ回るのがいいですか?
-
大手2社と地場1〜2社の組み合わせが比べやすいです。価格の考え方がちがうので、差の理由が見えやすくなります。
- 申込金を払ったあとでも、ほかのハウスメーカーを見ていいですか?
-
見て大丈夫です。工事請負契約の前なら、他社の検討をやめる義務はありません。申込金が返るかどうかは会社ごとにちがうので、申込書の返金の条項を先に確認してください。
- ハウスメーカーを回りすぎて決められません。どうすればいいですか?
-
2週間、家の話をまるごと休んでください。そのあと条件を3つに絞ると、候補は自然に2社まで落ちます。
- カタログの一括請求は無料ですか?お金はかかりませんか?
-
無料です。掲載しているハウスメーカー側がサイトに費用を払う仕組みなので、請求する側の負担はありません。断りたい会社には、その旨をメールで返すだけで終わります。
まとめ:3社そろえば、金額が言葉になる


ハウスメーカーを何社回るかの答えは、見積もり3〜4社(迷ったら3社)、展示場2〜3社、カタログ8社です。数を増やすことより、比べられる形にそろえることが効きます。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 1社が最多、比べた人は3社
- 展示場と見積もりは別で数える
- 2社だと高安の基準が作れない
- 5社超えは記憶が混ざる
- カタログは8社を家で並べる
- 見積もりは条件をそろえる
家は人生でいちばん高い買い物です。それなのに、比べる相手がいないまま金額を見せられます。情報の差が、そのまま数百万円の差になります。
今週やることは1つで十分です。展示場に行く前に、カタログを家で並べて2〜3社に絞る。無料の一括請求なら、週末もつぶれません。
どのサービスを使うか迷う人は注文住宅の一括資料請求おすすめ8社の違いと選び方を先に見てください。
土地がまだ決まっていない人は、回る社数より動かす順番のほうが先です。土地が決まってない段階でハウスメーカーを先に動かす理由もあわせて読んでみてください。



2社目を見ていれば、僕の350万円は3分の1に減っていました。
何社回るかで悩む時間は、そんなに長くなくていいんです。3社そろえたら、あとは金額があなたの代わりに話してくれます。あなたの家づくりが、比べる相手のいない契約から守られますように。
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家づくり、こんなところで止まっていませんか?
- 何を基準に選ぶか分からない
- 共働きで展示場を回る時間がない
- 総額でいくらできるか見えない
- 土地探しと家づくりの進め方が不明
- 展示場で話が進むのが不安
「予算はどれくらい?」「間取りはどう決める?」「土地もまだ」。この最初の悩みをまとめて相談できるのが、タウンライフ家づくりです。希望に合った住宅メーカーの提案と、間取り・見積もり・資金計画を無料でもらえます。
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