「今度の日曜、住宅展示場でも行ってみる?」。その一言に、僕はためらいなくうなずいてしまいました。
先に結論です。住宅展示場は、何も準備しないでいきなり行く人だけ、行かない方がいい。場所が悪いのではなく、行く順番が悪いだけです。
あいみつ僕は準備ゼロで行って、その日のうちに気持ちが固まり、350万円分の比較を飛ばしました。行くなら「比べてから」が順番です。
僕は2021年に、地元の展示場へ何の準備もせず行きました。その日のうちに気持ちが半分決まって、3か月後に他社を1社も見ないまま契約。あとから350万円は払わなくてよかったお金だったと気づきました。
この記事では、行かない方がいい人と行っていい人の分かれ目、僕が展示場で何をされたのか、いきなり行って損した5人の話、そして行かずに家づくりを始める手順までまとめます。
\ 1社で決める前に、家で比べる /
展示場に行く前に、同じ条件で複数社の間取りと見積もりを並べておく。それだけで、僕が1社だけで契約して払った350万円の差はかなり防げます。まずは家にいながら無料で取り寄せて、比べる土台を作ってください。
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| 提携社数 | ||
| ◎ 1,340社以上 (大手35社) | ○ 厳選100社以上 | ○ 地域の 優良工務店 |
| もらえるもの | ||
| ◎ カタログ +間取り ・資金計画 ・土地提案 | △ カタログ (間取りは 個別相談) | ○ 資料 +間取り ・見積もり提案 |
| 依頼先の選び方 | ||
| ◎ 気になる会社を 自分で選ぶ | ○ こだわり条件 で絞る | ○ アドバイザー が紹介 |
| 相談・お断り代行 | ||
| △ 窓口なし (要望欄で メール指定可) | △ 窓口なし (メール指定 で対処) | ◎ 専任 アドバイザー に相談可 |
| 特典 | ||
| ◎ 家づくり冊子 2種(PDF) | ○ 来場予約で ギフト特典 | ○ 家づくりの 小冊子 |
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あいみつ|「みんなの住宅失敗談」運営者。35歳・会社員(住宅・不動産業界の人間ではありません)。
- 2022年に35坪4LDKを建築
- 総額は約4,200万円
- 1社契約で350万円高くついた
- 2026年に不動産一括査定5社を実測
- 査定差は330万円
- 家づくりの失敗談を集めて発信中
合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。プロフィールの続きを読む
住宅展示場に行かない方がいい人と、行っていい人


同じ展示場でも、行っていい人と、行くと確実に高い買い物になる人がいます。分かれ目は準備の有無だけです。
順に見ていきます。
いきなり行くと損しやすい人
あてはまる項目が2つ以上ある人は、今週末はやめておいたほうが安全です。僕は当時、5つ全部にあてはまっていました。
- 総額の上限を決めていない
- 相見積もりを取る予定がない
- その場で断るのが苦手
- 候補の会社名が3つ出ない
- 土地の話がもう動いている
とくに危ないのは、いちばん下の「土地の話が動いている」です。急ぐ理由がある人は、営業から見るとその日のうちに前に進めやすい相手になります。
断るのが苦手な自覚がある人も要注意です。展示場は、断りにくい空気を作るのがとても上手な場所です。



5つ中4つあてはまった…行かない方がいいってことか。
先に行っても大丈夫な人
逆に、行っても損しにくい人もいます。総額の上限が決まっていて、比べる相手がすでに手元にある人です。
たとえばカタログを何社ぶんか並べて、坪単価の幅をだいたい知っている状態。この人はモデルハウスを見ても、うちの予算だとここは入らないな、と冷静に引き算ができます。
あとは、単純に建物の実物が見たいだけで、当面は契約する気がまったくない人。名前と連絡先を出す覚悟があるなら、見学そのものは悪いことではありません。
展示場は判断の材料を増やす場所であって、判断をする場所ではありません。この一線が引けている人は、行っても大丈夫です。
行くなと言われる本当の理由
ネットで「行くな」と書かれている理由は、たいてい営業がしつこいから、という話に落ち着きます。でも本当の理由はそこではないと思っています。
いちばんの問題は、比べる相手がいない状態で最初の1社を好きになってしまうことです。人は、最初に見たものを基準にしてしまいます。
最初の1社が基準になると、そのあとに見た会社は全部「なんか違う」に見えます。比べているつもりで、実は最初の1社を確認しに行っているだけになるんです。
営業がしつこいかどうかは、正直あとから断ればどうにでもなります。基準が歪んだことには、契約したあとまで気づけません。何社くらい見るのが妥当かはハウスメーカーを何社回るかの平均と5人の本音にまとめました。
僕がいきなり住宅展示場に行って350万円損した日


2021年の秋、僕は35歳で、地元の住宅展示場に何の準備もせず行きました。その日に何が起きたかを、順番に書きます。
思い出すと、今でも少し恥ずかしいです。
ジュースとキッズスペース
当時、長女は1歳になったばかりでした。展示場に入って5分で、営業さんが娘にジュースを出してくれました。
そのあと「奥さん、こちらでゆっくりどうぞ」とキッズスペースに案内されて、妻と娘はそこへ。僕だけがテーブルに残りました。
あとから考えると、これで妻の判断が僕の隣から消えたんです。妻は家計に厳しくて、電卓をすぐ叩くタイプ。その妻が席にいない状態で、僕は40分ほど一人で話を聞いていました。
親切にしてもらったと本気で思っていました。今も、あの営業さんが悪い人だったとは思っていません。ただ、あの席の配置は明らかに商談のための配置でした。
アンケートに全部書いた
座ってすぐ、バインダーに挟まったアンケート用紙を渡されました。僕は空欄を作るのが失礼な気がして、全部埋めました。
- 名前・住所・電話番号
- 勤務先と勤続年数
- 世帯年収と自己資金の額
- 土地のあてがあるか
- 建てたい時期
下の3つが、その日の空気を決めました。土地のあてがあって、時期が近くて、年収も出ている。営業から見れば、その場で追いかける価値のある客です。
実際、書き終わってから提案の温度が上がりました。1時間後には、うちの希望どおりの間取りがラフで描かれていました。



ご要望、ぜんぶ入りますよ。今の金利のうちなら、なおさらです。
3か月後にハンコを押した
帰りの車の中で、妻に「あそこ、よかったね」と言ったのを覚えています。まだ1社しか見ていないのに、比べる話が出ませんでした。
そこから3か月、他社を1社も見ないまま契約しました。当時の僕は、相見積もりという言葉すら知らなかったんです。
結果は、契約後の打ち合わせが16回で約7か月。12回目あたりから「もうどっちでもいい」が口ぐせになって、オプションは勢いで決めました。床暖房に180万、エコカラットに30万。そのくせ断熱は標準のままです。
入居後の最初の冬、寝室からトイレまでの5メートルで足の裏がじんじん痺れました。翌年の春、同じ会社の同僚が同じ坪数の家を、うちより総額300万円安く建てていたと知ります。
同僚は「最初に5社くらい同じ条件で見積もりを取った」と、当たり前のように言いました。その夜、妻と電卓を叩いて出た数字が350万円です。相見積もりを取らないと何が起きるかは、別の記事に詳しく書きました。
住宅展示場は行かない方がいいと言われる5つの理由


感情の話ではなく、仕組みの話としてまとめます。どれも展示場という場所の設計上、そうなるようにできています。
1つずつ見ていきます。
モデルハウスは最上級の仕様
モデルハウスは、その会社がいちばん見せたい形で建てた広告です。標準仕様そのままで建っていることは、まずありません。
実際に見学すると、たいていこのあたりが入っています。
- 40坪を超える広い延床
- 吹き抜けと大きな窓
- 上位グレードのキッチン
- 造作の収納やカウンター
- プロが入れた家具と照明
ここが厄介なところで、見た瞬間の「いいな」は消えません。あとで予算に合わせて削っていくと、削るたびに残念な気持ちになります。
先に上を見ると、標準仕様が見劣りして見える。これが予算オーバーのいちばんよくある入り口です。
アンケートが営業の始まり
入り口で渡されるアンケートは、見学者リストではなく見込み客リストです。書いた内容で、そのあとの対応が変わります。
年収・自己資金・土地のあて・建てたい時期。この4つがそろっている人は、優先度の高い客として扱われます。悪意ではなく、営業の仕事としてそうなります。
書かないと見学させてもらえないのでは、と心配になりますが、どこまで記入を求めるかは展示場や会社によって違います。年収の欄は空けたいです、と受付で伝えてみてください。そこで断られる会社なら、その日は帰ればいいだけです。
資料請求のあとに電話が来るのが不安な人は、注文住宅の資料請求はしつこいのかを5人に聞いた話も先に読んでおくと気が楽になります。
1日2社で体力が切れる
展示場は1棟あたり、見学と商談で1時間半から2時間かかります。小さい子ども連れなら、2社で午後がまるごと消えます。
3社目に入る頃には、間取りの記憶が混ざり始めます。あとで「吹き抜けがあったのはどっちだっけ」となって、メモを見ても思い出せません。
疲れた状態は判断にそのまま出ます。人は疲れると、比べるのをやめて、いちばん感じの良かった相手を選びます。



2社目の後半、僕はもう早く帰りたいだけになっていました。
比べる基準がないまま好きになる
準備なしで行くと、その日の判断材料が「感じが良かったか」しかありません。坪単価も、標準仕様の中身も、比べる相手がいないからです。
1社目で概算を出されても、それが高いのか安いのか分かりません。僕がまさにそうで、出てきた金額に対して「そんなものか」としか思えませんでした。
金額は、並べて初めて意味を持ちます。1社だけの見積もりは、値札のない商品と同じです。
比べる相手を用意してから行くと、同じ展示場がまったく別の場所になります。質問の中身が変わるからです。
その場で決めさせる仕掛けがある
展示場では、その日のうちに次の約束を取るための言葉がいくつか用意されています。よく聞くのは、金利・キャンペーン・土地の先約の3つです。
どれも嘘ではありません。金利は本当に動きますし、キャンペーンにも期限があります。ただ、その期限はあなたの人生の期限ではありません。
申込金や仮契約を、その日に求められることもあります。預り金として返す会社もありますが、契約まで進んだあとの解約では戻らない場合もあります。
そして金額より重いのが、払った瞬間に他社を見る気持ちが減ることです。返金の条件は必ず書面で確認して、その日は持ち帰ってください。
もう契約まで進んでしまった人は、注文住宅を契約後に解約できるかと違約金の話を確認してください。手が打てる段階かどうかが分かります。
いきなり住宅展示場に行って損した5人の実話


読者の方から届いた話を、本人の言い回しを残したままのせます。個人が分からないよう一部を再構成しています。
それぞれの話です。
予約なしで4社、記憶が混ざった
日曜の10時に総合展示場に着いて、閉まる17時までいました。予約はしていません。とりあえず端から入ろう、くらいの気持ちでした。
1社目は45分で出られたんですが、2社目で商談席に通されて1時間半。そこからペースが崩れました。昼は展示場の中のキッチンカーで、立ったまま食べています。
4社目に入ったのが15時半で、正直もう何も入ってきませんでした。妻が「ここ、さっきのとこと同じこと言ってない?」と小声で言ってきて、僕も同じことを思っていました。
帰ってからメモを見返したら、こんな状態です。
- 1社目:坪65万、以上
- 2社目:吹き抜けが良かった
- 3社目:営業さんが感じいい
- 4社目:(空欄)
比べるための材料がひとつもない。7時間かけて手に入れたのが、これでした。
結局そのあと3社からカタログを取り寄せて、家で並べ直しています。最初からそうしていれば日曜が1日浮いたな、というだけの話です。(34歳・男性)
年収を書いた翌週から電話が
アンケートって、書かないと失礼だと思ってたんです。だから世帯年収の欄も、正直に書きました。760万って。
見学自体は楽しかったです。1時間くらいで帰れましたし、しつこくもされませんでした。その日は。
翌週の火曜、平日の18時過ぎに電話が来ました。保育園のお迎えの車の中です。出られなくて、そのあと折り返しもしませんでした。そしたら木曜にまた来て、次の週にも来ました。



その後、ご検討の進み具合はいかがですか。
4回目でようやく出て、今は考えてないですと言いました。あっさり引いてくれて、それ以降は来ていません。こんなにあっさり終わるなら、1回目で出ればよかったです。
ただ、いまだにちょっと気持ち悪いのは、あの年収の数字がどこまで残ってるのかが分からないことで。個人情報の扱いについては書類をもらった気もするんですが、あの日もらった紙は全部まとめて捨ててしまいました。(29歳・女性)
吹き抜けに500万持っていかれた
最初に見たモデルハウスの吹き抜けが、本当に良かったんですよ。2階まで抜けてて、南側が全部窓で、入った瞬間に妻が「わあ」って言った。あれが全部の始まりです。
うちの予算は当初3,600万でした。土地は親から借りる形だったので、建物にそこそこ出せるつもりでいたんです。
で、間取りを詰めていくと、吹き抜けを入れるなら延床を増やすか個室を削るかになる。削りたくないから増やす。増やすと坪数が増えて、金額も増える。断熱もサッシも上げないと吹き抜けは寒いと言われて、そこも上げる。
最終的に4,100万でした。500万オーバーです。ローンの審査は通ったので建てられましたが、月々の返済は当初の想定より2万近く増えました。
後悔してるかと言われると、していないんです。吹き抜けのある家に住みたかったのは本当なので。ただ、あれを最初に見なければ、3,600万のもっと堅実な家で普通に幸せだったとも思う。どっちも本音です。
いま家づくりを始める人には、順番だけ変えたほうがいいよとは言います。上を見るのは、予算の線を引いたあとで。(38歳・男性)
カタログ先行で展示場は2社
私は逆で、展示場に行かないまま3か月くらい進めました。理由は単純で、下の子がまだ抱っこの時期で、休日に何時間も出かけられなかったからです。
やったのはカタログを取り寄せて、夜に夫と見ることだけ。8社ぶんくらい来たので、リビングの床に並べました。
紙で並べると、意外とはっきり分かるんです。
- 坪単価の帯が3つに割れる
- 標準の断熱等級が書いてある
- 保証年数が会社でかなり違う
- 得意な間取りの傾向が出る
その時点で予算に合わない4社は消えました。残り4社のうち、施工エリアが微妙な2社も消えて、行ったのは2社だけです。
行ったときには聞きたいことが決まっていたので、1社90分で終わりました。営業さんに「よく調べてこられてますね」と言われたのが、地味にうれしかったです。
最後は義母に「ちゃんと比べてえらいねえ」と言われて終わりました。えらいというか、外に出る体力がなかっただけなんですけど。(41歳・女性)
その日に申込金5万を払った
あの日の自分を殴りたい。まずそれです。
展示場に行ったのは土曜で、たまたま今月末までの契約なら、という話になりました。月末まであと2週間。急かされたというより、自分が勝手に焦りました。
間取りのラフを描いてもらって、概算も出て、その流れで土地を押さえるための申込金をと言われて5万円払いました。その場で振込です。預り金なので返しますという説明もちゃんとありました。実際、あとで戻ってきています。
問題はお金じゃなくて、払った瞬間に他社を見る気が消えたことです。もう決めた気になってるので、別の会社のカタログを見ても、まあうちはあそこだし、となる。
結局そこで建てました。家は気に入ってます。ただ半年後に、同じエリアで似た家を建てた知り合いが、うちより200万安かったと聞いて、しばらく黙りました。安いから良いとも限らないので、比べていないことが問題なんですけどね。
5万円で自分の判断を売ったようなものだな、といまだに思います。(36歳・男性)
住宅展示場に行かずに家づくりを始める3つの手順


行かないと決めたあと、何もしないと家づくりは止まります。展示場の代わりになる順番を書きます。
この順番が守れれば、展示場は怖い場所ではなくなります。
総額の上限を先に決める
最初にやるのは、建物本体ではなく総額の線引きです。本体価格だけで予算を組むと、必ず足が出ます。
僕が予算に入れ忘れて現金が消えたのは、この5つでした。
- 地盤改良費 約80万円
- 外構工事 約200万円
- カーテンと照明 約40万円
- エアコン4台 約60万円
- 火災保険10年 約30万円
これに引っ越し費用や登記の費用が乗ります。ざっくり言うと、総額は本体価格の1.3〜1.4倍で見ておくと外れにくいです。
先にこの線を引いておくと、モデルハウスで気持ちが持っていかれても戻ってこられます。線がない状態で上を見るのが、いちばん危ない順番です。
カタログで会社を絞る
次にやるのが、家にいたままできる比較です。カタログを何社かまとめて取り寄せて、床に並べます。
紙で並べると、坪単価の帯・標準の断熱等級・保証年数・施工エリアが一度に見えます。この4つが分かれば、予算に合わない会社はその場で消えます。
展示場と違って、時間の制限も、目の前に人がいる気まずさもありません。夫婦で意見が割れても、その場で決めなくていいのが大きいです。
正直に書くと、まとめて請求すると連絡してくる会社の数も増えます。請求フォームの備考欄に、連絡はメールでお願いしますと書いておくと、ここはかなり静かになります。
審査を通った会社のカタログをまとめて取り寄せられる持ち家計画なら無料で使えます。掲載する会社側が費用を払う仕組みなので、請求する側にお金はかかりません。使い勝手が気になる人は持ち家計画の評判と口コミを先に見てください。



僕が2021年にこれをやっていれば、350万円の何割かは残っていました。
絞ってから2社だけ行く
3社くらいまで絞れたら、そこで初めて展示場です。行くのは2社まで、1日1社にしてください。
この段階なら、聞きたいことが具体的になっています。標準の断熱等級、付帯工事の内訳、外構がどこまで含まれるか。答えの速さと具体さで、会社の実力がはっきり出ます。
そして必ず、同じ条件で見積もりを出してもらいます。延床・階数・仕様をそろえないと、金額を並べても意味がありません。
そのへんは契約後に、と言われた項目は、契約後に追加費用として必ず出てきます。契約前に答えられない会社は、契約後も答えてくれません。
\ 気になる会社のカタログをまとめて比べる /
申し込みのコツ:会社を選ぶ画面では「まとめて選択」か3社以上にチェック(1社だけでは比べられません)。電話番号・住所を正確に入力すると、提案が届きやすくなります。
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それでも展示場に行くなら守りたい5つのこと


今週末の予定がもう決まっている人もいると思います。行くこと自体は止めません。この5つだけ持っていってください。
順番に説明します。
予約して1日1社にする
飛び込みでハシゴすると、確実に記憶が混ざります。予約を入れて、その日は1社だけにしてください。
予約のもうひとつの利点は、案内する人が決まることです。飛び込みだと、その時間に手が空いている人が付きます。
1日1社なら、帰ってから夫婦で話す時間も取れます。話す時間があるかどうかで、判断の質はかなり変わります。
アンケートは書く欄を選ぶ
全部埋める必要はありません。書く欄と書かない欄を、行く前に夫婦で決めておいてください。
- 書く:名前とメール
- 書く:建てたいおおよその時期
- 保留:電話番号
- 保留:世帯年収と自己資金
- 保留:勤務先と土地のあて
下の3つは、本気で検討する会社に絞ってから出せば十分です。聞かれたら、まだ検討の初期なので、で通ります。
連絡はメールでお願いします、と最初に言っておくのも効きます。先に希望を伝えた相手には、たいていの営業はちゃんと合わせてくれます。



最初に言っておくだけで、こんなに気が楽になるんですね。
その場で概算を出させない
初回でラフの間取りと概算を出されると、話が一気に進みます。気持ちよく進むので、断る隙がなくなります。
初回は、今日は見学だけです、と最初に宣言してください。宣言してあると、営業側も無理に進めてきません。
そもそも、比べる相手がいないうちの概算には意味がありません。金額は3社そろって初めて、高いか安いかが分かります。
滞在は90分で切り上げる
行く前に、帰る時間を決めておいてください。90分あれば、見学と質問は十分にできます。
時間を区切るいちばん簡単な方法は、あとの予定を先に入れておくことです。16時に子どもの用事があるので、と最初に伝えておけば、それだけで切り上げられます。
長くいるほど、判断は疲れに引っぱられます。僕が2社目の後半で早く帰りたくなったのと、同じことが起きます。
帰り道に点数をつける
帰りの車の中で、その日のうちに点数をつけてください。記憶は翌日にはもう混ざり始めます。
つけるのは感じの良さではなく、答えの具体さです。断熱等級を即答できたか、付帯工事の内訳を出せたか、その2つで十分です。
クオカードや粗品につられて行く人もいますが、それ自体は悪くありません。もらい方とかわし方は住宅展示場のクオカード目当ての体験談にまとめてあります。
住宅展示場に行かない方がいいかに関するよくある質問


- 住宅展示場は本当に行かない方がいいのですか?
-
準備なしで行く場合だけです。総額の上限が決まっていて、比べる相手が手元にあるなら行って問題ありません。順番の話であって、場所の良し悪しの話ではありません。
- 住宅展示場に行かないで家は建てられますか?
-
建てられます。カタログで会社を絞り、絞った会社の完成見学会や工事中の現場を見る進め方があります。展示場は判断材料のひとつで、必ず通る工程ではありません。
- 住宅展示場のアンケートは書かないとだめですか?
-
全部書く必要はありません。どこまで求めるかは展示場や会社で違うので、年収の欄は空けたいですと受付で伝えてみてください。勤務先や自己資金は、本気で検討する会社に絞ってから出せば十分です。
- 住宅展示場に行くと営業電話はしつこいですか?
-
会社と担当者によります。ただ、はっきり検討外だと伝えれば、たいていはそこで止まります。連絡はメール希望と最初に言っておくのが、いちばん効きます。
- 住宅展示場は1日に何社まわれますか?
-
物理的には3社ほど可能ですが、記憶が混ざるので1日1社を勧めます。1棟あたり見学と商談で90分から120分が目安です。子ども連れなら2社で午後がなくなります。
- 住宅展示場のモデルハウスと実際に建つ家は違いますか?
-
かなり違います。モデルハウスは延床が広く、上位グレードの設備や造作が入っているのが普通です。見学時は、どこまでが標準仕様かを必ず聞いてください。
- 住宅展示場に子どもを連れて行っても大丈夫ですか?
-
大丈夫ですが、キッズスペースに片方が付き添うと、商談を1人で聞くことになります。判断する人が2人そろっていない状態は避けたいので、初回は大人だけが安全です。
- 住宅展示場に行かないでカタログだけで比べられますか?
-
絞り込みまでは十分できます。坪単価の帯、標準の断熱等級、保証年数、施工エリアの4つは紙で並べたほうが速いです。最終判断の前に、実物は見てください。
- 住宅展示場でその日に申込金を求められたらどうすればいいですか?
-
その場では払わず、持ち帰ってください。返ってくるお金でも、払った時点で他社を比べる気持ちが落ちます。金額より、判断が止まることのほうが痛いです。
- もう住宅展示場に行ってしまった場合はどうすればいいですか?
-
まだ契約前なら間に合います。今からでもカタログで2社追加して、同じ条件の見積もりを3社そろえてください。契約後の人は、解約と違約金の条件を先に確認してください。
まとめ:行くなではなく、順番を変えるだけ


住宅展示場に行かない方がいいのは、準備なしでいきなり行く人だけです。予算の線を引いて、比べる相手を用意してから行けば、同じ場所が使える場所になります。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 展示場は順番の問題
- 先に行くと基準ができない
- モデルハウスは最上級仕様
- アンケートは書く欄を選ぶ
- 総額は本体の1.3〜1.4倍
- 絞ってから2社だけ行く
家は人生でいちばん高い買い物です。それなのに、比べる相手がいないまま金額を見せられて、その場で気持ちが決まってしまいます。情報の差が、そのまま数百万円の差になります。
今週やることは1つで十分です。展示場に行く前に、カタログを家で並べて3社に絞る。審査を通った会社のカタログをまとめて取り寄せられる持ち家計画なら無料ですし、週末の予定もつぶれません。
夫婦で意見が割れているなら、この記事の「いきなり行くと損しやすい人」の5項目を一緒に見てください。行くか行かないかで揉めるより、行く前に何をそろえるかの話にしたほうが早くまとまります。
もう1社目に行ってしまった人も、契約前なら間に合います。今からカタログを取り寄せて、同じ条件の見積もりを3社そろえるだけで、目の前の金額の意味が変わります。
土地がまだ決まっていないなら、展示場より先にやることがあります。土地が決まってないときにハウスメーカーを先に動かす順番にまとめました。



あの日、比べる相手を1社持っていくだけでよかったんです。
展示場が悪いわけではありません。何も持たずに行った僕が、その場で決められる側にいただけです。あなたの家づくりが、比べる相手のいない契約から守られますように。
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「予算はどれくらい?」「間取りはどう決める?」「土地もまだ」。この最初の悩みをまとめて相談できるのが、タウンライフ家づくりです。希望に合った住宅メーカーの提案と、間取り・見積もり・資金計画を無料でもらえます。
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