おしゃれだからとリビング階段にしたけど、住んでみたら「失敗したかも」と感じる人は意外と多いです。実は後悔の中身は寒さ・音・においなど、ほぼ決まったパターンに集中しています。
逆に言えば、先に弱点を知って対策しておけば、見た目のよさだけを手に入れることもできます。だからこの記事では、まず後悔の理由を早めにお伝えします。
あいみつ僕も「家族が必ず顔を合わせる家」に憧れて、間取りで似た判断をしました。憧れだけで決めると後で困ります。
申し遅れました。僕はあいみつ、35歳で妻と6歳の娘と暮らす地方の会社員です。2022年に35坪4LDKの家を建てました。
そのとき相見積もりをサボって断熱もケチった結果、あとから計算したら約350万円も損をしています。だからこの記事は、同じ後悔をしてほしくない一心で、いいことも悪いことも正直に書きます。
同じリビング階段でも、断熱や仕切りを先に手当てした人は快適に暮らし、見た目だけで決めた人は寒さや音に悩み続けます。その差は、建てる前の判断で決まります。
\最初に結論/
「みんなの住宅失敗談」運営者。ハウスメーカーに言われるまま契約して、350万円もぼったくられた経験あり。
同じ後悔をする人を減らしたくて(本当はボッタクリ業者にムカつきすぎて)全国の住宅の失敗談を集めて発信しています。合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。
リビング階段で後悔する5つの理由


まず結論からお伝えします。リビング階段の後悔は、だいたい5つに集約されます。先にここを知っておくだけで、対策のしようが大きく変わります。
では、それぞれ何が起きるのかを一つずつ見ていきましょう。読んでいて「うちは大丈夫そう」と思える項目もあるはずです。
冬が寒い・冷暖房が効きにくい
いちばん多い後悔がこれです。階段がリビングとつながっていると、暖かい空気が上の階へ逃げてしまいます。
とくに冬は、足元がスースーして「暖房をつけてもなかなか暖まらない」という声が目立ちます。家の断熱が弱いと、この差はもっと大きくなります。
ここは家の断熱性能とセットで考えないと後悔します。階段の形だけで決めず、家全体の暖かさで判断してください。
音やにおいが2階に伝わる
リビング階段は空間がつながっているので、音とにおいも一緒に上へ流れます。1階のテレビの音や話し声が、2階の寝室まで届くことがあります。
料理のにおいも同じです。焼き魚やにんにくの香りが2階の部屋までのぼってきて、洋服やふとんに移ると感じる人もいます。
家族が早寝早起きでバラバラの生活だと、この音問題は地味にストレスになりやすいです。
来客時にプライバシーが気になる
2階に行くには必ずリビングを通ります。これは家族が顔を合わせる利点でもありますが、来客時は少し困ります。
お客さんがいるときに2階の自室へ行きたくても、リビングを横切らないといけません。お風呂上がりや寝起きの姿を見られたくない、という声もよく聞きます。
思春期のお子さんがいる家庭だと、ここを気にする人は多いです。
光熱費が思ったより高くなる
寒さ・暑さが効きにくい分、エアコンを強めに長く使いがちです。その結果、毎月の電気代が予想より上がることがあります。
1階と2階の温度差をなくそうとすると、家全体を空調で動かすことになります。家の広さや断熱しだいで、ここは大きく変わります。
「おしゃれさ」と「ランニングコスト」は別の話だと、最初に分けて考えておくと安心です。
子どもの様子が見えすぎて気まずい
「子どもの帰宅が分かる」のはリビング階段の良さです。でも、見えすぎることが逆にストレスになる時期もあります。
子どもが大きくなると、友達を連れてきたときに毎回リビングを通るのを嫌がることがあります。親も子も、ほどよい距離がほしくなる場面があるんです。



良さと面倒くささが、じつは同じ理由から来てるんだよね。
リビング階段の後悔を防ぐ対策


後悔の理由が分かれば、対策はシンプルです。完全に消すことはできなくても、ほとんどの不満は工夫でかなり減らせます。
ここでは、お金をかけずにできるものから順に紹介します。順番に見ていきましょう。
階段の入り口に間仕切りやロールスクリーンをつける
いちばん効くのが、階段の上り口を仕切ることです。引き戸やロールスクリーンを1枚はさむだけで、空気の流れがぐっと変わります。
寒さ・音・においの多くは「空間がつながっている」ことが原因です。だから入り口を閉じられるようにしておくと、必要なときだけ仕切れて便利です。新築なら最初から建具を入れる前提で設計してもらうと、後付けより自然に仕上がります。
家全体の断熱性能を上げておく
寒さ・暑さ・光熱費の問題は、じつは階段より家の断熱で決まります。断熱がしっかりしていれば、リビング階段でも快適に過ごせます。
僕はここをケチって後悔した側です。窓のグレードや断熱材を1ランク落としたら、住んでから寒さで悩むことになりました。
見た目に出ない部分なので削りたくなりますが、毎日の快適さに直結します。
シーリングファンや空気の流れを計算する
天井にシーリングファンをつけると、上にたまった空気をかきまぜてくれます。温度差がやわらいで、冷暖房も効きやすくなります。
あと、エアコンの位置や吹き抜けとの関係でも体感は変わります。間取りの段階で空気の流れまで相談しておくと安心です。
このあたりは吹き抜けの後悔と理由が重なります。気になる人は吹き抜けで後悔した人の話もあわせて読んでみてください。
リビング階段が向いてる家・向いてない家


リビング階段は、合う家庭にはとても良い間取りです。でも、合わない条件もあります。両方を正直に並べます。
向いてる家:断熱が高く家族の生活リズムが近い
断熱性能が高い家なら、寒さや光熱費の心配はかなり小さくなります。リビング階段の「家族が顔を合わせる良さ」だけを受け取れます。
家族の起きる時間・寝る時間が近いと、音の問題も気になりにくいです。小さなお子さんがいて、いつも気配を感じていたい家庭にも向いています。



うちは家族の生活時間が近いから、音はそんなに気にならなかったよ。
向いてない家:寒冷地・在宅勤務・来客が多い
寒さの厳しい地域では、対策をしてもやはり寒さを感じやすいです。断熱に予算をかけられないなら、無理にリビング階段にしないほうが安心かもしれません。
在宅勤務でリビングにいる時間が長い人や、来客の多い家庭も注意です。音やプライバシーの問題が日常的に効いてきます。
ここは正直、人によって合う合わないがはっきり分かれます。憧れだけでなく、自分の暮らし方で選んでください。
リビング階段で後悔した5人の本音


ここからは、実際にリビング階段の家に住んでいる5人の声です。後悔した人だけでなく、満足している人や「どっちとも言えない」人も混ぜています。
冬の寒さが想定外:38歳・女性
正直に言うと、寒さをなめてました。雑誌で見たリビング階段がすてきで、それだけで決めちゃったんです。打ち合わせのとき営業さんに「寒くないですか」と一回聞いたんですけど、「最近の家は大丈夫ですよ」で流れちゃって。今思えばそこで食い下がればよかった。
住んで最初の冬、夜にソファに座ってると足首のあたりだけずっと冷たいんです。エアコンはついてるのに、なんでここだけ、って毎晩思ってました。階段のほうに手をかざすと、すーっと冷たい空気が降りてくるのが分かるくらい。



足元だけ寒いって、地味にずっと気になるんですよね…。
結局あとからロールスクリーンを後付けしました。これで前よりはマシになったんですけど、見た目はやっぱり最初から建具にしておけばよかったなと。
子どもはぜんぜん気にしてないので、気になるのは私だけかもしれません。寒がりな人は、断熱のところを妥協しないでほしいです。
仕切りで解決できた:41歳・男性
うちは設計の段階で、寒さと音が心配だと正直に伝えました。それで階段の上り口に引き戸を入れる形にしてもらったんです。普段は開けっぱなしで、冬と夜だけ閉める運用にしています。
これが思った以上に効きました。閉めると一気にリビングが暖まりやすくなるし、夜にテレビを見ても2階に音が抜けにくい。開ければいつものリビング階段、閉めれば普通の階段、みたいな感じで使い分けてます。



仕切れるようにしておくだけで、後悔ポイントがけっこう消えますよ。
建具の分だけ少し費用は上がりました。でも毎日の快適さを考えたら安いものだと思ってます。これからリビング階段にする人は、最初から仕切れる前提で相談するのをおすすめしたいです。後付けより絶対きれいに収まるので。
音は慣れた:33歳・女性
建てる前は音がいちばん不安でした。私が夜更かしで夫が早寝なので、リビングの音で起こしちゃうんじゃないかって。ネットで「2階まで丸聞こえ」みたいな話をたくさん読んで、ちょっとビビってたんです。
でも住んでみたら、思ってたほどじゃなかったというのが本音です。たしかにテレビの音は2階にも届くんですけど、音量をちょっと下げれば全然平気でした。夫いわく「気にならない」らしいので、これは本当に人によりますね。



不安だったけど、慣れちゃえばどうってことなかったです。
逆に良かったのは、子どもが2階から降りてくる足音で「起きたな」って分かること。朝のバタバタが伝わってくるのは、なんだかんだ安心します。
寒さは正直あるけど、うちは音より家族の気配のほうを取りました。後悔はしてないです。
来客のたび気を使う:45歳・男性
寒さとか音は、うちはそんなに気にならないんです。問題はプライバシーのほう。2階に上がるのに必ずリビングを通るので、来客があると地味に困ります。
うちは親戚がよく来るんですけど、お客さんがリビングでくつろいでると、子どもが2階の部屋に行きづらそうにしてるんですよ。お風呂上がりにリビングを横切るのも気まずいみたいで。これは間取りを見てたとき完全に見落としてました。
来客が少ない家ならたぶん気にならないと思います。うちみたいに人の出入りが多い家は、ここを一回シミュレーションしておいたほうがいいかもしれません。今さらどうにもならないので、慣れるしかないかなと思ってます。
作って大満足:36歳・女性
後悔の話が多い中で申し訳ないんですけど、うちは作って大満足です。子どもがまだ小さいので、絶対にリビングを通って2階に行く動線にしたかったんです。
勝手に2階で過ごして親と顔を合わせない、みたいなのが私はいやで。リビング階段なら必ず一回は顔を見るので、それだけで安心感がぜんぜん違います。帰ってきたら「ただいま」が自然に聞こえるのもうれしい。



家族の気配がいつもあるって、こんなにいいものなんですね!
寒さ対策は最初からしっかりお願いしたので、冬もそんなに困ってないです。断熱と仕切りさえ準備しておけば、デメリットはかなり消せると思います。子どもが大きくなったら気持ちが変わるかもしれないけど、今のところは作ってよかった派です。
リビング階段は複数社のプランを比べて固める


5人の話を読んで分かるのは、後悔するかどうかは「階段の形」より「家全体の作り込み」で決まるということです。断熱・仕切り・空気の流れまで含めて設計できるかが勝負になります。
そして、ここがいちばん大事です。1社だけのプランで決めてしまうと、その会社の得意・不得意がそのまま家に出ます。同じ要望を複数社に渡して、出てきたプランを見比べるのが正解です。
「リビング階段にしたい。でも寒さと音が心配」とだけ伝えて、各社がどう解決してくるかを比べてみてください。提案の差で、その会社の実力が一発で分かります。
一括で資料請求できる持ち家計画のようなサービスを使うと、複数社に同じ条件をまとめて渡せて手間が省けます。
申し込むと各社から連絡が来ます。電話が苦手なら、備考欄に「メール希望」と書いておくと安心です。しつこい営業が不安な人ほど、この一言を入れておいてください。
間取りの決め方そのものに自信がない人は、先に注文住宅の間取りの決め方5ステップを読んでおくと、各社の提案を比べる目が養われます。



僕は1社で決めて損しました。比べるだけならタダなので、やらない手はないです。
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リビング階段に関するよくある質問


最後に、リビング階段でよく聞かれる質問にまとめて答えます。気になるところだけ拾って読んでください。
- リビング階段は本当に寒いですか?
-
断熱が弱い家だと寒く感じやすいです。逆に断熱性能が高ければ、そこまで気になりません。階段の形より、家全体の断熱で決まると考えてください。
- リビング階段の寒さ対策は後付けでもできますか?
-
はい、できます。ロールスクリーンやカーテン、突っ張り式の仕切りなどで後付け対策が可能です。ただし新築なら最初から引き戸を入れたほうが、見た目もきれいに仕上がります。
- リビング階段だと光熱費はどのくらい上がりますか?
-
家の広さや断熱で大きく変わるので一概には言えません。空間がつながる分、冷暖房を強めに使うと上がりやすいです。断熱を上げておけば、差はかなり小さくできます。
- リビング階段は音やにおいが2階に伝わりますか?
-
つながっている分、伝わりやすいのは事実です。階段の上り口を仕切れるようにしておくと、音もにおいもかなり抑えられます。料理のにおいが気になる人は換気もあわせて相談してください。
- リビング階段はやめたほうがいいですか?
-
一概にやめたほうがいいとは言えません。断熱が高く家族の生活リズムが近い家なら良い選択です。寒冷地・来客が多い・在宅勤務が長い家庭は慎重に考えてください。
- リビング階段は子育てに向いていますか?
-
小さいお子さんがいる家庭には向いています。必ずリビングを通る動線なので、自然と顔を合わせられます。ただし思春期になると見えすぎを嫌がる時期もあるので、その点は頭に入れておきましょう。
- リビング階段とスケルトン階段の相性はどうですか?
-
見た目はおしゃれで人気ですが、すき間が多い分だけ空気がより抜けやすくなります。寒さが気になる人は、デザインと断熱のバランスを設計の段階でよく相談してください。
- リビング階段で吹き抜けと組み合わせても大丈夫ですか?
-
開放感は最高ですが、寒さや音の悩みは強まりやすいです。シーリングファンや高い断熱とセットにすれば快適に使えます。吹き抜けの後悔ポイントも事前に確認しておくと安心です。
- リビング階段は後から普通の階段に変更できますか?
-
大がかりなリフォームになり、費用も時間もかかります。基本的には新築時の判断が重要です。だからこそ、最初に複数社のプランで比べて決めることをおすすめします。
- リビング階段で後悔しないために何をすればいいですか?
-
断熱を高くする・仕切れるようにする・空気の流れを設計する、の3つが基本です。そのうえで複数社のプランを見比べて、自分の暮らし方に合う提案を選んでください。1社だけで決めないことが、いちばんの後悔対策です。
まとめ|リビング階段は対策しだいで後悔を防げる


リビング階段の後悔は、寒さ・音・プライバシーなどパターンが決まっています。先に弱点を知って対策すれば、おしゃれさと快適さを両立できます。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 後悔の理由は寒さ・音・におい・光熱費・見えすぎの5つに集中する
- 仕切り・断熱・空気の流れの3つで多くの不満は減らせる
- 断熱が高く生活リズムが近い家には向いている
- 寒冷地・来客が多い・在宅勤務が長い家庭は慎重に
- 1社で決めず、複数社のプランを比べて固めるのが後悔対策
家は人生でいちばん大きな買い物です。だからこそ、見た目だけで決めて後悔してほしくありません。
同じ要望を渡して複数社に比べてもらうだけで、提案の質も値段も大きく変わります。僕みたいに1社で決めて損をしないよう、まずは比べるところから始めてください。
あなたの家づくりが、後悔のない満足できるものになりますように。
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