独身の女性でも、実家を建て替えて住むことはできます。決める順番は名義→ローン→親の同意と兄弟への説明→建て替え後の広さで、出発点は「土地は親の名義のまま、建物を自分の名義にして自分でローンを組む」形です。
| 決める順 | 決めること | 確かめる所 |
|---|---|---|
| ①名義 | 土地と建物を だれの名前に | 登記事項 証明書 |
| ②ローン | 自分1人か 親子リレーか | 銀行で 借りる年数 |
| ③同意と説明 | 親の3つの同意 兄弟への話 | 親の口から 紙に残す |
| ④広さ | 今・1人の後 ・その次 | 建て替え後の 間取り案 |
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※本記事の金額・内容は一例です。税・ローン・法律の記述は、2026年10月16日に国税庁・住宅金融支援機構の公式ページとe-Gov法令検索で確かめた内容です。
夕食のあと、母が「この家、あんたが住むなら好きにしていいよ」と言った。うれしい反面、土地は母の名前のままで、県外には兄もいる。
自分のローンで建てた家の下の土地は、いずれどうなるのか。そんな夜に検索した人に向けて書いています。
先に書いておくと、僕は実家を建て替えたことがありません。妻の実家から土地を譲ってもらって、そこに家を建てた側です。
家族の土地に家を建てると、お金と名前の話を家族の中でするむずかしさがついて回ります。国税庁のタックスアンサー、住宅金融支援機構のフラット35の条件、民法の条文、建て替えを考えた人の相談やブログを読んで、決める順番に並べ直しました。
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あいみつ|「みんなの住宅失敗談」運営者。35歳・会社員(住宅・不動産業界の人間ではありません)。
- 2022年に35坪4LDKを建築
- 総額は約4,200万円
- 1社契約で350万円高くついた
- 2026年に不動産一括査定5社を実測
- 査定差は330万円
- 家づくりの失敗談を集めて発信中
合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。プロフィールの続きを読む
実家の建て替えの名義は「土地は親・建物は自分」から考える

名義は、土地は親のまま、建物はお金を払う人の名前にするのが出発点です。この形なら、親の土地を借りることにも、自分の建物にも贈与税はかかりません。
名義の形は、大きく4つに分かれます。税がかかるかどうかと、あとで困りやすい所を並べました。
| 名義の形 | 税と、あとのこと |
|---|---|
| 土地:親 建物:自分 | 贈与税はかからない 土地は親の相続財産 |
| 土地:親 建物:親と自分 | 出した割合なら贈与税なし 親の持分も相続の対象 |
| 土地:親 建物:自分 返すのは親 | 親の返済分が 贈与になりうる |
| 土地も建物も 自分 | 土地をもらう時に 贈与税の計算が要る |
順番に見ていきます。
土地は親・建物は自分の名義

親の土地に、子が地代も権利金も払わずに家を建てる形を、土地の使用貸借といいます。国税庁は、この形で土地を使う権利の価額をゼロとして扱い、土地を借りたことに贈与税はかからないとしています(タックスアンサーNo.4552)。
そのかわり、土地は親の物のままで、親が亡くなったときに相続税の対象になります。自分のお金で建てた家の下が自分の物ではない、というのがこの形でいちばん引っかかる所で、その手当ては兄弟の章で書きます。
親も出すなら割合で分ける

親も建て替えのお金を出すなら、出したお金の割合に合わせて建物の名義を分けます。お金を出した人と名義がずれると、ずれた分を贈与として扱われることがあるからです(国税庁は増築の例で説明しています・No.4557)。
ただ、親の持分は親の財産なので、親が亡くなれば建物の一部も兄弟と分ける対象になります。
名前だけ貸すのは断る

親から「返すのはこっちでやるから、ローンの名前だけ貸して」と頼まれたら、そのまま引き受けるのはやめてください。理由は3つあります。
- 住まないなら借り方が別
- 親の返済が贈与になりうる
- 自分の次のローンに響く
銀行の住宅ローンの多くは、借りる本人が住む家のためのお金です。親だけが住む家を子が借りる形は、フラット35の親族居住用住宅のように別の扱いになり、住宅ローン控除も原則使えません。
子の名義のローンを親が毎年返すと、その分は親から子への贈与とみなされることがあり、1年で110万円を超えれば贈与税の対象になりえます(暦年課税の基礎控除はNo.4402)。当てはまるかは税理士に確かめてください。自分の借り入れは、のちに自分の家を買うときの返済負担率にも入ります(フラット35の条件)。2025年の知恵袋にも、高齢の父から同じ頼み方をされた相談があり、回答には結婚後に自分の家を買うときのローンへの影響を心配する声がありました(※あくまで個人の感想です)。
焦る女性父に「返すのはこっちでやるから、名前だけ貸して」と言われました。断ったら親不孝でしょうか。
断るのは親不孝ではありません。親も住む家なら、次の章の親子リレーや、親の手持ちのお金の入れ方で、名前と返す人をそろえる道があります。
土地を先にもらうのは試算後


「どうせ私が継ぐなら、土地も今のうちに私の名前に」と考えたら、移す前に税理士に計算してもらってください。土地をもらえば贈与で、ふつうの計算なら1年で110万円を超える分に贈与税がかかります(No.4402)。
60歳以上の親から18歳以上の子への贈与なら、相続時精算課税を選び、累計2,500万円の特別控除の中で贈与税をかからなくする方法もあります(No.4103)。ただし、親が亡くなったときに、その土地の分を相続財産に足して相続税を計算します。
見落としやすいのは、相続時精算課税でもらった土地には「小規模宅地等の特例」が使えないことです(No.4124)。親と同じ家に住んでいた子が相続すれば土地の評価を大きく減らせたかもしれない場面で、その道を先に閉じることになります。
実家の建て替えのローンは「自分1人」か「親子リレー」かで選ぶ


ローンは、まず自分1人で何年借りられるかを数え、足りないときに親子リレーを比べます。親の手持ちのお金を入れるなら、入れ方で税の扱いが変わります。
順番に見ていきます。
自分1人なら借りられる年数を数える


自分の名前で借りるなら、借りられる年数は申し込むときの年齢で決まります。フラット35の場合、借りる期間の上限は「80歳−申し込み時の年齢」と35年の短いほうです(2026年4月1日現在の利用条件)。
2025年に実家の建て替えを始めた人のnoteには、実家は将来自分が相続すると決まっていて、50代や60代で相続してからローンで建て替えるのは現実的でないと考え、今のうちに35年で借りたと書かれていました(※あくまで個人の感想です)。何歳で借りると65歳でどれだけ残るかは、40代独身で家を建てるときに65歳で残るローンの割合に表にしています。
返すのは自分1人の収入なので、借りる額は、親を見送ったあとも1人で返し切れる額で考えます。親の年金を家計に入れて計算していると、そこが抜けたときに苦しくなります。
親子リレーは後で自分が返す


親子リレーは、親が申し込む本人になり、子が後継者として最初から連帯債務者になる借り方です。フラット35では後継者の年齢で借りる期間を選べるので、親が70歳以上でも申し込めます。
機構の例では、申し込む親が60歳3か月、後継者の子が30歳3か月なら、親子リレーなしで19年、ありなら最長の35年まで選べます。親の年齢で年数が足りない家には、ここが大きな違いになります。
ただし名前の先頭が親でも、連帯債務者なので返す責任ははじめから子にもあります。親が亡くなったあとは、残りを1人で返すことになります。
- だれがその家に住むか
- 建物の名義の割合
- 親の亡き後の返し方
- 団信にだれが入るか
親子リレーを選ぶ前に、上の4つを親と決めておきます。実家を出て住まない側が借りるなら、フラット35の親族居住用住宅という扱いもありますが、住宅ローン控除は原則使えません(住む人が連帯債務者なら、その人は使えます)。
親のお金は特例か持分で


親が手持ちのお金を出してくれるなら、入れ方は「自分がもらって建てる」か「親の持分にする」かの2つです。
自分がもらう場合は、住宅取得等資金の贈与の非課税の特例が使えることがあります。2026年12月31日までの父母などからの贈与なら、省エネ等住宅で1,000万円、それ以外で500万円まで非課税です(No.4508・令和8年4月1日現在の法令)。2027年以降の扱いは、国税庁の最新のページで確かめてください。
条件には、もらった人がその家を持つこと(共有の持分でもよい)、床面積40㎡以上240㎡以下で半分以上に自分が住むこと、翌年3月15日までに新築すること、などがあります。翌年に贈与税の申告も要ります。細かい条件は、実家の建て替えは誰が決めるのかと税務署で確かめてください。
親の持分にする場合は贈与税の話にはなりませんが、その持分は親の財産として相続の対象になります。どちらにするかは、兄弟との分け方といっしょに決めます。



ローンの前に、親のお金を「もらう」か「親の持分」かを親と決めておくと、兄弟に話すときも早いです。
親の同意は「土地を使う」「担保にする」「壊す」の3つ


親が「好きにしていいよ」と言ってくれても、同意は3つに分けて、それぞれ確かめます。言葉の上では1回の「いいよ」でも、法律とお金の上では別々の話だからです。
順番に見ていきます。
土地を使う約束を紙にする


1つ目は、親の土地の上に自分の建物を建てて住む約束です。地代を払わない貸し借りは民法の使用貸借で、口約束でも成り立ちますが、目的を書いた紙を1枚残しておくと、あとで兄弟に説明しやすくなります。
民法では、期間も目的も決めていない使用貸借は、貸す側がいつでも解除できるとされています(598条2項)。「娘がここに住み続けるために使う」と目的を書いておくだけでも、約束の重さが変わります。
- 土地の所在と広さ
- 建物の持ち主
- 土地を使う目的
- 地代は払わないこと
- 土地の固定資産税を払う人
正式な書き方は、遺言や登記とあわせて司法書士に見てもらうと安心です。
土地に抵当権が付くと話す


2つ目は、親の土地を担保に入れることです。フラット35では、借りて建てる家だけでなく、その敷地にも第1順位の抵当権を付けます(2026年4月1日現在の利用条件)。
親の土地に抵当権を付けるには、持ち主の親が担保に出すことに同意して、手続きに加わる必要があります。もし自分が返せなくなれば、親の土地ごと処分されうる、ということでもあります。
親の「好きにしていい」の中に、自分の土地が担保になることまで入っているかを確かめてください。
今の家を壊すのは名義人


3つ目は、今の家を取り壊すことです。今の家の名義が親なら、壊すかどうかを決めるのは親で、壊したあとの建物の滅失の登記も、名義人が壊した日から1か月以内に申請します(不動産登記法57条)。
名義が亡くなった父のままなら、壊す前に相続人をそろえて、相続の手続きを進めておく必要があります。相続の登記は、相続で取得したと知った日から3年以内に申請する決まりです(同法76条の2)。
親の判断する力が落ちてからだと、後見人が家庭裁判所の許可を取る手続きが加わることもあります。名義の状態ごとの決め方は、実家の建て替えは誰が決めるのかにまとめました。



「好きにしていい」の一言で、土地を使う・担保に入れる・家を壊すまで決まった気になるのがいちばん危ないです。3つに分けて、親に1つずつ聞いてください。
兄弟には「親が亡くなったとき土地がどうなるか」を先に話す


兄弟には、間取りやお金の話より先に、親が亡くなったとき、家の下の土地がどうなるかを話します。独身で子どもがいないなら、自分が亡くなったときの家の行き先も、同じ席で決めておくと話がねじれません。
順番に見ていきます。
何もしないと土地は兄弟と分ける


土地が親の名義のまま親が亡くなると、土地は相続人みんなで分ける対象になります。上に建っているのが自分の家でも、それだけで土地が自分の物になるわけではありません。
分け方が決まらなければ、家の下の土地の一部が兄弟の持分になるか、その分をお金で渡すかの話になります。その後の流れは親の土地に家を建てて親が死んだら相続はどうなるかにまとめています。
親が家のためにお金を出した分は、相続のときに取り分から差し引いて計算されることもあります(民法903条)。兄弟の目には、ここが不公平に映りやすい所です。
2022年9月に三重の地元で実家を建て替えると決めた人のブログでは、計画を最初に打ち明けた相手は妹でした(※あくまで個人の感想です)。決める前に話すほうが、兄弟もあとの話し合いに入りやすいと思います。
親の遺言で行き先を決める


いちばん効くのは、親に「この土地は住んでいる子に」と遺言を書いてもらうことです。遺言があれば、兄弟で土地を分ける話し合いをしなくても、行き先が決まります。
ただし、子には最低限の取り分(遺留分)があり、遺言で土地を1人に渡しても、ほかの兄弟はその分をお金で請求できます(民法1042条・1046条)。子が相続人になる場合の遺留分は、親の財産の2分の1に、それぞれの法定の取り分をかけた割合です。
兄弟には「土地は遺言でこう決めてもらう。そのかわり、ほかの財産はこう分けるつもり」と、土地とお金を1枚の紙で見せると話が進みます。紙に書くのは次の4つです。
- 土地をだれが継ぐか
- ほかの財産の分け方
- 建物の名義と出すお金
- 自分の家の行き先



僕は土地を譲ってくれた義父に、建てた総額をいまも言えていません。家族の土地に建てると、お金の話はあとになるほど言いにくくなります。
自分の家の行き先も決める


配偶者も子もいない人の家は、自分が先に亡くなると親、親がいなければ兄弟(兄弟が亡くなっていれば甥や姪)に引き継がれます(民法889条)。何もしなければ、この順番どおりです。
もう1つ、親の土地を借りている約束(使用貸借)は、民法では借りた人が亡くなると終わります(597条3項)。家を継いだ兄弟や甥・姪が、土地を使い続ける約束まで自動で引き継ぐわけではない、ということです。
兄弟姉妹には遺留分がないので、親を見送ったあとなら、自分の遺言で家の行き先をほぼそのとおりに決められます(同1042条)。親の土地に建てるなら、親の遺言と自分の遺言の2つで1組だと考えてください。
建て替え後の広さは「今・1人になった後・その次」で決める


広さは、今の親との暮らしに合わせつつ、1人になった後に使わない部屋を作らないことを軸に決めます。その次に来るかもしれない結婚・施設・貸す・売るでも、動かせる形にしておきます。
3つの時期で、住む人と間取りで決めることを並べるとこうなります。
| 時期 | 住む人 | 間取りで 決めること |
|---|---|---|
| 今 | 親と自分 | 1階に親の寝室 と水回り |
| 1人の後 | 自分 | 2階を閉じても 1階で回るか |
| その次 | 2人・施設 ・貸す・売る | 駐車場と 部屋の分け方 |
順番に見ていきます。
今は1階で暮らしが回る形


今の暮らしでは、親の寝室・トイレ・浴室・洗面を1階にそろえるのが先です。階段を上らずに1日が終わる形は、親のためでもあり、何十年か後の自分のためでもあります。
三重で実家を建て替えた人のブログでは、洗濯物を干す動線に段差が多く、母親がしんどそうだったことが建て替えを考えたきっかけの1つでした(2022〜2024年の記録・※あくまで個人の感想です)。今の家で親がつまずいている所を書き出すと、新しい家で直す所が見えてきます。
1人の後は2階を閉じられる


親を見送ったあと、2階を使わなくても1階だけで暮らせるなら、広さはあとから困りにくくなります。
2021年の知恵袋には、16年前に母と犬猫のために古い家を建て替えた人が、1階だけの平屋にしたのは正解だった、階段が上れなくなりつつある、と書いていました(※あくまで個人の感想です)。同じ人は草むしりが大変とも書いていて、庭を広く残すほど年を取ってからの手間が増えます。
- 階段を上らずに1日が済むか
- 庭と草むしりの広さ
- 使い道のない部屋の数
- 1人で見回る窓と鍵の数
部屋の数は「今の2人に要る数」までが目安です。小さくしても解体や外構の費用は減りにくいので、総額は資金計画で確かめます。
その次は住む・貸す・売る


その次の道は、2人で住む、施設に移る、貸す、売るのどれかです。どの道でも、土地が親や兄弟の名義だと自分1人では決められません。
2024年の発言小町では、実家の建て替えを考える相談者に、いつか貸せるよう駐車場2台分と部屋を分けられる間取りに、という回答がありました(※あくまで個人の感想です)。貸す・売るも考えるなら、地域で好まれる広さと駐車の台数を、建てる会社に聞いておきます。



先のことが決まっていなくても大丈夫です。2人で住む・貸す・売るのどれにも動ける間取りにしておけば、家は足かせになりにくいです。
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依頼できる会社は建てる地域によって変わり、提案の中身も会社ごとに違います。要望欄に「建て替え・今は親と2人・1階で暮らしが回る間取り・解体と仮住まいも資金計画に」と書いておくと、届いた案を同じ物差しで並べやすくなります。土地の情報の伝え方はタウンライフで建て替えの間取りを頼むときの土地の伝え方にまとめました。
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使いどころがあるのは、親と建て替える方向で話がまとまり、家族に見せる案を何社分かそろえたい段階です。親がまだ今の家に住み続けたいと言っているなら、次の章を先に読んでください。
建て替えより先に立ち止まったほうがいい4つの場合


次の4つのどれかに当てはまるなら、会社選びより先に、家族の話か名義の整理を済ませてください。
- 親が今の家に住み続けたい
- 兄弟の反対が強いまま
- 名義が祖父母のまま
- 返済が退職後も長く残る
1つ目について、2026年の知恵袋には、母はしばらく今の家のまま住みたそうだという相談に、「お母さまの希望に沿ってあげては」という回答がついていました(※あくまで個人の感想です)。高齢の親にとって、仮住まいと2回の引っ越しは小さな負担ではありません。
2つ目と3つ目は、契約してからでは戻れない話です。兄弟の1人が強く反対しているうちや、名義が祖父母のまま・親とおじおばの共有のままの家は、建て替えの前に相続と名義の整理が要ります。



立ち止まるのは、建て替えをやめることではありません。家族の話と名義を先に片づけたほうが、建て替えはかえって早く進むと思います。
4つ目は、自分1人の収入で、退職後もローンが長く残る組み方しかできない場合です。今の家をリフォームで直す案、親といっしょに住み替える案、自分だけ別に小さな家を持つ案も、同じ紙に並べてみてください。
もう1つ、敷地が狭い・前の道が細い実家は、同じ大きさで建て直せるかを先に確かめます。2024年の発言小町でも、回答者がまず「再建築できるのか、重機は入れるのか」と聞いていました(※あくまで個人の感想です)。
だれに何を聞くか:銀行・税理士・司法書士・建築会社


名義・ローン・同意・広さは、聞く相手を分けると早く決まります。1か所で全部を聞こうとすると、どこかの答えがあいまいなまま進みます。
| 聞く相手 | 聞くこと |
|---|---|
| 親 | 住み方の希望 使う・担保・壊す同意 |
| 法務局 | 土地と建物の 登記事項証明書 |
| 銀行 | 借りられる年数 親子リレーの可否 |
| 税理士 | 名義と贈与税 土地をもらう時期 |
| 司法書士 | 土地を使う約束の紙 遺言と相続の登記 |
| 建築会社 | 建て替え後の間取り 解体込みの総額 |
聞く順番は、親→法務局→銀行→建築会社→税理士・司法書士→兄弟、が目安です。間取りと総額が出てから税理士に見せると、「この名義で、このお金の出し方なら」と具体的に答えてもらえます。
兄弟に話すのは、親の考え・名義・案と総額がそろってから、住宅会社と契約する前です。建て替える時期そのものに迷っているなら、実家の建て替えのタイミングはいつがいいかで、親の年齢と借りる人の年齢から数えてみてください。



聞く相手が分かったので、まず法務局で土地と家の登記事項証明書を取ってみます。
独身女性の実家の建て替えでよくある質問


- 親の土地に自分の名義で実家を建て替えると、税金はかかりますか?
-
地代も権利金も払わずに親の土地を使うなら、土地を借りたことに贈与税はかかりません(国税庁No.4552)。そのかわり土地は親の財産のままで、親が亡くなったときに相続税の対象になります。土地そのものを今もらうと贈与になるので、移す前に税理士に計算してもらってください。
- 独身で自分1人の収入でも、実家の建て替えのローンは組めますか?
-
組めます。フラット35の申し込みの条件は年齢や国籍、収入に対する返済の割合などで、結婚しているかどうかは入っていません。決め手になるのは申し込むときの年齢で、借りる期間の上限は「80歳−年齢」と35年の短いほうです。
- 親から「実家の建て替えのローンを名前だけ貸して」と頼まれました。
-
そのまま引き受けるのはやめてください。住まない家のローンは借り方が別になり、親が子の名義のローンを返すと贈与とみなされることがあり、自分が家を買うときのローンにも響きます。親も住む家なら、親子リレーで名前と返す人をそろえる道を銀行で相談します。
- 1人になった後を考えると、建て替えの広さはどれくらいがいいですか?
-
今の親との暮らしに要る部屋数までにして、2階を使わなくても1階だけで暮らせる形にするのが目安です。ローンや住宅ローン控除を使うなら、床面積は原則50㎡以上が条件です。貸す・売るも考えるなら、駐車場の台数も建てる会社に聞いておきます。
- 実家を建て替えたあとに結婚したら、家はどうなりますか?
-
自分の名義で建てた家は、結婚しても自分の家のままです。2人で住む、貸す、売るのどれかを選ぶことになりますが、土地が親や兄弟の名義なら、その人たちとの相談が要ります。家を出るなら、ローンを借りた銀行に先に相談してください。
- 建て替えた実家から転勤で出たら、住宅ローン控除はどうなりますか?
-
転勤などのやむを得ない事情で、生計を一にする親が住み続け、事情がなくなったら戻ると認められれば、控除を続けられる扱いがあります(国税庁No.1234)。ほかの理由で出るときは、出る前に税務署で確かめてください。
- 実家の建て替えにかかる費用は、いくらくらいですか?
-
広さ・解体・地盤・仮住まいで家ごとに違うので、一律の数字では答えられません。本体のほかに解体、仮住まいと2回の引っ越し、登記の費用が加わるので、解体込みの資金計画を複数社から出してもらって並べます。
- 実家は築何年くらいで建て替える人が多いですか?
-
築年数だけでは決まらず、親が自分で決めて話せるうちか、借りる人の年齢で年数が足りるうちか、という期限のほうが時期を左右します。1981年5月以前の家は耐震の面から早めの目安です。
まとめ:実家の建て替えは名義から順に決める


実家の建て替えは、土地は親・建物は自分の名義から考え、ローン、親の3つの同意と兄弟への説明、建て替え後の広さの順に決めます。自分が亡くなったときの家の行き先まで決めておくと、あとで家族の話がねじれにくくなります。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- ①土地は親・建物は自分
- ②名前だけ貸すのは断る
- ③1人で借りる年数を数える
- ④親の同意は3つに分ける
- ⑤兄弟には土地の行き先から
- ⑥親の遺言と自分の遺言
- ⑦広さは3つの時期で決める
家は何十年も使う物で、名義とお金の出し方は、建てたあとからは直しにくい所です。決める順番を飛ばすと、そのつけは親を見送ったあとに回ってきます。
親と兄弟に見せる紙のうち、建て替え後の間取りと、解体込みの資金計画は、複数の会社から取り寄せて並べると話が具体的になります。お金の話は、建てる前がいちばんしやすいです。
家づくり、こんなところで止まっていませんか?
- 何を基準に選ぶか分からない
- 共働きで、会社を調べる時間がとれない
- 総額でいくらできるか見えない
- 土地探しと家づくりの進め方が不明
- 1社の話だけで決めていいか迷っている
「予算はどれくらい?」「間取りはどう決める?」「土地もまだ」。この最初の悩みをまとめて相談できるのが、タウンライフ家づくりです。希望に合った住宅メーカーの提案と、間取り・見積もり・資金計画を無料でもらえます。
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