注文住宅で一番多い後悔、それが「収納が足りない」です。せっかく建てたのに物があふれる…そんな失敗は避けたいですよね。
収納は「広さ」だけ考えても後悔します。本当に大事なのは「場所」です。ここを間違えると、収納はあるのに片づかない家になります。
同じ広さの家でも、「使う場所」から逆算して収納を置いた人はスッと片づき、量だけで決めた人は物があふれます。この差は、間取りを決める前のひと工夫で生まれます。
あいみつ収納って、量より場所。これ、住んでから痛感する人が多いんです。
あいみつです。地方の郊外に2022年、4,200万円で家を建てた35歳の会社員です。
間取りの詰めが甘くてあちこち後悔した僕だからこそ、収納で後悔する理由と、量・場所の決め方を、失敗した5人の本音と一緒にまとめます。
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あいみつ|「みんなの住宅失敗談」運営者。35歳・会社員(住宅・不動産業界の人間ではありません)。
- 2022年に35坪4LDKを建築
- 総額は約4,200万円
- 1社契約で350万円高くついた
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収納が足りなくて後悔する5つの理由


まず、収納で後悔する原因を5つ挙げます。じつは「量」より「使い方とのズレ」が原因のことが多いです。
一つずつ見ていきましょう。当てはまるものがあれば、設計の段階で直せます。
使う場所の近くに収納がない
収納の後悔で一番多いのがこれです。物は「使う場所」にしまえないと、出しっぱなしになります。
大きな納戸が一つあっても、毎日使う物が遠ければ片づきません。「どこで何を使うか」から逆算して、近くに収納を置くのが鉄則です。
奥行きが深すぎて使えない
奥行きが深い収納は、一見たっぷり入りそうです。でも、奥の物は取り出しにくく、結局デッドスペースになります。
しまう物に合った奥行きにするのが大事です。本や日用品なら浅め、布団なら深めと、使い道で変えると無駄が減ります。
玄関・キッチンの収納が手薄
クローゼットは気にするのに、玄関とキッチンの収納は見落とされがちです。じつはこの2か所が、散らかりやすさを大きく左右します。
玄関は靴だけでなくベビーカーや傘、外遊び道具も。キッチンは食品ストックや家電も入ります。ここを手薄にすると、物の置き場所に毎日困ります。



玄関とキッチンの収納、ほんとに侮れないんですよ。
将来増える物を見込んでない
建てる時点の荷物だけで収納を計画すると、必ず足りなくなります。子どもの成長、趣味の道具、もらい物など、物は増える一方です。
とくに子どもがいる家庭は、成長で物が一気に増えます。今の8割収納で、2割は将来の余白として空けておくくらいがちょうどいいです。
見た目優先で量を削った
すっきりした見た目に憧れて、収納を減らす人がいます。でも、収納が足りないと、結局リビングに物があふれて、かえって生活感が出ます。
見た目をきれいに保ちたいなら、むしろ収納はたっぷり確保するほうが正解です。隠せる場所があるから、表に物が出なくなります。
後悔しない収納の「量」の目安


では、どれくらい収納を確保すればいいのか。目安になるのが「収納率」という考え方です。
収納率とは、家の床面積のうち収納が占める割合のことです。一戸建てなら12〜15%が一つの目安と言われます。35坪なら、4〜5坪ぶんが収納の目安です。
ただ、これはあくまで目安です。物が多い家庭ならもっと必要ですし、ミニマルな暮らしなら少なくても足ります。大事なのは、今の荷物の量を一度ちゃんと把握することです。
引っ越し前に、今ある荷物をざっくり書き出してみてください。それが、必要な収納量を考えるいちばん確実なものさしになります。
場所別・収納で失敗しない配置のコツ


収納は「量」より「場所」が大事、とお伝えしました。場所別に、押さえておきたいコツをまとめます。
- 玄関:靴と外用品が入る収納
- キッチン:食品ストックのパントリー
- 洗面:タオル・着替え・洗剤を近くに
- リビング:散らかる物を隠す収納
- 各部屋:使う物を使う場所に分散
ポイントは、大きな収納を一か所にまとめるより、使う場所ごとに分散させることです。そうすると、物を持ち歩かずにサッとしまえます。
とくにリビングは、家族が集まるぶん物が集まります。リビング近くに「とりあえず置き場」の収納があると、散らかりが一気に減ります。家事動線とセットで考えると、もっと効果的です。
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収納で後悔した5人の本音


実際に収納で後悔した5人に、本音を聞きました。失敗の中身も気づきも、人それぞれです。※プライバシーに配慮し一部を再構成しています。
大きい納戸が無駄になった:38歳
収納はとにかく量だ、と思ってたんです。だから2階に大きい納戸を一つ、どーんと作りました。これで安心、と。
でも実際は、わざわざ2階の納戸まで物を取りに行くのが面倒で。日常的に使う物は、結局1階に出しっぱなしになるんですよ。納戸の奥のほうは、何を入れたかも忘れてて、半分デッドスペース化してます。
量はあるのに片づかない、っていう。場所が悪いと、こうなるんだなと。大きい収納を一個より、使う場所に小さい収納をいくつも、のほうがよかったです。完全に考え方が逆でした。
玄関収納をケチって渋滞:35歳
玄関の収納、普通の下駄箱サイズで十分だと思ってたんです。靴しか入れないつもりだったので。
甘かったです。子どものベビーカー、傘、外で遊ぶ道具、私の趣味のキャンプ用品…玄関に置きたい物って、靴以外にこんなにあるんだって。
全部入りきらなくて、玄関がいつもごちゃごちゃ。来客のとき、毎回あわてて隠してます。
シューズクロークを作っておけば、と心底思います。あと半畳の差なのに。玄関の収納って、家の第一印象を決めるんですよね。ここは絶対ケチっちゃダメでした。
子どもの物の量を見誤った:41歳
建てたとき、子どもはまだ赤ちゃんで。荷物もそんなになかったので、収納はこれくらいでいいかな、と。
これが、育つにつれて物がとんでもなく増えて。おもちゃ、絵本、学校の道具、習い事の用具。気づいたら家じゅう子どもの物だらけ。収納から完全にあふれてます。子どもって、こんなに物が増えるんですね。



赤ちゃんの頃の荷物量で考えちゃダメだったんですね。
今の荷物じゃなくて、5年後・10年後で考えればよかった。とはいえ、当時はそこまで想像できなかったのも本音で。難しいですよね、先のことって。
分散させたら片づいた:36歳
前の家が、収納が一か所にまとまってるタイプで、すごく散らかってたんです。その反省から、新居では収納を各所に分散させました。
これが大正解で。使う物が、使う場所のすぐそばにしまえるんですよ。リビングにも小さい収納、洗面にもタオル収納、玄関にもクローク。物を持ち歩かなくていいから、自然と片づくようになりました。
収納って、大きさじゃなくて配置なんだなと、住んで実感しました。同じ収納の量でも、置き方で全然違う。これだけは、前の家の失敗が活きました。よかったです。
見た目重視で減らして後悔:43歳
インスタで見るような、生活感のないすっきりした家に憧れてて。収納は最小限でいい、物を持たない暮らしにするんだ、と意気込んでたんです。
理想は理想で。現実は、家族がいると物はどうしても増えるんですよ。収納を減らした結果、しまう場所がなくて、リビングの棚や床に物が積み上がる。すっきりさせたくて減らしたのに、逆に散らかるという。
隠せる収納がたっぷりあるほうが、表はきれいに保てるんですね。順番が逆でした。ミニマルって、収納をなくすことじゃないんだな、と。今さら気づきました。
収納計画は複数社のプランで比べて固める


体験談で分かるのは、収納の後悔は「量」より「場所と使い方」で決まるということです。そして、その配置は素人だけで完璧にするのが難しい部分です。
同じ「収納をしっかり確保したい」という要望でも、会社によって収納の提案力は驚くほど違います。気の利いた配置を出してくれる会社もあれば、そうでない会社もあります。
だからこそ、同じ要望を複数社に渡して、収納の提案を比べるのがおすすめです。間取り全体の決め方は注文住宅の間取りの決め方5ステップも参考にしてください。
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収納のうまい会社を見つけられるかが、片づく家の分かれ目です。
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収納が足りない後悔に関するよくある質問


- 収納はどれくらいの量を確保すればいいですか?
-
一戸建てなら収納率12〜15%が一つの目安です。35坪なら4〜5坪ぶんにあたります。ただし荷物の量は家庭差が大きいので、今ある荷物を書き出して必要量を把握するのが確実です。
- 収納は量と場所のどちらが大事ですか?
-
場所のほうが大事です。大きな収納が一か所あっても、使う場所から遠ければ片づきません。使う物を使う場所の近くにしまえるよう、分散させて配置するのがコツです。
- 収納で一番後悔しやすい場所はどこですか?
-
玄関とキッチンです。靴以外にベビーカーや傘、食品ストックや家電など、置きたい物が多いのに見落とされがちです。この2か所を手厚くすると、家全体が片づきやすくなります。
- 納戸やパントリーは作ったほうがいいですか?
-
使う場所の近くにあれば便利です。ただ、遠い場所に大きな納戸を作っても使われずデッドスペースになりがちです。動線を考え、使う物の近くに配置できるかで判断しましょう。
- 収納の奥行きはどれくらいがいいですか?
-
しまう物に合わせて変えるのが正解です。本や日用品は浅め、布団や季節家電は深めが使いやすいです。奥行きが深すぎると奥がデッドスペースになるので、用途から逆算しましょう。
- 将来の荷物増加はどう見込めばいいですか?
-
とくに子どもがいる家庭は、成長で物が一気に増えます。今の荷物で8割収納、2割は将来の余白として空けておくと安心です。建てる時点の量だけで計画しないようにしましょう。
- すっきりした家にしたいなら収納は減らすべきですか?
-
逆です。隠せる収納がたっぷりあるほうが、表に物が出ず見た目を保てます。収納を減らすと物の置き場がなくなり、かえって散らかります。すっきり見せたいほど収納は多めにしましょう。
- 収納は一か所にまとめるのと分散はどちらがいいですか?
-
使う場所ごとに分散させるのがおすすめです。物を持ち歩かずにサッとしまえるので、自然と片づきます。大きな収納を一か所に集約するより、暮らしやすさが高まります。
- 入居後に収納が足りないと気づいたらどうすればいいですか?
-
後付けの棚や収納家具、突っ張り棚などで補えます。デッドスペースになりがちな階段下や廊下も活用できます。ただ間取りで作るほうが使いやすいので、設計段階での計画が理想です。
- 収納で後悔しないために何社くらい相談すべきですか?
-
会社ごとに収納の提案力が違うため、複数社に同じ要望で相談するのがおすすめです。気の利いた配置のアイデアを比べられ、片づきやすい間取りを選べます。いいとこ取りで固めましょう。
あわせて読みたい関連記事です。
参考記事:ハウスメーカーへの間取り持ち込みは失礼ではない|自作図に足す3つと渡し方


まとめ|収納の後悔は「場所」と「将来の余白」で防げる


収納が足りない後悔は、量だけ考えても防げません。使う場所の近くに、将来の余白も見込んで配置することが、片づく家のカギです。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 収納は「量」より「使う場所の近く」
- 目安は収納率12〜15%を確保
- 玄関・キッチンの収納は手厚く
- 将来増える物の余白を2割空ける
- 収納の提案力を複数社で比べる
家は人生でいちばん大きな買い物です。収納の使いやすさは、住み始めてから毎日の片づけに効いてきます。
迷ったら、まず今ある荷物を書き出して、複数社に収納の提案をしてもらうところから始めてください。比べることで、片づく収納が見えてきます。
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▶ ランドリールームで後悔する人・いらない人|建てた5人の本音
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