「ローコスト住宅」と検索窓に入れたら、勝手に「やめとけ」が出てきた。そこをタップして、ここに来た人が多いと思います。
先に僕の結論を書きます。やめとけが当てはまるのは、価格帯だけを見て1社に決める人です。安い家そのものが悪いのではありません。
僕は地元の中堅ハウスメーカーで、総額4,200万円の家を建てました。ローコストではありません。それでも入居して最初の冬、寝室からトイレまでの5メートルで足の裏がじんじん痺れました。
ローコスト住宅という言葉に、決まった定義はありません。本体価格でいうと1,000万円台から2,000万円前後、坪単価だと30万〜50万円台あたりを指して呼ばれることが多いです。
この記事では、やめとけの理由を「あとから戻せない話」と「気にしなくていい話」に仕分けします。そのうえで、実際に建てた5人の総額と、契約前にやることを書きます。
\ 1社で決める前に、家で比べる /
展示場に行く前に、同じ条件で複数社の間取りと見積もりを並べておく。それだけで、僕が1社だけで契約して払った350万円の差はかなり防げます。まずは家にいながら無料で取り寄せて、比べる土台を作ってください。
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| △ 窓口なし (要望欄で メール指定可) | △ 窓口なし (メール指定 で対処) | ◎ 専任 アドバイザー に相談可 |
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あいみつ|「みんなの住宅失敗談」運営者。35歳・会社員(住宅・不動産業界の人間ではありません)。
- 2022年に35坪4LDKを建築
- 総額は約4,200万円
- 1社契約で350万円高くついた
- 2026年に不動産一括査定5社を実測
- 査定差は330万円
- 家づくりの失敗談を集めて発信中
合言葉は「家を買うときは必ず相見積もりを取れ」。プロフィールの続きを読む
ローコスト住宅はやめとけの理由は3つに仕分けできる

やめとけの理由は、ネット上に10個も20個も並んでいます。全部を同じ重さで受け取ると、判断ができなくなります。
1つずつ見ていきます。
あとから戻せない3つ
お金を出しても、あとから取り返しにくいものが3つあります。ここだけは価格帯に関係なく、契約前に確かめる価値があります。
- 断熱と窓の性能
- 構造と基礎の仕様
- 土地と日当たりの向き
断熱は、住みはじめてから上げようとすると工事が大がかりになります。壁をはがすか、内側にもう一枚つくるか。僕が入居2年目に取った見積もりは、リビングと寝室だけで100万円を超えていました。
窓も同じです。サッシの種類は建てたあとに丸ごと替えにくく、冬に逃げていく熱の多くは、窓などの開口部からだと言われます。ここを標準のまま流すと、毎年の光熱費と足元の冷たさで払い続けることになります。
土地の向きと日当たりは、お金でどうにもなりません。安い区画には安い理由があって、北向きだったり、前の道が狭かったりします。値段だけ見て決めると、ここで一生ぶんの差がつきます。
悩む男性でも断熱って、見積書のどこを見れば分かるんですか。
仕様書の「断熱等性能等級」という欄です。数字が4なのか、5以上なのか。営業さんに聞けばその場で答えてくれますし、答えられない会社はその時点で分かります。
あとから足せる部分
逆に、住みはじめてからでも足せるものがあります。ここを削られて「やめとけ」と言われても、そこまで痛くありません。
たとえば、こういうものです。
- 食洗機
- 宅配ボックス
- 造作の棚
- 玄関のエコカラット
- カーポート
このあたりは全部あとからです。僕は打ち合わせの勢いで先に入れてしまい、3年使っていない設備が家の中に何個かあります。
内装のグレードも似ています。壁紙や床材は、住んでみて不満が出たところだけ替えたほうが、お金の効きがいいです。最初から全部を上げると、使わない部屋にまでお金がかかります。
ローコストの会社が標準から外しているのは、この「あとから足せる側」が多いです。削っている場所が後者なら、安さは単なる仕様の割り切りで、手抜きとは別の話になります。
僕が実際に要らなかったと感じた設備は、注文住宅で要らなかったオプションのほうに金額つきで書きました。標準から足していく前に一度見てもらえると、たぶん2つか3つは消せます。
もう古いやめとけ
やめとけの理由には、10年前の話がそのまま残っているものもあります。ここは事情が変わりました。
2025年4月から、新築の住宅は省エネ基準に合っていることが義務になりました。ざっくり言うと断熱等級4相当が、これから建つ家の最低ラインです。無断熱に近い家が新築で出てくる時代ではありません。
等級のほうも動いています。長いあいだ等級4が最高だったところに、2022年から等級5・6・7が足されました。今は「等級4だから安心」ではなく「等級4は下限」という読み方に変わっています。
だから確かめるのは「ローコストかどうか」ではありません。その会社の標準が等級4で止まっているのか、5や6をオプションで選べるのか。ここを聞くだけで、価格帯の話が仕様の話に変わります。
4,200万円かけた僕の家も、冬は足が痺れました


「高い家なら安心」が本当かどうか、僕自身の話で確かめます。結論から言うと、値段は暖かさを保証しませんでした。
順番に書きます。
標準のままにした断熱
2022年に建てた家は、35坪の4LDK。土地と建物と諸費用で、およそ4,200万円でした。ローコストとは呼ばれない価格帯です。
断熱は当時の標準のまま、等級4で契約しました。営業さんは「このエリアならこれで十分ですよ」と言い、僕もそういうものかと思いました。オプションで上げられることすら、はっきりとは分かっていませんでした。
入居して最初の冬、朝いちばんに寝室を出た瞬間に分かりました。トイレまでの5メートルで足の裏がじんじんして、スリッパなしでは無理だと思いました。娘はフローリングを走り出して、すぐ「冷たい」と戻ってきます。
エアコンを2台つけっぱなしにしても、リビングの隅は寒いまま。光熱費の請求は、賃貸のころの2倍近くになりました。広くなったぶんを差し引いても、明らかに高い数字です。
そのかわり、床暖房は180万円かけて入れています。断熱を据え置いたまま床暖に180万を出したのが、いちばん順番を間違えた買い物でした。
同僚は300万安かった
翌年の春、会社の同僚と雑談していて手が止まりました。同じ時期に、同じくらいの坪数で、同じ4LDKを建てていたんです。
総額を聞いたら、うちより300万円安い。しかも断熱はオプションで上げていて、等級6に相当するグレードでした。
あちらは安くて、暖かい。うちは高くて、寒い。同じ年に、同じ町で建てた家です。
何をしたのか聞いたら、こう返ってきました。「最初に5社くらい同じ条件で見積もりを取って、いちばんバランスがよかったところにしたよ」。当たり前のことを言う顔でした。



僕はそのとき、相見積もりという言葉を知らなかったんです。
家に帰って、娘を寝かせたあと妻と電卓を叩きました。同僚との差の300万に、後付け断熱の見積もりと、使っていない設備を足していく。出てきたのが350万円です。
妻が「これ、もういいよ」と電卓を伏せた瞬間が、いちばんきつかったです。350万は、娘の進学のために置いておきたかった額でした。
差がついたのは比べ方
僕と同僚の差は、選んだ会社の格ではありませんでした。同じ条件で並べたか、並べなかったか。それだけです。
僕は展示場で会った1社に3か月で決めました。他社の見積もりは1通も持っていません。だから、目の前の金額が高いのか安いのかを判定する材料がゼロでした。
比べる相手がいないと、営業さんの「ここまで頑張りました」が本当かどうかも分かりません。値引き額を見せられても、元の金額が適正かを知らないので、うれしいのか損なのかも判断できない。
ローコストを選ぶ人が危ないのは、安いからではありません。「ここなら予算に届く」で安心して、1社で止まってしまうからです。僕が中堅でやった失敗と、構造がまったく同じです。
比べずに契約するとどこで差がつくかは、注文住宅で相見積もりを取らないとどうなるかにまとめてあります。金額の話が続くので、読むなら落ち着いているときにどうぞ。
ローコスト住宅で総額が膨らむ5つの入り口


「安いはずが結局同じ額になった」という声のほとんどは、ここで起きています。本体価格の外側にあるお金の話です。
順に見ていきます。
付帯工事費で約440万
本体価格は、家そのものの値段です。そこに入っていない工事が、まとめて付帯工事費と呼ばれます。
僕の家で、あとから出てきた実額はこうでした。
- 地盤改良(柱状改良)80万円
- 外構工事 200万円
- カーテン・照明 40万円
- エアコン4台 60万円
- 引っ越し 30万円
- 火災保険10年一括 30万円
合わせておよそ440万円。この440万を予算に入れ忘れていたのが、僕の350万の内訳のひとつです。
本体1,380万の家でも、この440万は同じようにかかります。地盤が弱ければ改良費はもっと上がりますし、更地からなら外構もまるごとです。本体が安いほど、外側の比率が大きく見えます。
諸費用は現金で消える
次のようなお金を、まとめて諸費用と呼びます。
- 登記の費用
- 住宅ローンの手数料
- 契約書の印紙代
- 火災保険料
僕の場合は、およそ400万円が現金で出ていきました。手元に置いていた700万円のうちの400万です。
きつかったのは、金額そのものより出ていき方です。引っ越したときには手元の残りが心もとない状態で、家具はしばらく賃貸のものを使いました。
諸費用をローンに組み込める銀行もあります。僕は最後までその選択肢に気づかず、営業さんからも一度も出ませんでした。現金で払うか借りるかは、聞けばその場で選べる話です。
ざっくりの目安として、本体価格の1.3〜1.4倍が総額になると思っておくと、あとで青ざめずに済みます。本体1,380万なら、1,800万〜1,930万あたりが着地点です。
地盤改良が必要な土地や、更地から外構をまるごと作る場合は、1.5倍近くまで伸びることもあります。心配な人は、土地の状況を伝えたうえで概算を出してもらってください。
標準から足していく構造
ローコストの会社は、標準仕様を絞ることで本体価格を下げています。仕組みとしては素直で、悪いことではありません。
問題は打ち合わせで起きます。ショールームで実物を見て、標準の建具と上位グレードを並べられると、差額が数万円に見えるんです。1回ごとの判断としては小さい。
それを10回、20回とくり返した合計が、最後にまとめて出てきます。気づいたら中堅ハウスメーカーの見積もりと変わらない額になっていた、という話はここから生まれます。
足すこと自体は自由です。ただ、足す前に「これは断熱と窓より優先か」を一度だけ挟むと、順番が崩れません。
打ち合わせ疲れで決める
僕の打ち合わせは全部で16回、期間にして約7か月でした。2週に1回、土曜の午後に3時間くらい。娘を連れて行った回もあります。
12回目あたりから、口ぐせが「もうどっちでもいい」になりました。妻と交代でキッズスペースに座っている時間が増えて、判断が雑になっていく感覚がありました。



疲れているときに出てきた見積もりほど、そのまま通してしまうんですよね。
この状態で決めた設備が、いま使っていないものになっています。判断力が落ちる時期があると知っておくだけで、その回は持ち帰るという手が打てます。
外構をあと回しにする
外構は、打ち合わせのいちばん最後に回されがちです。建物の話で予算を使い切ったあとに、200万円の見積もりが出てくる形になります。
僕の外構は最低限で200万円。カーポートは入れていません。それでも、駐車場のコンクリートと門まわりだけでこの額でした。
本体価格の安さで会社を選んだ人ほど、ここで予算が尽きます。外構は最初の予算表に200万の行を作っておくのが、いちばん簡単な防ぎ方です。
予算が本体からどこで漏れていくかは、注文住宅の予算オーバーがどこで起きるかに平均額つきで書いています。数字を先に見ておくと、打ち合わせで慌てにくくなります。
ローコスト住宅を建てた5人の総額と、今の本音


読者の方から届いた話を、本人の言い回しを残したままのせます。個人が分からないよう一部を再構成しています。
5人とも、状況も結末もばらばらです。
1,380万の家が総額2,050万
チラシに「本体1,380万円」と書いてあって、これなら行けると思ったんです。当時34歳、妻と子ども1人。頭金は200万しかありませんでした。
営業さんは最初から正直な人で、「本体だけでは建ちませんよ」と言ってくれました。それでも僕の頭は1,380万で止まったままで、話の半分くらいしか入ってこなかったと思います。
実際に出てきた総額は2,050万円です。内訳を並べると、こんな感じでした。
- 本体 1,380万円
- 付帯工事 約310万円
- 諸費用 約180万円
- 外構 約180万円
地盤改良が思ったより高くて、そこで70万円ほど飛びました。田んぼだった土地だと事前に聞いてはいたので、想定外というほどではないです。ただ、見積書に数字が載った日はちょっと黙りました。
見積書が出てきたのは、契約の2週間くらい前です。A4で7枚あって、いちばん最後のページの右下に2,050万と書いてありました。合計の欄だけ、なぜか字が小さかった気がします。
その紙、その日は妻に見せられませんでした。1,380万で行けるよ、と自分から言っていた手前、いまさら670万増えましたとは言いにくくて。翌朝、ごはんのときに黙ってテーブルに置きました。
妻は一通り見て、「まあ、そうだよね」とだけ言いました。怒られたほうがまだ楽だったと思います。
住んで3年目、家そのものへの不満はほとんどありません。冬もそこまで寒くない。子どもが階段でうるさいくらいで、あとは静かです。
ひとつだけ言うなら、あのチラシの1,380万という数字だけは、いまだにずるいと思っています。嘘は書いていないんですけど。(34歳・男性)
断熱に120万足して正解だった
母に「安い家はやめときなさい」と何度も言われました。41歳、パートと子ども2人の生活で、正直そんなに出せません。
ただ、母の言う「安い家」がどこを指しているのかが分からなくて、担当の方に全部聞いてみたんです。壁の中はどうなっているのか、窓は何なのか、標準だと等級はいくつなのか。
そうしたら、標準は等級4だけど、樹脂サッシと吹き付け断熱に変えると等級6まで行けます、と。差額が120万でした。
悩みました。120万あれば車が買えます。
決め手は、ショールームで樹脂サッシの枠をさわらせてもらったことです。先にアルミをさわって、そのあと樹脂をさわる。冷たさが全然ちがって、へえ、と声が出ました。
担当の方は「ここは戻せない場所なので、迷うなら上げてください」と言っただけで、それ以上すすめてきませんでした。売り込まれた感じがなかったのが、逆に信用できたところです。
正直に言うと、母を見返したい気持ちも少しありました。安い家でも寒くない、というのを証明したかったんだと思います。
夫が「光熱費で30年かけて回収するって考えたら安いんじゃない」と言い出して、そこで決めました。他は全部標準です。キッチンも一番下のグレード、床も普通のフローリング。



削る場所と足す場所を、ちゃんと分けられた人の話です。
入居して2度目の冬ですが、朝起きてもリビングが冷えきっていません。エアコン1台で足りています。実家に帰ると、逆に「うち寒いな」と思うようになりました。
母は先月来て、リビングで「あら、あったかいね」とだけ言って帰りました。やめとけの話には一度も戻りません。(41歳・女性)
標準から足したら中堅と同額
最初の見積もりは1,580万でした。同じころに見ていた地元の中堅は2,300万。この差なら考えるまでもない、と思ってローコストのほうで進めました。
打ち合わせは楽しかったです。ショールームで実物を見ると、標準の建具がどうしても安っぽく見えて、上のグレードにすると差額7万ですと言われる。7万なら、と何度も思いました。
足していったのは、こんなところです。
- 玄関ドア 18万円
- キッチン 45万円
- 洗面まわり 12万円
- 床材の変更 30万円
ひとつずつは全部納得して選んでいます。誰にも押されていません。
ショールームの照明って、明るすぎるんですよね。標準のキッチンの扉が、家で見たカタログより安っぽく見えました。あれは照明のせいだと、今なら分かります。
差額の紙は、その場でボールペンで書かれた手書きのメモでした。7万、12万、と数字だけが並んでいて、合計の欄はどこにもありません。毎回スマホの電卓に打ち込んでいれば、途中で止まれたはずです。
妻は毎回「いいんじゃない、あなたが決めて」でした。押されてはいないので、責める先がないのがきついところです。
最終の見積もりが2,240万でした。37歳にもなって計算ができていなかったな、というのが正直なところです。中堅で建てていたらいくらだったのか、いまだに分かりません。
妻には言っていないんですが、契約前に中堅のほうにも同じ間取りで出してもらえばよかったな、とたまに思います。同じ2,300万でも、中身が違ったかもしれない。
家は気に入っています。ただ、この件だけは自分の中で片づいていません。(37歳・男性)
親のやめとけを押し切って10年
建てたのは10年前です。当時35歳、いまは45歳。父からは「そんな安いところで建てたら20年ももたない」と言われました。
押し切りました。理由は単純で、うちの家計であの時に払える額がそこまでだったからです。賃貸をこのまま続けるほうが、私には怖かった。
反対されたのは電話でした。父が「それ、坪いくらだ」と聞いてきて、答えたら黙って、しばらくしてから「やめとけ」と。実家の建て替えを大手でやった人なので、そういう感覚なんだと思います。
正直、あのころは言い返せる材料が何もありませんでした。安いことを自分でも少し恥ずかしく思っていたので、よけいに黙るしかなくて。
10年でかかった修理は、給湯器の交換が23万、外壁の一部補修が15万。あとはクロスの浮きを自分でなおしたくらいです。多いのか少ないのか、比べる相手がいないので分かりません。
雨漏りはないです。床鳴りは2階の廊下で少しあって、これはもう慣れました。夏の2階が暑いのは、たぶん断熱を上げていれば違ったんだろうと思います。
契約のとき、工務店の方が「10年に一度、屋根と外壁は見てください」と言ったのを覚えています。それだけは守って、8年目に点検を入れてもらいました。
父はいま、うちの一階の和室でよく昼寝をしています。20年もたないと言った件については、お互いに触れていません。
10年前の私に何か言えるなら、「窓だけはもう一段上げとけ」ですね。それ以外は、まあこれでよかったです。(45歳・女性)
安さで決めたら担当が新人だった
ネットで坪単価を調べて、いちばん安かったところに直接電話しました。33歳、そういうのを自分で調べるのが得意なつもりでいたんです。
ついた担当の方は、たぶん入って半年くらいの人でした。悪い人ではありません。ただ、こちらの質問に対して「確認します」が毎回入って、返事が来るのが3日後、みたいな進み方でした。
この3日間が、毎回しんどかったです。こっちは仕事の合間に考えているので、待っているうちに熱が冷めていく。もう一度同じ質問をするのも気が引けて、そのまま流したことが何回かあります。
間取りの相談をしても、提案が返ってこない。こちらが描いた図をそのまま清書して持ってくる感じで、途中から自分でネットの間取り集を見て考えるようになりました。
建物自体は普通に建ちました。値段も最初の見積もりからそんなにずれていません。1,720万でおさまっています。
後になって知ったんですが、あの会社にも紹介制度みたいなのがあって、先に登録しておくと担当が選ばれるらしいんですよね。自分で電話したのが一番早いと思っていました。
あと、自分でネットで調べて電話した、というのがちょっと得意だったんです。中間に人を挟まないほうが安くなる気がしていて。実際には、何も安くなっていません。
同じ時期に建てた友人に話したら、「担当ガチャじゃん」と笑われました。その言い方はどうかと思うんですけど、まあそのとおりです。
調べるのが得意なつもりだったのに、いちばん最初のところで雑でした。そこは笑うしかないです。(33歳・男性)
ローコスト住宅はやめとけが当てはまる人・当てはまらない人


ここまでの話を、自分の状況に当てはめます。分かれ目は年収でも予算でもありません。
順に見ます。
やめとけが当てはまる人
次のどれかに心当たりがあるなら、いまのまま進めると僕と同じところに落ちます。会社の格の話ではなく、進め方の話です。
- 本体価格だけで比べている
- 見ている会社が1社だけ
- 断熱の等級を聞いていない
- 外構の予算を立てていない
- 総額の上限を決めていない
とくに危ないのが上の2つの組み合わせです。1社しか見ていない状態の「安い」は、安いかどうかまだ分かっていないという意味でしかありません。
予算が限られている人ほど、比べたときの差が効きます。同じ2,000万でも、断熱に回せたか、使わない設備に消えたかで、住んでからの生活が変わります。
気にしなくていい人
逆に、次に当てはまる人は「やめとけ」を真に受けなくて大丈夫です。
断熱の等級を確かめて、上げられるなら上げた。総額で予算を組んでいて、外構の行もある。そのうえで2社か3社の見積もりを並べた。
この3つが済んでいれば、価格帯はもう判断材料ではありません。安いほうを選んだことに、引け目を感じる理由がなくなります。
体験談の2人目の方が、まさにこの型でした。キッチンも床も一番下のグレードのまま、断熱にだけ120万を足しています。予算が少ないからこそ、置き場所を間違えなかった例です。



安く建てることと、雑に建てることは別ものです。
判定する3つの質問
いま検討している会社に、次の3つを聞いてみてください。次の打ち合わせで、5分あれば終わります。
- 標準の断熱等級はいくつか
- 等級を上げると差額いくらか
- この総額に外構は入るか
3つとも即答が返ってくる会社なら、価格帯に関係なく話を進めていいと思います。「そこは気にしなくて大丈夫ですよ」で流されたら、そこが判断の材料です。
何社を回るべきかで迷っている人は、ハウスメーカーを何社回るのが平均かのほうに実際の人数の話があります。多ければいいわけでもない、というのが5人の結論でした。
やめとけと言われた人が契約前にやる3つの手順


最後は手順です。今週のうちに終わる分だけ書きます。
1つずつ書きます。
同じ条件で3社そろえる
まず、次の項目を紙かスマホのメモに書き出します。これを固定して、同じ内容で複数の会社に投げるだけです。
- 坪数と階数
- 部屋数と間取りの希望
- 総額の上限
- 土地が決まっているか
- 停めたい車の台数
- 希望の入居時期
とくに土地の情報が抜けると、比べても意味のない見積もりが返ってきます。地盤改良や外構の前提が会社ごとにばらばらになるからです。
条件がそろっていないと、比べても意味がありません。A社は35坪の見積もり、B社は32坪の見積もり、では安いほうが安いのは当たり前です。
組み合わせは、ローコスト2社と中堅1社をおすすめします。同じ条件で並べると、本体価格の差より総額の差のほうが小さいことがよくあります。ここが分かるだけで、迷いがかなり減ります。
展示場に足を運ぶのは、そのあとで大丈夫です。先に行くと、紹介制度や来場予約の特典が使えなくなる会社があります。
担当の割り振り方も会社ごとに違い、飛び込みだと選べないことがあります。家で比べてから行くほうが、順番として得です。
複数社のカタログと間取りの提案を家でまとめて受け取るなら、タウンライフ家づくりが早いです。全国1,320社以上から選べて、費用はかかりません。



週末の予定をつぶさずに、比べる材料だけ先にそろえられます。
総額で比べる表を作る
見積もりが集まったら、スマホのメモでいいので表にします。会社ごとに、次の行を埋めるだけです。
- 本体価格
- 付帯工事費
- 諸費用
- 外構
- 断熱等級
- 初期保証の年数
空欄が出たら、そこがその会社の見積書に入っていない項目です。空欄はゼロ円ではなく、あとで請求される場所だと思ってください。
断熱等級の行を必ず入れるのがコツです。金額だけの表にすると安いほうが勝ちますが、等級の列があると「この差額で等級が2つ違うのか」という比べ方に変わります。
初期保証が何年で、延長するには何が必要か。ここも会社ごとに差が出るところなので、聞いた答えを表に書き足しておいてください。
削る順番を先に決める
予算が足りないときにどこから削るかを、打ち合わせが始まる前に決めておきます。その場で決めると、疲れているほうの意見が通ります。
削るのは、あとから足せるものが先です。順番はこうなります。
- 1番目:設備のグレード
- 2番目:造作の棚や机
- 3番目:外構の装飾部分
- 4番目:内装材の変更
- 5番目:坪数を減らす
逆に、最後まで残すのが断熱と窓、それから構造まわりです。ここを最初に削ると、住んでから毎日払うことになります。
削る順番で夫婦の意見が割れたときは、外構の見積もりを2社に出し直した読者の投稿が参考になります。
資料や提案が手元にそろうまでは、早い会社で数日、全部が届くまでは1〜2週間くらいを見ておくと安全です。次の打ち合わせまで日がない人は、依頼だけ先に出しておけば間に合います。
来週が契約という人でも、依頼を出すこと自体は今夜のうちに終わります。届いたものを見て気持ちが変わらなければ、そのまま進めればいいだけです。
この3つが終われば、「やめとけ」と言ってきた人にも自分の言葉で説明できます。反論する必要はなくて、表を見せれば話が早いです。
ローコスト住宅はやめとけに関するよくある質問


読者の方から届く質問のうち、多いものを10個まとめました。
- ローコスト住宅はやめとけと言われるのはなぜですか?
-
本体価格の安さだけで会社を決める人が多く、総額で予算オーバーになりやすいからです。断熱や窓を標準のまま流してしまうケースも目立ちます。安さそのものより、比べずに1社で決める進め方が原因です。
- ローコスト住宅は何年くらいもちますか?
-
価格帯だけでは決まりません。よく言われる「木造は22年」は税金の計算に使う法定耐用年数で、住める年数とは別ものです。実際は構造の仕様と、屋根や外壁の手入れをしたかどうかで変わります。
- ローコスト住宅は寒いというのは本当ですか?
-
いまの新築は、2025年4月から省エネ基準に合わせることが義務になり、断熱等級4相当が下限になりました。寒いかどうかは価格帯ではなく等級と窓で決まります。僕は4,200万かけて等級4のままで、冬に足が痺れました。
- ローコスト住宅の総額は本体価格のどれくらいになりますか?
-
目安は本体価格の1.3〜1.4倍です。本体1,380万なら1,800万〜1,950万あたりが着地点になります。地盤改良が必要な土地や、更地からの外構だと、さらに上振れします。
- ローコスト住宅は資産価値が下がりやすいですか?
-
中古で売るときの値段は、建物より土地と場所で決まる部分が大きいです。建物の価格は年数とともに下がっていくので、価格帯の差はだんだん小さくなります。売る前提なら、建物より土地選びに時間をかけたほうが効きます。
- ローコスト住宅でも間取りは自由に決められますか?
-
会社によって幅が違います。規格化されたプランから選ぶ方式と、一から引ける方式があるので、最初の打ち合わせで聞いてください。規格型は安いかわりに、水回りの位置を動かすと追加費用が出やすいです。
- ローコスト住宅のメンテナンス費用は高くつきますか?
-
使っている屋根材と外壁材で決まります。塗り替えの周期が短い材料だと、10年ごとの出費が増えます。見積もりの段階で、外壁材の名前と次の塗り替えの目安年数を聞いておくと計算できます。
- ローコスト住宅と中堅ハウスメーカーはどこで比べればいいですか?
-
坪数・階数・部屋数・予算をそろえて、総額と断熱等級の2つで比べます。本体価格だけを横に並べても差が出るだけで、判断材料になりません。同じ条件で出してもらうのが前提です。
- ローコスト住宅で削ってはいけない部分はどこですか?
-
断熱、窓、構造まわりの3つです。あとから直そうとすると工事が大がかりになり、費用も跳ね上がります。設備のグレードや造作、外構の装飾は住んでからでも足せます。
- ローコスト住宅をやめとけと家族に言われたらどうすればいいですか?
-
言い返すより、総額と断熱等級を並べた表を見せるのが早いです。相手が心配しているのは価格帯ではなく、寒さや傷みなど中身の話であることがほとんどです。数字が出てくると、話が具体的になります。
まとめ:ローコスト住宅はやめとけではなく、比べずに決めるなという話


やめとけが当たるのは、価格帯を見て1社で止まった人です。安く建てた5人のうち、後悔が残っているのは比べなかった人でした。
あらためて、この記事の内容をまとめます。
- 戻せないのは断熱・窓・構造
- 設備と内装はあとから足せる
- 2025年4月から等級4が下限
- 総額は本体の1.3〜1.4倍
- 付帯工事は僕の家で440万
- 同じ条件で3社そろえる
家は人生でいちばん高い買い物です。それなのに、比べる相手がいないまま金額を見せられて、その場で気持ちが決まってしまいます。情報の差が、そのまま数百万円の差になります。
今週やることは1つで十分です。坪数と予算をそろえて、ローコスト2社と中堅1社のカタログを家に取り寄せる。タウンライフ家づくりなら間取りと資金計画の提案までまとめて届きますし、費用はかかりません。
家族に反対されている人は、そろった見積もりを持って話してください。安いか高いかの話より、断熱等級と総額の話のほうが、たいてい早く終わります。



僕は4,200万出して、比べなかったぶんだけ損をしました。
安い家を選ぶことは、負けではありません。予算の中でどこにお金を置くかを、自分で決められた人が勝ちます。あなたの家づくりが、比べる相手のいない契約から守られますように。
家づくり、こんなところで止まっていませんか?
- 何を基準に選ぶか分からない
- 共働きで展示場を回る時間がない
- 総額でいくらできるか見えない
- 土地探しと家づくりの進め方が不明
- 展示場で話が進むのが不安
「予算はどれくらい?」「間取りはどう決める?」「土地もまだ」。この最初の悩みをまとめて相談できるのが、タウンライフ家づくりです。希望に合った住宅メーカーの提案と、間取り・見積もり・資金計画を無料でもらえます。
僕は展示場に行って、感じのいい営業さんに会って、3か月後に1社で契約しました。比べなかった代償が350万円です。展示場に行く前に、家で比べる材料を揃えてください。
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申し込みのコツ:会社を選ぶ画面では「まとめて選択」か3社以上にチェック(1社だけでは比べられません)。電話番号・住所を正確に入力すると、提案が届きやすくなります。
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